USD/JPY
7月24日(水曜日)、米ドルは円に対して1.07%下落し、終値は153.87円となりました。取引中の最安値は153.92円で、これは5月6日以来の最低水準です。この日、アメリカで発表された7月の総合購買担当者景気指数(PMI)は55.0に上昇し、2022年4月以来の最高値を記録しましたが、投資家たちは日本銀行の次回会議に備えて、これまで円を売ることで利益を得ていたキャリートレードを手じまいする動きを見せました。
ロイターの情報筋によると、日本銀行は次回の会議で金利引き上げの是非を議論し、将来的に債券購入量をおおむね半分に減らす計画を発表する可能性があります。これは、日本銀行が大規模な金融刺激策の解除を着実に進める決意を示していることを意味します。このような日本の金利上昇のリスクに加えて、最近の為替市場介入の疑いも重なり、投機筋はこれまで利益を上げていた円を使ったキャリートレードを手じまいしています。
今週はアメリカの第2四半期GDPや消費者物価指数(PCE)といった重要な経済指標が発表される予定ですが、これらのデータが予想を下回った場合でも、米ドル/円の下落トレンドが続く可能性があります。今後の下落目標は150.00円の水準が有力視されています。
AUD/USD
7月24日(水曜日)、豪ドル/米ドルは0.5%下落し、0.6584ドルで取引を終えました。この水準は6月初旬に記録した低水準に近いものです。外為市場では、日銀が7月の利率会議で利上げを行うという噂を背景に、円が強い動きを見せています。その影響で、豪ドル/円は7月初旬の30年ぶりの高値109.67円から102.83円まで6%以上下落しました。この急速なクロス取引の巻き戻しが、豪ドル/米ドルの取引を大きく圧迫し、8日連続の下落を引き起こしています。
さらに、鉄鉱石価格が3カ月ぶりの低水準に下落したことも、豪ドルにとって大きなマイナス要因となっています。日足チャートでは、豪ドル/米ドルは0.6584ドルまで下落し、0.6600の重要なサポートを下回りました。100日移動平均線の0.6608と200日移動平均線の0.6587も失ったため、次のテクニカルサポートは0.6538となります。この水準をも下回ると、売り圧力がさらに増す可能性があります。