USD/JPY
7月23日(火曜日)、円は米ドルに対して2日連続で上昇し、米ドル/円はニューヨーク市場の終値で0.9%下落し、155.62円で取引を終えました。自民党の幹事長である茂木敏充氏は、日本銀行は金融政策の正常化をより明確に示し、段階的に金利を引き上げるべきだと述べています。次回の日本銀行の利率決定の発表は7月31日であり、ロイターの調査によれば、多くのエコノミストは日本銀行がこの会議で現状を維持すると予想しています。市場は日本銀行の決定に備えており、最近の円の上昇はドル売りに対する投機的な動きが見られます。
一方、アメリカからのデータでは、6月の中古住宅販売が5.4%減少し、季節調整済みの年率は389万戸となり、12月以来の最低水準に達しました。また、中古住宅価格の中央値は前年比で4.1%上昇し、42.69万ドルの過去最高を記録し、2カ月連続で新高値を更新しました。しかし、米ドルはこれらのデータに対してあまり反応を示しませんでした。円金利のさらなる上昇が見込まれる中、主要通貨に対する円のキャリートレードの巻き戻しが進み、これが円を支える要因となっています。
日足チャートでは、米ドル/円はボリンジャーバンドの下限付近での下落を続けており、テクニカル指標は下向きを維持しているため、米ドル/円の調整局面が続いていることを示しています。155.00円のサポートを注視する必要があり、これを下回ると、さらなる下落が見込まれます。一方で、160円を再び超えると、円の弱含みが続く可能性があります。
AUD/USD
7月23日(火曜日)、豪ドル/米ドルは3週間ぶりの安値となる0.6612ドルまで下落しました。円のキャリートレードの巻き戻しによる円高の影響で、豪ドル/円のクロスが弱含み、豪ドル/米ドルのパフォーマンスを間接的に押し下げています。さらに、コモディティ価格の下落が続き、豪ドルにとって不利な状況が続いています。また、オーストラリア準備銀行が8月に利上げを行う可能性が低いため、以前は利差の優位性として考えられていた支えが弱まっています。
今週水曜日からは、アメリカで重要な経済指標が一連に発表される予定であり、これらのデータの強弱が豪ドルに影響を与える可能性があります。日足チャートでは、豪ドル/米ドルはボリンジャーバンドの下限にまで下落し、テクニカル指標が大きく下向きであることから、豪ドルに対する売り圧力が強いことが示されています。短期的には売られ過ぎの感もありますが、0.66のサポートレベルがしっかりとした支えになるかが注目されます。これを下回ると、豪ドルの弱含みが続く可能性があります。