USD/JPY
8月5日(月曜日)、米ドル指数は0.46%下落し、終値は102.68となりました。日中には1月12日以来の最低水準である102.15にまで下落しました。米ドルは対円で2.04%下落し、143.5円で取引を終えました。一時は7か月ぶりの安値となる141.66円まで下落しました。
米国の雇用データが予想を下回ったことや、大手ハイテク企業の決算が失望を招いたことが、過去一週間にわたって世界の株式市場、原油、高金利通貨の売却を促し、投資家がリスク回避のために現金化を進めています。また、パウエルFRB議長が9月の利下げの可能性を示唆したことで、米国債の利回りは大幅に低下しています。先週金曜日の失業率の上昇を示すデータが発表された後、利下げの期待が急速に高まりました。
一方で、日本銀行が強力な連続利上げを実施したことで、円のキャリートレードの状況が反転し、トレーダーがキャリートレードのポジションを積極的に解消しています。過去の経験から、キャリートレードに問題が生じた際には、投資家が急いで市場を離れ、その影響が関連市場に波及することが知られています。どれほどの資金がキャリートレードに投入され、まだ解消を待っているのかは不明です。
AUD/USD
8月5日(月曜日)、豪ドルは対米ドルで0.2%下落し、0.6498ドルで取引を終えました。月曜日、世界の株式市場、とくに日本や欧米の株式市場が引き続き大幅に下落し、大規模なリスク回避の動きが見られました。円は主要通貨ペアおよびクロス通貨ペアで上昇を続けており、豪ドルは依然として大きな売り圧力に直面しています。
市場は水曜日の豪州準備銀行(RBA)の政策決定を待っており、市場参加者は、RBAが二日間の会合の後に利率を4.35%のまま据え置くと予想しています。これは、RBAが利率を連続して6回据え置くことを意味します。焦点は最新の経済予測と利上げを検討するかどうかに移ります。
利率決定の結果が出るまで、豪ドルの下落は多少抑制されましたが、現在の厳しいグローバル市場の状況を考慮すると、RBAのタカ派的な立場が和らぐ可能性があります。そのため、豪ドルが現在の弱気トレンドを転換するのは容易ではないでしょう。しかし、夜間の米国サービス業PMIデータが経済の減速に対する懸念を和らげたことで、投資家の緊張が若干緩和されたようです。