USD/JPY
9月24日(火曜日)、米ドルは日本円に対して0.2%下落し、143.21で取引を終えました。全体としては、9月の取引範囲139.58-147.20の中間点に位置しています。最近、特に日本銀行の植田和男総裁が慎重な発言をしたことから、日本銀行の大幅な政策引き締めへの期待が薄れ、円は米ドルに対して下落しています。
しかし、米連邦準備制度(FRB)が年内にさらなる利下げを行うとの強い期待が市場に広がっており、これが米ドル指数に対する圧力を高めています。この状況は、円の下落圧力を和らげ、幅を制限する要因となっています。日足チャートでは、ドル/円は全体的に下降トレンドにあり、上方の144.60付近では何度も抵抗に遭っています。このことから、ドル/円の反発力は強くないことが示唆されています。
今後は、ボリンジャーバンドの中間線近くの支えである143.25を注視し、このレベルを下回るかどうかが焦点となります。もしこのレベルを割り込むと、ドル/円はさらに下方に進む可能性があり、140円水準までの下落が考えられます。
AUD/USD
同じく9月24日(火曜日)、豪ドルは米ドルに対して0.8%上昇し、0.6891で取引を終えました。取引中には、昨年12月以来の高値である0.6893を記録しました。オーストラリア中央銀行は、7回連続でキャッシュレートを4.35%に維持し、インフレの抑制を確保するために政策を制限的に保つ必要があると再確認しました。
市場では、オーストラリア中央銀行が11月の次回会合で利下げを行う可能性は24%、12月には64%と見込まれています。2025年末にはオーストラリアの指標金利は3.34%に達し、米国は2.83%、ユーロ圏は1.73%と予測されています。資産管理会社Insight Investmentの投資ポートフォリオマネージャー、ハーヴィー・ブラッドリー氏は「日本を除けば、オーストラリア中央銀行がこのサイクルで最後に政策金利を引き下げる先進国になると考えています」と述べています。金利差の期待が豪ドル/米ドルのさらなる回復を刺激しています。
日足チャートでは、5日、10日、21日の移動平均線が上昇しており、21日のボリンジャーバンドの範囲が拡大しています。日足のモメンタム指標も上昇し、ポジティブなトレンドを示しています。2023年6月の高値0.6900を上回って終えれば、次の目標は2021年2月から2022年10月の下落幅の50%戻しである0.70880となります。また、今週の安値0.6798と20日移動平均線の位置である0.6758がサポートラインとなります。