USD/JPY
7月4日(木曜日)、アメリカの独立記念日のため、米国市場は休場でしたが、米ドル/円は約40年ぶりの高値付近で推移し、最終的には161.25で取引を終了しました。日中の取引では、日円の歴史的な安値が続く中、多くの投資家が再び日本政府による為替介入を予期していました。しかし、専門家によれば、日本の金融政策の正常化が遅れていることや、日米間の金利差が大きいことから、市場は日本当局の介入をあまり恐れず、むしろ安値の米ドルを買い増す好機と捉えることが多いとされています。
円安の持続は、輸入コストの急騰を引き起こし、消費に圧力をかけ、日本経済の発展を抑制する可能性があります。このような多くの課題のために、日本経済は困難な状況に直面しています。現在の低金利を維持しても円安の問題は解決されず、金利を引き上げると日本政府の負債返済が増加し、経済成長を抑える恐れがあります。したがって、日本銀行が利上げに慎重になるのは当然のことでしょう。
一方で、米国の連邦準備制度理事会(FRB)の利下げの時期は依然として不透明であり、日米間の金利差が長期にわたって続く限り、円に対する圧力は続くと見られています。
AUD/USD
7月4日(木曜日)、豪ドル/米ドルは0.3%上昇し、0.6727で取引を終えました。前日、米国が一連の弱い経済データを発表したことを受け、FRBの利下げ期待が高まり、豪ドル/米ドルは2日連続で上昇しました。
オーストラリア準備銀行(RBA)とFRBの金利政策の見通しに違いがあるため、豪ドル/米ドルには支えがありました。特に、オーストラリアの10年債の利回りが米国の10年債の利回りを上回っていることがプラス材料となっています。また、鉄鉱石価格が1ヶ月ぶりの高値を記録するなど、コモディティ価格の上昇も豪ドルを支える要因となっています。
技術的には、豪ドル/米ドルは日足チャートで0.67の水準を上抜け、2日連続でその上で安定して終値をつけています。ボリンジャーバンドの幅も広がりを見せ、各種の技術指標が上昇トレンドを示唆しています。これにより、豪ドルの買い意欲が高まっていることが分かります。
現在のレジスタンスラインは、0.6730-0.6735の範囲にあり、これは1月8日から12日にかけての高値の集合体です。その上の次のレジスタンスは、12月から4月にかけての下落(0.6871-0.63625)の76.4%フィボナッチリトレースメントである0.6751に位置しています。一方、サポートラインは、0.6700-0.6705の範囲にあり、その次は0.6675-0.6680にあります。