USD/JPY
7月12日(金曜日)、木曜日の大幅な下落に続き、米ドル/円はニューヨーク市場でさらに0.56%下落し、終値は157.91となりました。一時は6月17日以来の最安値である157.30に達しました。市場の情報によれば、木曜日の米国消費者物価指数(CPI)の低迷に乗じて、日本当局が市場介入を行い、米ドル/円の急落を助長したとのことです。当日の介入額は3.57兆円(224.3億ドル)に達し、前回の介入から3ヶ月も経たないうちの出来事でした。
UBSの為替戦略責任者であるJames Malcolm氏は、金曜日の米ドル/円の動きが追加の介入やレートチェックの結果である可能性が高いと指摘しています。日本銀行が米国の重要な経済データ発表の際に市場の動きを利用して、突然の介入を行うことで効果的に円高を狙っているようです。ただし、日銀が実質的に円の方向性を変えるためには、債券購入の停止や7月末の利率会議での大幅な利上げなどの重大な措置を取る必要があります。これらの措置がなければ、円の回復は難しいでしょう。
AUD/USD
7月12日(金曜日)、豪ドル/米ドルは小幅に上昇し、終値は0.6762となりました。豪ドル/米ドルは6ヶ月ぶりの高値付近を維持しています。米国のインフレデータの低迷が米連邦準備制度理事会(FRB)の利下げ期待を高める一方、豪州準備銀行(RBA)は現行の4.35%の利率を来年第一四半期まで維持する見通しが強いため、両国の金融政策の予測の違いが豪ドルを支えています。
また、市場は7月31日に発表される第2四半期の消費者物価指数(CPI)がわずかに上昇することを予測しており、これが8月の利上げ期待を引き起こす可能性があります。日足チャートでは、豪ドル/米ドルはボリンジャーバンドの上軌に沿って上昇を続けていますが、0.68付近で二度の抵抗に遭っています。短期的な調整のリスクに注意が必要です。下方の初歩的なサポートは0.6720-0.6700のエリアにあり、この水準を守ることができれば、豪ドルはさらに高い水準に向かう可能性があります。