USD/JPY
7月17日(水曜日)、米ドル/円は一時156.09の6月12日以来の最低値に達し、ニューヨーク終値は0.32%下落して156.25となりました。市場では日本銀行が再度為替介入を行っているとの噂がありましたが、日本当局からの確認はありません。しかし、日本銀行が火曜日に公表したデータによると、先週の金曜日に2.14兆円(135億ドル)を介入に使用した可能性があり、前週木曜日の推定支出と合わせると、日本は過去1週間で約6兆円を購入して介入したと考えられています。
共同通信の報道によれば、日本財務省の神田真人財務官は水曜日に、投機筋が為替市場に過度な変動をもたらす場合、対策を講じる必要があると述べ、当局の介入頻度には制限がないことを強調しました。日本銀行のこのような為替介入の行動は、円の変動を激化させました。
一方、米連邦準備制度理事会(FRB)が発表したベージュブックによると、5月末から7月初めにかけて、経済活動はわずかに拡大し、企業は労働市場の持続的な軟化の兆候を報告しました。これにより、FRBが利下げに近づいているとの市場の確信が強まりました。
AUD/USD
7月17日(水曜日)、豪ドル/米ドルは0.6730ドルでほぼ横ばいでした。アジア市場で豪ドル/米ドルは小幅に上昇しましたが、これはFRBの利下げ観測がリスク資産の上昇を引き起こし、米国債利回りの低下が豪ドルを支援したためです。しかし、中国経済データの弱さが需要への懸念を引き起こし、商品価格の下落が豪ドルの上昇を抑制しました。
市場は木曜日のオーストラリアの雇用データに焦点を当てています。このデータは豪州準備銀行(RBA)の利率予想の鍵となります。雇用データが成長を示す場合、市場はRBAの利下げ予想を遅らせる可能性があり、米連邦準備制度理事会(FRB)との利率分化が一層鮮明になることで、豪ドルが支援を受けて上昇する可能性があります。逆に、データが弱い場合、豪ドル/米ドルは引き続き下落する可能性があります。
日足チャートを見ると、前期の横ばいレンジの高値0.6705-15が現在の強固な支持線となっており、上方の抵抗線は0.6765-70および0.6800に位置しています。