USD/JPY
6月14日(金)、ドル/円は終値で0.17%上昇し、157.29円となりました。以前の取引では158.26円に達し、これは4月29日以来の最高値でした。
前週の金曜日に行われた利上げ会議で、日本銀行は利率を据え置く決定を下し、市場の予想に反して、現行のペースで政府公債の購入を継続することを発表しました。7月の政策会議で購入縮小計画の詳細を公表する予定です。この日本銀行の6月の利率会議でのハト派的な動きは、円安圧力を一層強めました。
しかし、その後、日本銀行総裁の植田和男氏が、円安がインフレに与える影響を「注視している」と述べ、経済データに基づいて7月に利上げの可能性があることを付け加えました。この発言により、円の下落は若干抑えられました。
日本銀行は依然として緩和的な政策を維持しており、基本的な要因から円は弱含みの状態が続いています。テクニカル面では、日足チャートでドル/円は再びボリンジャーバンドの中軌線を上回り、技術指標は均衡線付近で方向性が不明確です。
現在、上値は158.00円が重い抵抗となっており、これを突破すればドル/円は更に上昇する可能性があります。下値の強いサポートは依然として155.00円付近にあります。
AUD/USD
6月14日(金)、豪ドル/米ドルは0.35%下落し、0.6614ドルで取引を終えました。豪ドルは米ドルの全面的な上昇により引き続き圧力を受けましたが、押し目買いが見られ、豪ドル/米ドルは重要なサポートラインを守り、下落余地が限定されました。
また、豪州中央銀行が長期間にわたり高金利を維持するとの予想が豪ドルに一定の支援を与えています。現在、利率先物市場では豪州中央銀行が12月までに利下げする可能性が63%と見込まれており、これは前週末の30%から上昇しています。
豪州中央銀行は今週会議を開く予定で、利率を4.35%に据え置くことが確実視されており、インフレ状況と政策リスクのバランスを再確認するものと予想されています。日足チャートでは、豪ドル/米ドルは現在0.6580~0.6710の範囲内で変動しており、どちらかの範囲を突破すれば明確なトレンドが形成されるでしょう。