USD/JPY
8月16日(金曜日)、ドル/円は1.04%下落し、147.75で取引を終了しました。前日には149.40という2週間ぶりの高値を記録していましたが、利益確定の動きや、失望的なアメリカ住宅市場データがドルを圧迫し、一部の上昇分が戻されました。
アメリカからのデータによると、住宅ローン金利と住宅価格の上昇が潜在的な買い手を躊躇させ、7月の一戸建て住宅建設が減少しました。これにより、第3四半期の初めに住宅市場が引き続き低迷していることが示されました。このデータは、経済の動向がFRBの利下げ意欲に影響を与えるかどうかを投資家が評価せざるを得なくなりました。
一方、日本銀行の副総裁である内田真一氏が、市場が混乱している時に利上げはしないと述べたことで、市場には若干の落ち着きが戻りました。また、トレーダーがショートポジションを再構築している兆候も見られました。公式データによると、大量の資金が動いており、8月10日までの週では、日本の投資家が過去12週間で最も多くの資金を長期海外債券に投資しました。
しかし同時に、8週連続で売却されていた日本の短期債券に対して、外国人投資家が純買い手となりました。また、海外投資家は約35億ドルの日本株を購入し、3週間連続の純売りを逆転させました。これにより、現在円の多空勢力が競り合っている状況です。投資家は、最終的にどちらの勢力が優勢になるかを注意深く見守る必要があります。
日足チャートを見ると、金曜日の大陰線はドル/円の上昇を一時的に抑えているように見えますが、価格はまだ前のレンジの上限に位置しており、テクニカル指標も上昇傾向を維持しています。そのため、ドル/円がさらに反発するリスクには警戒が必要です。もし反発が最終的に150以下で制限される場合、ドル/円の反発は失速する可能性があります。
AUD/USD
8月16日(金曜日)、豪ドル/米ドルは強力に上昇し、0.6666で取引を終了しました。オーストラリア準備銀行(RBA)の総裁であるフィリップ・ロウ氏が、現在利下げを検討するのは時期尚早であり、基礎的なインフレが高すぎると述べたことが背景にあります。これにより、RBAが年内に利下げを行う意向がないことが示され、米連邦準備制度理事会(FRB)との金利見通しの違いが為替レートを押し上げる可能性が出てきました。
さらに、先週の日円の大幅な反落が、投資家が慎重に利差取引を進めた結果、豪ドルが支えられたことも影響しています。
日足チャートでは、豪ドル/米ドルが連続して強力な反発を見せており、現在の価格はボリンジャーバンドの上限を突破しています。テクニカル指標も強力な上昇トレンドを示しており、豪ドルの買い圧力が十分であることを示唆しています。今後は、5月から7月にかけての横ばい期間の上方抵抗線である0.67の突破が焦点となります。もしこのレベルを突破すれば、豪ドル/米ドルはさらに上昇する可能性があります。