USD/JPY
木曜日(9月19日)、ドル/円は0.33%上昇し、終値は142.73円となりました。一時は143.94円まで上昇する場面もありました。金曜日の日本銀行の政策会合を前に、ドル/円はショートポジションの巻き戻しによる調整が続いています。
水曜日のFOMCでは、予想外に50ベーシスポイントの利下げが行われ、今後も追加の利下げが示唆されましたが、ドルへの影響は限定的でした。米国の経済指標が堅調なこともあり、米国債利回りは若干上昇し、円のさらなる上昇を抑えています。
現在、投資家の注目は金曜日の日本銀行政策会合に集まっています。市場では、今回の会合で日本銀行は政策金利を据え置くとの予想が一般的です。焦点となるのは、委員たちの今後の利上げに対する姿勢です。もし委員たちが利上げ継続の意欲を示せば、日米金利差の拡大が円の支援材料となるでしょう。しかし、主要経済国の金融政策と異なる方向性に対する不安が見られる場合、ドル/円は反発の動きを続ける可能性があります。
日足チャートでは、ドル/円は依然として下降トレンド内にあり、下落傾向は変わっていません。現在、ボリンジャーバンドの中軌線である143.30円付近の抵抗を注視する必要があります。この水準を上抜ければ、ドル/円はさらなる上昇が見込めます。一方、中軌線で上値を抑えられる場合は、ドルの下落傾向が続くでしょう。
AUD/USD
木曜日(9月19日)、豪ドル/米ドルは0.77%上昇し、終値は0.6815米ドルとなりました。日中には年内の最高値である0.6839米ドルに到達する場面もありました。
オーストラリア統計局が木曜日に発表したデータによると、8月の就業者数は前月比で4.75万人増加し、市場予想の2.5万人を大幅に上回りました。8月の失業率は予想通りの4.2%で、就業率も67.1%の歴史的な高水準を維持しています。8月の雇用者数が3か月連続で予想を上回り、雇用市場の引き締まりが続いていることから、オーストラリア準備銀行が当面利下げを行わないとの見方が強まっています。この金利差優位が豪ドル/米ドルの大幅な反発を支えています。
日足チャートでは、大きな陽線が豪ドル/米ドルをボリンジャーバンドの上限まで押し上げ、技術指標も上向きに転じており、豪ドルの反発が強まっていることが示されています。今後、年内最高値の0.6839を突破できれば、次のターゲットは昨年12月の高値0.6871、更に上昇すれば0.70が視野に入ってきます。一方、下方の初期サポートは0.6740〜0.6770の範囲にあります。