USD/JPY
8月6日(火曜日)、米ドルは対円で連続5日間の下落の後、145.01円で取引を終え、日中で0.54%の上昇を見せました。過去5日間で約6%の下落を記録しています。先週金曜日の米国の雇用データが予想を下回り、主要ハイテク企業の業績が市場の期待を裏切ったことから、世界の株式市場で売りが強まり、利差取引の解消が加速し、円やスイスフランなどの低金利通貨が急上昇しました。しかし、火曜日には世界の株式市場が通常の動きに戻り、為替市場の急激な変動もやや安定しました。
株式市場での激しい売りが見られた後、市場は日本銀行がすぐに政策を変更することはないと予想しています。もしそうであれば、円のさらなる上昇は困難になる可能性があります。たとえ日本銀行が複数回利上げを行っても、世界的に見てその金利は依然として最低水準です。米連邦準備制度理事会(FRB)が継続的に大幅な利下げを行わない限り、円を長期的に保有することのコストは依然として高いままです。
短期的な4時間足チャートを見ると、米ドル/円は141円近くの安値からショートカバーの調整を開始しましたが、146円付近で抵抗に直面しています。全体としてはボリンジャーバンドの中間線に抑えられている状態です。もしこの調整が前述の抵抗を突破できれば、反発の勢いで米ドル/円は148-149円の範囲まで上昇する可能性があります。逆に、146円で再び抵抗に遭遇した場合、米ドル/円は下落を再開する可能性があります。
AUD/USD
8月6日(火曜日)、豪ドルは対米ドルで0.55%上昇し、終値は0.6533ドルでした。オーストラリア準備銀行(RBA)は火曜日に予想通り金利を据え置きましたが、総裁のフィリップ・ロウはコメントの中で、利下げはまだ先であることを示唆し、インフレを制御するための措置を排除しないと再度強調しました。RBAの今後の金融政策におけるややタカ派の姿勢が豪ドルを一定程度支え、豪ドル/米ドルは反発しました。
同時に、世界の株式市場が月曜日の異常な急落から回復しつつあり、リスク志向が高まることで豪ドルを支援しました。日足チャートでは、豪ドルの全体的な弱気傾向が続いているものの、短期的には下落が和らぎつつあります。技術的指標も売られ過ぎの領域から反転の兆しを見せており、豪ドルが短期的なショートカバーによる上昇を期待できる状況になっています。