USD/JPY
7月11日(木曜日)、米ドルは対非米通貨全般で下落し、対円ではニューヨーク市場の終値で1.81%下落し158.75となりました。日中の最安値は6月17日以来の低水準である157.4に達しました。木曜日に発表された米国の消費者物価指数(CPI)データによると、6月の消費者物価は前月比で予想外に低下し、前年比の増加率も1年間で最小となりました。このデータはインフレの鈍化が進んでいるという見方を強化し、9月の防御的な利下げに対する市場の期待を高めました。その結果、米ドルは主要な非米通貨に対して大幅に下落しました。
特に米ドル/円の下落は顕著であり、日本の官僚が市場に介入したとの噂もありました。しかし、アナリストは、木曜日の大幅な変動は、アメリカのCPIが予想を下回ったことによる市場の反応であり、これが9月の利下げを確実視させ、米ドル/円の買いポジションが大量に調整された結果としています。データ発表前には、米ドル/円の買いポジションと勢いが過剰であり、多くのトレーダーが誤った方向に賭けていた可能性があります。ストップロスの売り注文も急落を加速させた要因かもしれません。
AUD/USD
7月11日(木曜日)、豪ドル/米ドルは慎重に上昇を続け、終値で0.2%上昇し0.6759となりました。日中の最高値は0.6798に達しました。アメリカの6月CPIが予想外に低下し、米ドルが全面的に弱含んだことが豪ドル/米ドルを押し上げました。アメリカの2年から10年の国債利回りは3月中旬以来の最低水準に低下し、市場は9月の利下げを25ベーシスポイント、2024年にはさらに61ベーシスポイントの利下げを予想しています。一方、豪州準備銀行(RBA)は2025年8月まで利下げを行わないと予想されており、この利率の見通しの違いが豪ドルを支える要因となっています。
日足チャートでは、豪ドル/米ドルはボリンジャーバンドの上軌に沿って上昇を続けており、テクニカル指標は穏やかながらも全体的に上向きの傾向を示しています。これにより、豪ドルの買い圧力が増していることが示されています。上方の0.68水準には強い抵抗がありますが、これを突破すれば、最初の目標は昨年12月の高値である0.6871となります。下方では0.6750から0.6740の間に密集したサポートエリアが存在します。