
FX自動売買で月10万円は稼げる?|自社フォワード実績の結論

結論|月10万円の目安は出せても、保証にはなりません
月平均がプラスのEAは、掲載中で144本中112本(78%)でした。残りの32本は、月平均で見ると赤字です。さらに、この78%は、掲載を続けているEAだけの数字です。停止・掲載終了したEAを同じ条件で数えると34本中14本(41%)にとどまります。別の集計(累計損益・取引30件以上)でも、掲載中は173本中139本(80%)が黒字、停止・掲載終了は66本中32本(48%)でした。掲載に残ったEAを選べた過去の結果に、将来の月10万円を保証する力はありません。
本記事は過去の記録の集計です。将来の成績を保証するものではなく、投資勧誘でもありません。

集計の条件と、月10万円に換算する方法
対象は、シストレ.COMの商品ページに載っているEAのうち、フォワード(計測用口座での実際の取引)が30件以上あり、最初の月と現在の月を除いて12か月以上のデータがあるEAです。掲載中は173本のうち144本、停止・掲載終了は66本のうち34本が条件を満たしました。期間は2023年4月〜2026年9月で、月ごとの損益は円換算(USD口座は決済日のレート、セント口座は100分の1)の合算です。取引のない月は0円として数えています。
計測用口座の資金とロットはEAごとに違うため、円の損益をそのまま並べても比べられません。そこで、月平均がプラスの112本について、月平均損益が10万円になる倍率を求め、損益や谷にその倍率を掛けました。これは「ロットを比例で変えれば損益も谷も同じ比率で変わる」という仮定です。実際には、最小ロット・レバレッジ・スリッページ・証拠金維持率で数字が変わりますが、今回の集計では測っていません。また、最大ドローダウンは決済済みの取引の累積損益から計算しており、含み損は含みません。
アドバイス月10万円は計算上の換算で、保証ではないよ。条件と仮定を読んでから数字を見てね。
FX自動売買で月10万円に必要な資金|谷の深さから逆算

必要資金の計算式|目標÷月利だけでは足りない
月10万円に必要な資金を、一般には「10万円÷期待する月利」で計算します。たとえば月利2%なら500万円、月利1%なら1,000万円です。ただし、この式は、谷を通る間に資金が足りなくなる問題を考えていません。EAは毎月同じ額で増えるのではなく、増えて、減って、また増える形で動くため、先に見るべきは谷の深さです。
月平均を10万円にそろえたとき、最大の谷は中央値で154万円(下位4分の1が58万円、上位4分の1が415万円)でした。谷が資金の30%に収まる資金は、中央値で515万円、50%まで許すなら309万円、20%に抑えるなら772万円です。30%や50%は計算のための例で、推奨ではありません。計測用口座には、EAごとの推奨証拠金や口座資金の数値を持っていないため、必要資金を測定で決めることはできません。表の数字は、谷の深さから逆算した目安です。
| 資金 | 月10万円に必要な月利 | 谷(中央値)が資金に占める割合 |
|---|---|---|
| 50万円 | 20.0% | 309% |
| 100万円 | 10.0% | 154% |
| 300万円 | 3.3% | 51% |
| 500万円 | 2.0% | 31% |
| 1,000万円 | 1.0% | 15% |
表の条件は、月平均を10万円に換算した112本の最大ドローダウンの中央値(154万円)で、ロット比例の仮定です。谷が資金を超える行は、ロットを同じ比率で上げた場合、谷の途中で資金が尽きる計算です。実際には、証拠金維持率の低下でロスカットが先に来る場合もあります。

最大の谷は月平均利益の何か月分か

最大の谷を月平均損益で割ると、中央値は15.4か月分(下位4分の1が5.8、上位4分の1が41.5)でした。帯で見ると、3か月分未満が14本、3〜6か月分が15本、6〜12か月分が18本、12〜24か月分が22本、24か月分以上が43本です。つまり、112本のうち43本(38%)は、2年分の月平均利益でも取り戻せない深さの谷を通っています。谷が浅いEA(6か月分未満・29本)は少数です。
この数字は計測した期間の結果です。計測期間より厳しい相場が来たときの谷は測れておらず、深くなる可能性があります。
アドバイス必要資金は『目標÷月利』より、谷の深さで決まるよ。まず谷を資金で受けられるか見てね。
FX自動売買で月10万円を目指したときの月ごとのぶれ|赤字月は約3割

月ごとの損益の分布|10万円ちょうどの月はほとんどない
月平均を10万円にそろえたEA×月2,633件のうち、赤字の月は29%、10万円以上の月は45%でした。分布は両端が厚く、−20万円未満が19%、30万円以上が26%あります。EAごとに見ると、いちばん悪い月は中央値で−76万円、いちばん良い月は中央値で98万円、月ごとの損益の標準偏差は中央値で38万円でした。月平均が10万円でも、ある月に−76万円前後の損益が出る、という大きさです。
この分布は、ロットを比例で上げた場合の換算です。実際にロットを上げると、スリッページや約定の差で形が変わる可能性があります。
EAごとの黒字月の割合

月平均がプラスのEAでも、黒字の月の割合の中央値は61%でした。50%未満のEAが21本、80%以上のEAが23本です。月平均がプラスでも、黒字の月が半分に届かない形のEAがあり、少数の大きな月が平均を押し上げている可能性があります。
連続して赤字になった月数

月次の赤字が最長で何か月続いたかを見ると、0〜1か月が32本、2か月が35本、3か月が23本、4〜5か月が19本、6か月以上が3本でした。3か月以上続いたEAは45本(40%)です。「3か月赤字が続いたら止める」と決めていた場合、40%のEAは、月平均がプラスで終わる前に止めることになります。止めどきを変えると結果も変わるため、基準は始める前に決めておく必要があります。

アドバイス月平均10万円でも、赤字の月が3割あるよ。連続で赤字になる月も考えておこうね。
FX自動売買で月10万円にするロットの大きさ|計測口座との差

計測口座の何倍のロットが要るか
計測用口座のロットは小さく、月平均損益は中央値で約362円です。月平均を10万円にするための倍率は、中央値で約276倍(下位4分の1が約84倍、上位4分の1が約977倍)でした。帯で見ると、10倍以下が14本、10〜30倍が9本、30〜100倍が8本、100〜300倍が28本、300〜1000倍が26本、1000倍超が27本で、112本のうち81本(72%)は100倍以上のロットが必要です。
ロットを上げる前に確認したいこと
倍率は、計測口座と同じ条件で損益が比例すると仮定した数字です。実際に倍率を掛けるときは、次の点を確認してください。
- ロットを上げても、スプレッド・スリッページ・約定の遅れが同じ比率に収まるか(今回の集計では測っていません)
- 谷を通ったときに、証拠金維持率が下がり切らない資金とレバレッジか(今回の集計では測っていません)
- 利用する口座の最小ロットと最大ロットで、必要な倍率が実現できるか
倍率が大きいEAは、同じ10万円でも谷が大きく出やすく、資金への負担が重くなります。倍率と谷の深さは、組み合わせて見る必要があります。

アドバイスロットを増やすと谷も同じ比率で深くなるよ。倍率と谷はセットで見ようね。
FX自動売買で月10万円は副業・主婦でもできる?|手間と税金

時間をかけずにできるか
EAは、取引の判断と発注を自動で行うため、売買そのものに張り付く必要はありません。一方で、MT4/MT5を24時間動かす環境(VPSなど)の用意、稼働状況の確認、谷が来たときの停止や再開の判断は、運用する人が行います。計測用口座の記録からは、運用にかかる時間は測れていません。ここで言えるのは、前の章で見たとおり、月ごとのぶれと連続する赤字が大きいため、「放っておけば毎月入る」形にはならないという点です。

税金|副業の所得が年20万円を超えるとき
国税庁のタックスアンサーNo.1900によると、給与所得者で、給与所得・退職所得以外の所得の合計が年間20万円を超える人は、確定申告が必要です。月10万円の利益が続くと、年間では120万円になり、この目安を超えます(経費は考えない単純計算です)。FX自動売買の利益がどの所得区分になるか、経費に何を入れられるかは、個別の事情で変わるため、国税庁の案内や税務署で確認してください。
参考:国税庁「No.1900 給与所得者で確定申告が必要な人」

本記事は情報提供のみを目的としており、投資勧誘を目的とするものではありません。FX取引はリスクを伴うため、投資は自己責任で、余剰資金の範囲で慎重に判断してください。過去の計測結果は将来の成績を保証しません。
アドバイス副業でも、年20万円を超えたら申告が必要になるよ。税金のことは先に確認しようね。
要点
・運用12か月以上のEA 144本のうち、月平均がプラスのEAは112本(78%)で、停止・掲載終了のEAでは14/34本(41%)でした。
・月平均を10万円に換算すると、最大の谷は中央値154万円で、谷を資金の30%に収める資金は中央値515万円です。
・月ごとの損益は、赤字の月が29%、10万円以上の月が45%で、毎月10万円にはなりません。
・計算はロット比例の仮定で、証拠金維持率・スリッページは測っていません。月10万円は保証できません。
FX自動売買で月10万円のよくある質問
FX自動売買で月10万円は稼げますか?
自社の計測では、運用12か月以上のEA 144本のうち月平均がプラスのEAは112本(78%)でした。ただし、月平均を10万円に換算しても赤字の月が29%あり、停止・掲載終了のEAでは月平均がプラスのEAは41%です。過去の記録の集計であり、月10万円を保証するものではありません。
FX自動売買で月10万円にはいくら資金が必要ですか?
自社の計測では決められません。EAごとの推奨証拠金や口座資金を計測していないためです。参考として、月平均を10万円に換算したときの最大ドローダウンの中央値は154万円で、これが資金の30%に収まる資金は中央値で515万円(下位4分の1が193万円、上位4分の1が1,382万円)でした。30%は計算の例で、推奨ではありません。
月10万円に必要な運用利回り(月利)は?
必要な月利は、10万円÷資金で計算できます。資金が100万円なら10%、300万円なら3.3%、500万円なら2%、1,000万円なら1%です。ただし、谷の深さは別に考える必要があり、月利の数字だけで必要資金は決まりません。
10万円や50万円の少額から月10万円を目指せますか?
この集計では、少額から月10万円を目指すことを勧められる結果ではありません。月10万円に換算した谷の中央値は154万円で、50万円なら資金の309%、100万円なら154%にあたります。谷の途中で資金が尽きる計算です。ロットを小さくして、金額ではなくフォワードでの動きを確かめる使い方が現実的です。
月ごとの損益はどのくらいぶれますか?
月平均を10万円に換算したEA×月2,633件で、赤字の月が29%、10万円以上の月が45%でした。EAごとのいちばん悪い月は中央値で−76万円、いちばん良い月は中央値で98万円です。月次の赤字が3か月以上続いたEAも45本(40%)ありました。
副業や主婦でも、時間をかけずにできますか?
売買そのものは自動ですが、稼働環境の用意、状況の確認、谷が来たときの停止・再開の判断は運用する人が行います。運用にかかる時間は計測できていません。副業の所得が年20万円を超える給与所得者は確定申告が必要です(国税庁タックスアンサーNo.1900)。
ドローダウンはどのくらいを見込めばよいですか?
計測した期間では、最大の谷が月平均利益の15.4か月分(中央値)で、112本のうち43本(38%)は24か月分以上でした。計測期間より厳しい相場では谷が深くなる可能性があり、見込みの上限は決められません。
FX自動売買で月10万円のまとめ
FX自動売買で月10万円を目指すとき、自社の計測では、月平均がプラスのEAは掲載中の144本のうち112本(78%)でしたが、停止・掲載終了のEAでは41%にとどまり、掲載中の数字は選別後のものです。月平均を10万円に換算した最大の谷は中央値154万円で、谷を資金の30%に収める資金は中央値515万円という計算でした。月ごとには、赤字の月が29%あり、月次の赤字が3か月以上続いたEAも40%あります。ロット比例の仮定で、証拠金維持率やスリッページは測っていないため、これらは目安であり、月10万円は保証できません。始める前に、フォワードの期間・谷の深さ・資金に対する谷の割合を確かめ、デモ口座や小さなロットから試してください。
⚠ リスクに関する注意事項
本記事は情報提供を目的としており、特定の金融商品の売買を推奨するものではありません。FX取引はレバレッジ取引の特性上、預託した証拠金以上の損失が生じる可能性があります。取引の際は、ご自身の判断と責任において行ってください。詳しくは特定商取引法に基づく表記をご確認ください。













