USD/JPY
6月20日(木曜日)、米ドル/円は158.89で取引を終え、4月29日以来の最高水準を記録しました。ニューヨーク取引時間帯で一時158.94の高値に達し、0.51%上昇したことは、米国の経済指標や日本の金融政策の影響を受けています。最新のデータでは、先週の初請失業保険申請件数が予想を上回る減少を示し、米国の雇用市場がまだ強さを保っていることが確認されました。
また、先週の日本銀行の政策決定後、債券購入の削減計画を近く発表する意向を示したものの、慎重な姿勢に市場は失望し、円に対する売り圧力が強まりました。日本財務省の神田真人財務官は、為替介入に必要な資源には制限がないと発言し、市場は日本政府による介入の可能性について慎重な姿勢を保っています。テクニカル分析では、米ドル/円がボリンジャーバンドの上軌に接近し、バンドの拡張が上昇圧力を示唆し、技術指標が上向きに転じており、米ドルの強気が優勢であることが示されています。
現在の上昇傾向が続く場合、米ドル/円の次の目標は160.00の心理的抵抗レベルとなり、下方では157.00が重要なサポートとして機能する可能性が高く、短期的には米ドル/円の強い上昇トレンドが継続するでしょう。
AUD/USD
6月20日(木曜日)、豪ドル/米ドルは0.6654で取引を終え、0.25%下落しましたが、これは米ドルの全般的な強さによるものです。オーストラリア準備銀行(RBA)は、タカ派的な政策スタンスを維持し、豪ドルの下落を限定的にしました。市場はRBAが今年の利下げを行う可能性を大幅に引き下げ、12月の利下げの可能性が本週初めの64%から25%に減少し、RBAの安定した政策が特に円に対するキャリートレードにおいて豪ドルを支援しています。
豪ドル/米ドルは、0.6570から0.6715の範囲で横ばいの動きを続け、レンジの上下限に注目して取引機会を探るべきであり、いずれかの端が突破された場合には、より大きなトレンドが出現し、その方向に従った取引戦略を検討する価値があります。オーストラリアの経済指標とRBAの政策発表に注目しつつ、豪ドル/米ドルの取引戦略を策定することが重要です。