USD/JPY
7月8日(月曜日)、米ドル/円はニューヨーク市場で小幅に0.02%上昇し、160.76で取引を終えました。この上昇は、前週金曜日に米ドル指数が下落した後、一部の空売りの買い戻しによって米ドルの下落が一時的に止まったことが主な要因です。
同日早朝に発表されたデータによると、日本の労働者の平均基本賃金は5月に2.5%増加し、31年ぶりの高い伸びを記録しました。日本銀行は、労働市場の状況が逼迫しているため、経済全体で賃金上昇が広がっていると述べ、持続的に2%のインフレ目標を達成する方向に進んでいると楽観的な見方を示しました。この評価は、7月30日から31日に予定されている次回の政策会議で利上げを行う理由を強めるかもしれません。
一部の分析機関は、日本銀行が利上げのタイミングに近づいていると見ています。現時点では、160円を上回るレベルで多くの輸出業者の売り注文や高値での利益確定があるため、米ドル/円は161.00円前後で抑えられる可能性があります。
AUD/USD
7月8日(月曜日)、豪ドル/米ドルは0.18%下落して0.6737米ドルで取引を終えました。先週金曜日のアジア市場で6か月ぶりの高値0.6761を記録した後、月曜日には利益確定による調整が見られました。また、同日に大宗商品価格の下落(銅価格0.7%減、ダリ鉄鉱石価格1.85%減)が豪ドル/米ドルを押し下げました。
しかし、豪ドルの下落幅は限定的でした。これは、オーストラリア準備銀行(RBA)と米連邦準備制度理事会(FRB)の金利見通しの違いが影響しています。市場では、RBAが8月に利上げを行う確率が27%、対してFRBが9月に利下げを行う確率が80%と見られています。
今後の注目点は、パウエルFRB議長の火曜日と水曜日の議会証言、および木曜日に発表される米国の消費者物価指数(CPI)データです。これらのイベントでFRBが9月に利下げを行う可能性が高まれば、豪ドルの上昇が期待されます。