【外国為替市場の動向】2024/8/1

USD/JPY

7月31日（水曜日）、豪ドルは対米ドルでアジア時間に3カ月ぶりの安値0.6480ドルをつけ、ニューヨークの終盤ではやや回復して0.6540ドルで引けました。水曜日に発表されたオーストラリアのデータによると、オーストラリアの第2四半期の消費者物価指数（CPI）は前年同期比で3.6%から3.8%に上昇し、予想通りの結果となりました。注目のコアインフレ指標であるCPIトリム平均は前期比0.8%の上昇で、予想の1.0%を下回りました。前年同期比の増加率は4.0%から3.9%に鈍化し、2022年初以来の最低水準となりました。オーストラリアの小売売上高データは好不調が混在しており、第2四半期の小売売上高は前期比で減少しており、全体的な消費の低迷を示しています。

投資家は8月6日のオーストラリア準備銀行（RBA）の政策会合での利上げの可能性を迅速に引き下げました。キャピタル・エコノミクスの経済学者であるアビジット・スリヤ氏は、「結果として、潜在的な物価圧力が依然として高いものの、オーストラリア準備銀行は供給と需要のバランスがより均衡している事実から一定の安心感を得るだろう」と述べています。したがって、彼らはオーストラリア準備銀行がすでに政策の引き締めを完了しているとの見解を維持しています。銀行間金利先物は、指標金利がほとんど上昇しないことを示唆しており、データ公表前の可能性は約20%でした。3年物国債先物は23ポイント上昇し96.28に達し、10年物国債利回りは16ベーシスポイント下落して1カ月ぶりの低水準4.13%になりました。コアインフレデータの低下は、RBAの利上げ期待を下げ、それにより豪ドルに打撃を与えました。しかし、後に米連邦準備制度理事会（FRB）のパウエル議長が利上げ会議後に示唆したハト派の発言により、米ドル指数は全面的に下落し、豪ドルの下落を若干緩和しました。