USD/JPY
7月18日(木曜日)、アメリカが発表したデータによると、先週の新規失業保険申請件数は2万人増加し、24.3万人となりました。これはロイター調査の経済学者の予想である23万人を上回りましたが、季節的な要因のため、労働市場に実質的な変化があるわけではありません。また、新規注文の大幅な増加により、7月のアメリカ大西洋中部地域の製造業活動は予想以上の拡大を示しました。これらのデータを受けて、ドル指数は0.49%上昇し、104.18となり、6月13日以来の最大の単日パーセンテージ上昇を記録しました。前日には、この指数は4か月ぶりの低水準である103.64に達していました。米ドル/円も0.7%上昇し、157.26で取引を終えました。
日本銀行が随時介入しているという疑念が、トレーダーたちの心に不安を抱かせています。さらに重要なのは、9月の米連邦準備制度理事会(FRB)の利下げがほぼ完全に織り込まれていることです。これにより、金利差が縮小する可能性があり、これまで盛んだったキャリートレードの思惑が変わり始めるかもしれません。その結果、円がさらに回復する可能性があります。
AUD/USD
7月18日(木曜日)、豪ドル/米ドルは0.03%下落し、0.6705で取引を終えました。アメリカが中国に対して貿易制限を課す可能性への懸念や、円の反発後の売りが、豪ドルの強気の動きを抑えました。木曜日に発表されたオーストラリアのデータでは、6月の雇用者数が5.02万人増加し、予測の2倍以上の増加を示しましたが、失業率は4.1%に上昇しました。
これは豪州準備銀行(RBA)にとっては良いニュースであり、近年の雇用増加を維持しつつ、賃金とコストの上昇圧力を軽減することを目指しています。しかし、市場の反応は控えめで、先物はRBAが8月の次回会合で利上げを行う可能性がわずか20%と示唆しています。このため、データは豪ドルの上昇に寄与しませんでした。また、その日のドルの全面的な反発も豪ドルの下落を促しました。
日足チャートでは、豪ドル/米ドルはボリンジャーバンドの中間線を下回り、MACDはデッドクロスを形成し、RSI(相対力指数)は買われ過ぎゾーンから下向きに転じています。短期的には、豪ドル/米ドルがさらに下落するリスクがあります。下方では、0.67を下回ると、まず0.6660、次に0.6620が初期のサポートラインとなります。上方では、0.6750を再び突破できれば、上昇トレンドが再開する可能性があります。