USD/JPY
7月5日(金曜日)、米ドル/円は米国の労働市場に関する最新データの影響を受けました。アメリカ労働省の報告によると、6月の非農業部門雇用者数(NFP)は20.6万人の増加となりましたが、5月のデータは当初の27.2万人増から21.8万人増へと大幅に修正されました。また、6月の失業率は予想の4.0%を上回る4.1%に上昇しました。
この報告は、アメリカの雇用増加がやや鈍化し、失業率が上昇していることを示しており、これにより、9月に連邦準備制度理事会(FRB)が利下げを開始する可能性が高まるとの見方が強まりました。その結果、米ドル指数は下落し、米ドル/円も利益確定の売りに押されて0.34%下落し、160.73で取引を終えました。一時、取引中には160.45まで下落する場面も見られました。
技術的に見ると、米ドル/円は6月12日以来初めて50日移動平均線を下回りました。この平均線は現在160.84に位置しており、これが上値の抵抗として作用する可能性があります。利益確定の売りが続く場合、6月4日から7月3日にかけての154.55-161.96の上昇の中で、最も浅い修正水準である160.21が次の目標となるでしょう。また、50%フィボナッチリトレースメントの水準である158.26は、重要なサポートとしても、明確なブレイクのトリガーポイントとしても機能する可能性があります。
AUD/USD
7月5日(金曜日)、米ドルが弱含む中、豪ドル/米ドルは上昇を続けました。米国の非農業部門雇用者数(NFP)報告は、雇用市場の成長が鈍化し、失業率がさらに上昇していることを示し、これが米ドルを押し下げ、結果として非米ドル通貨の上昇を促しました。豪ドル/米ドルは0.3%上昇して0.6749で取引を終え、一時的に0.6752まで上昇しました。
非農データの発表後、FRBが9月に利下げを行う可能性が高まったことや、他の主要な中央銀行が利下げサイクルに入ることが見込まれる中、グローバル経済の見通しが改善するとの期待が高まりました。これにより、豪ドルはサポートを受けました。特に、オーストラリア準備銀行(RBA)が主要な先進経済国の中央銀行と異なる政策を取る可能性があり、利差の優位性が豪ドルの強気の理由となっています。また、鉄鉱石や原油などのコモディティ価格の大幅な上昇も、豪ドルの上昇を支える要因となっています。
技術的に見ると、豪ドル/米ドルは日足チャートで以前の横ばい状態を上抜け、ボリンジャーバンドの幅が広がっており、各種技術指標も上向きの傾向を示しています。これにより、豪ドルの買い意欲が強まっていることが分かります。今後の上昇幅は最低でも200ポイントに達する可能性があります。豪ドル/米ドルは、今後も押し目買いが続くトレンドに入る可能性があります。