USD/JPY
8月7日(水曜日)、円は約2.5%下落し、ドル/円は147.94の安値を付けました。ニューヨーク終値では146.85円で、ドルは1.74%上昇しました。これは、日本銀行の副総裁である内田真一氏が「国内外の金融市場が劇的に変動しているため、現在の緩和的な金融政策を維持する必要がある」と発言したことが影響しています。この発言は、最近の利上げの可能性を薄め、円のさらなる急騰が再び世界市場に衝撃を与える可能性についての投資家の懸念を和らげました。これにより、以前の急激な円高の勢いは一時的に緩和されました。
今後の見通しとしては、米連邦準備制度理事会(FRB)が早期に利下げを開始するかどうか、日本銀行が利上げと債券縮小を続けるかどうかに注目が集まります。これらの要因は大きな影響を及ぼすでしょう。技術的な観点から見ると、円は今年初めから7月までの安値(140.13円から161.99円)からほぼ100%の戻りを見せており、短期的な売られ過ぎの状況がショートカバーの調整を引き起こす可能性があります。しかし、全体的な市場の動きが反転しているため、円が以前のような大幅な安値を記録するトレンドに戻ることは難しいと思われます。調整後も、円は価値の中枢に向かって進む可能性を秘めています。
AUD/USD
8月7日(水曜日)、豪ドルは対米ドルで0.01%下落し、終値は0.6517ドルでした。早い段階で0.85%の上昇を見せたものの、前日の終値とほぼ同じレベルで取引を終えました。前日にオーストラリア準備銀行(RBA)が今年の利下げの可能性を否定し、コアインフレ率は緩やかにしか低下しないと予測したため、豪ドルは最近数日間苦戦を強いられていました。一時は低位での安定と緩やかな回復を見せる兆しがありましたが、月曜日の世界市場の崩壊の影響で、豪ドルは8ヶ月ぶりの低水準に再び押し下げられました。しかし水曜日には日本銀行の副総裁の発言後、豪ドルは回復し、日中最高で0.6574ドルに達しました。しかし、豪ドルの上昇の勢いは強くなく、取引の終盤にはかなりの売り圧力がかかりました。
日足チャートでは、豪ドル/米ドルは依然として最近の低位の範囲でのレンジ相場を示しています。各技術指標は売られ過ぎの領域からの緩和の兆候を見せています。短期間で大きな刺激的なニュースがなければ、豪ドル/米ドルは狭いレンジでの取引が続き、変動範囲は0.6440から0.6580の間に集中するでしょう。