WPR（ウィリアムズ パーセント レンジ）は、ラリー・ウィリアムズによって開発されたテクニカル指標です。この指標は「％Ｒオシレーター」とも呼ばれ、買われ過ぎや売られ過ぎを判定するオシレーターとして使われます。

％Ｒという文字だけを見ると不思議なネーミングに思えますが、「Ｒ」はレンジのことを指し、相場がレンジ相場であるか、またはトレンドがそれほど強くないような相場で現在値の過去レンジに対する比率「％」（パーセント）を示すインジケーターです。つまり、直近の値の相対位置を検知する役割を果たします。

このEAでは、WPRをエントリーとクローズにフィルターとして採用しています。WPRは通常、-100％から0％の範囲で表示されます。WPRが-80％以下であれば買われ過ぎ、-20％以上であれば売られ過ぎの状態を示します。売りのシグナルとして解釈される-80％以下のWPRでは価格の上昇が予測されます。一方、WPRが-80％以上の場合は価格の下落が予測され、買いのシグナルとして解釈されます。

WPRを効果的に利用するためには、他のテクニカル指標との組み合わせが一般的です。例えば、上昇トレンド中のWPRが-80％を下回った場合、価格の反転が高い可能性があるため、買いのシグナルとして解釈することができます。