USD/JPY
6月25日(火曜日)、米ドル/円は0.1%上昇し、159.68で取引を終了しました。全体的には狭いレンジ内での動きが続いています。米ドルの上昇は、米連邦準備制度理事会(FRB)の高官による強硬な発言と、米国の住宅市場が安定しているとのデータに支えられました。これらは、FRBがすぐに利下げサイクルを開始するつもりがないことを示唆しています。
FRB理事のミシェル・ボウマン氏は、「一段時間、政策金利を安定させることがインフレを抑制するのに十分である可能性が高い」と述べ、必要に応じて借入コストを引き上げる意向を再確認しました。また、FRB理事のリサ・クック氏も、「インフレが大幅に進展し、労働市場が徐々に冷え込んでいるため、いずれの時点でか利下げが適切である」との見解を示しましたが、政策緩和の具体的な時期については明言を避けました。
今後、米国の経済データが引き続き強い結果を示せば、トレーダーはドル/円が160円の壁を突破することを再度試みると予想されます。
AUD/USD
6月25日(火曜日)、豪ドル/米ドルは0.13%下落し、0.6649で取引を終了しました。市場は、翌日に発表される5月のオーストラリア消費者物価指数(CPI)を待っています。市場予想では、CPIは前月比で約0.2%の減少が見込まれていますが、前年比では3.6%から3.8%に上昇する可能性があります。このデータは、第二四半期のCPIデータの参考となり、8月のオーストラリア準備銀行(RBA)の政策会議に向けて重要な指標となります。
先週、RBAはインフレに対する上昇リスクを警告し、今後の利上げの可能性を示唆しました。このため、5月のインフレ率が高ければ、利上げの可能性が高まり、豪ドルに対する支援材料となるでしょう。