USD/JPY
6月24日(月曜日)、米ドル/円は連続した上昇から一転し、欧州の取引時間中には一時的に158.75まで下落しましたが、ニューヨークの終盤で再び持ち直し、最終的には159.65で取引を終了しました。当日は0.1%のわずかな下落にとどまりました。過去7日間にわたる連続した上昇の後、取引参加者は日本政府が為替市場に介入する可能性に再び警戒し始めました。このため、利益確定の売りが早朝の取引において現れ、一時的に米ドルの上昇を抑えました。
日本財務省の財務官である神田真人氏は、「為替が過度に変動する場合、当局は適切な措置を講じる」と述べました。さらに、米国財務省が日本を為替操作の監視対象としてリストに追加したことが、これらの措置を制限するものではないと強調しました。日本当局の過去の行動からも、特定のレベルに固執せず、柔軟な介入が行われることが示されています。
このような背景から、米ドル/円が年内の高値に接近するにつれて、取引参加者はいつでも介入が行われる可能性を念頭に置いています。しかし、大きな金利差の魅力により、キャリートレードによる米ドルの上昇傾向は短期間では簡単に覆されないと見られています。
テクニカル分析では、日足チャート上の各種指標が引き続き上昇を示しており、米ドルの強気な動きが続いていることが確認できます。現在の焦点は、心理的な重要な節目である160の水準を超えるかどうかです。これを突破できない場合、短期的にはダブルトップの形成リスクが高まり、反落の可能性も考慮されます。
AUD/USD
6月24日(月曜日)、豪ドル/米ドルは0.2%上昇し、最終的に0.6655で取引を終了しました。市場参加者は、今週水曜日に発表される5月のオーストラリア消費者物価指数(CPI)および金曜日に発表される米国の個人消費支出(PCE)物価指数に注目しています。これらのデータは、今年の両国の中央銀行の金融緩和の見通しとそのタイミングを見極めるための重要な指標となります。
現在、市場ではオーストラリアの5月CPIが前月比で約0.2%の下落が予想されていますが、前年比では3.6%から3.8%に上昇する可能性があります。このデータは7月末に発表される四半期報告の参考となり、直後の8月に予定されているオーストラリア準備銀行(RBA)の政策会議に影響を与えるでしょう。
市場は、来年4月までにオーストラリアが利下げを行う可能性は低いと見ていますが、同時期に米国の利率は100ベーシスポイントの下落が見込まれています。このため、豪ドルは米ドルの強さにもかかわらず、0.6580から0.6710のレンジ内で安定を保っています。