
「FXってよく聞くけど、どういう仕組み?」「初心者でも利益を出せるの?」そんな疑問を抱えている人は多いのではないでしょうか。
FX(外国為替証拠金取引)は、少ない資金で大きな取引ができる魅力的な投資方法の一つです。
しかし、「簡単に稼げる」「ハイリスクすぎる」といった極端なイメージが先行し、実際のところどうなのか分からない人も多いはず。
そこで本記事では、 「FXの仕組み」「メリット・リスク」「初心者が失敗しないためのポイント」 を詳しく解説します! FXに興味はあるけれど、まだ始められていないあなたも、この記事を読めば 安全にFXを始めるための基礎知識が身につきます!
- FX取引の基礎知識
- FX会社の選び方
- FXの分析方法
- FXの取引に関する基礎知識
- その他、リスク管理方法や税金対策など
FXの基本概念
FX(外国為替証拠金取引)とは?
FXは外国通貨を売買し、為替変動を利用して利益を狙う金融取引です。
FXは「外国為替」と「証拠金取引」を組み合わせた取引形態です。
- 外国為替:異なる国の通貨を交換すること
- 証拠金取引:少額の資金(証拠金)を預けて、その数倍~数百倍の金額を取引する仕組み

これにより、実際の資金よりも大きな金額の取引が可能になります。
FXの歴史と発展


- FXの起源:為替市場の始まり
1971年のニクソン・ショックにより固定相場制から変動相場制へ移行したことが、現在のFX市場の発展につながりました。 - 1990年代:インターネットの普及で個人投資家も参入
インターネットが普及することで、FXが一般の個人投資家にも身近なものになりました。 - 現在:スマホアプリと自動売買の進化
スマホ一台でトレードが可能になり、様々なトレード戦略を持つ自動売買(EA)も発展しています。
FX市場の仕組みと主要プレイヤー


- FX市場とは?
- 株式市場と異なり、取引所を介さずに銀行間で直接取引が行われる「店頭取引市場(OTC市場)」
- 主要な市場プレイヤー
- 中央銀行(例:FRB、日銀) → 金融政策で為替相場に影響
- 銀行・金融機関 → 外貨交換の中心
- ヘッジファンド・機関投資家 → 大口の取引で市場を動かす
- 個人投資家 → 全体の取引量の一部を占める
FXと株の違い
項目 | FX(外国為替証拠金取引) | 株(株式投資) |
---|---|---|
取引対象 | 通貨ペア(例:USD/JPY) | 企業の株式(例:トヨタ株) |
取引時間 | 24時間(平日) | 9:00~15:00(日本株、市場による) |
レバレッジ | 最大25倍(国内) | 現物取引はレバレッジなし、信用取引は最大3.3倍 |
売買の方向 | 買い・売りどちらも可能 | 現物は買いのみ、信用取引なら売りも可 |
収益源 | 為替差益・スワップポイント | キャピタルゲイン・配当金 |
必要資金 | 少額から可能(レバレッジ利用) | 企業の株価次第(最低購入単位あり) |
リスク | 為替変動・レバレッジリスク | 株価変動・倒産リスク |
取引コスト | スプレッド・スワップ | 売買手数料・税金(譲渡益税) |
- FXは24時間取引可能でレバレッジを活用しやすく、短期取引向き。
- 株は企業業績や配当などの要素があり、中長期投資向きです。


FX取引の仕組み
FXの通貨ペアと為替レート
FX為替レート(通貨同士の交換比率)
為替レートとは、異なる通貨ペア同士の交換比率を示す指標です。たとえば、1ドルが何円に相当するか、あるいは1ユーロが何ドルに相当するかなどを示します。



アメリカドルを例にあげて説明すると、「1ドル=100円」であったり「1ドル=150円」であったりするのを見たことがあると思います。
この価格の変動を為替レートと言います。
主な通貨ペアの例
通貨ペア | 取引される国 | 特徴 |
---|---|---|
USD/JPY | 米ドル / 日本円 | 世界で最も取引量が多い通貨ペア |
EUR/USD | ユーロ / 米ドル | 変動が大きく、トレンドが発生しやすい |
GBP/JPY | 英ポンド / 日本円 | 価格変動が大きく、ハイリスク・ハイリターン |
USD/CHF | 米ドル / スイスフラン | 「安全資産」として知られ、リスクオフ時に買われやすい |


FXの利益の出し方


FXは基本的には為替差益で利益を出します。
為替差益の利益の出し方
「安い時に買って高い時に売る」
or
「高い時に売って安い時に買う」ことで利益を出します。
買い取引(ロング)
売り取引(ショート)




例えば、「1ドル=100円」のとき1,000円で10ドルを買います。
その後、為替レートが「1ドル=150円」に上がったとします。
買った10ドルを売ると1,500円になるので500円の利益を得たことになります。
為替レートの変動を予測するには、知識と経験が必要です。初心者は特に、知識を身に着けてから取引に挑みましょう!
FXの注文方法
FXにはいくつかの注文方法がありますが、基本的なものが「成行注文」と「指値注文」です。それぞれの特徴を解説します。
① 成行注文(Market Order)


成行注文は、現在の市場価格で即座に売買を成立させる注文方法です。
特徴
- すぐに注文が成立(約定)する
- 価格指定はできない(変動する可能性がある)
- 相場が急変していると、想定より不利な価格で約定することもある(スリッページのリスク)
こんなときに使う
- 「今すぐ買いたい・売りたい」場合
- 短期トレードやスキャルピングをする場合
② 指値注文(Limit Order)


指値注文は、自分が希望する価格で取引をしたいときに使います。指定した価格に到達すると、自動的に注文が成立(約定)します。
特徴
- 価格を指定できる
- 不利な価格で約定することがない
- 価格が指定した値に達しなければ約定しない
こんなときに使う
- 「もっと安く買いたい」または「もっと高く売りたい」場合
- 相場の動きを予想して取引を仕掛けたい場合
FXのメリットとは?
①少額資金で大きな取引ができる
FXの最大の特徴のひとつが、レバレッジを活用して少ない資金で大きな取引ができることです。
■ レバレッジとは?
レバレッジとは、証拠金(担保として預けるお金)の何倍もの金額で取引できる仕組みのこと。日本国内のFX業者では最大25倍までのレバレッジが認められています。


「少額でスタートできるなら、気軽に始められそう!」と思うかもしれませんね。実際に、株式投資と比べると圧倒的に少ない資金で投資ができるため、初心者にも人気があります。
②24時間取引が可能
FXの大きな魅力のひとつは、平日なら24時間いつでも取引ができる点です。これは、世界の外国為替市場が時間帯によってリレーのように開くため、ほぼ休みなく市場が動いているからです。
FX市場はなぜ24時間動いているのか?
FX市場は、国ごとに異なる取引時間が連携しているため、途切れることなく取引が続きます。世界の主要な為替市場のオープン時間は以下の通りです。
- 東京市場
- アジアの中心市場であり、日本円を中心に取引が行われます。アジア時間帯の取引は比較的穏やかですが、アジアの経済指標発表時には動きが大きくなることがあります。
- ロンドン市場
- 世界のFX取引の約35%がロンドンで行われており、最も取引量が多い市場です。ヨーロッパ時間に取引が集中し、特にポンドとユーロが活発です。
- ニューヨーク市場
- アメリカ時間では、主にドルを中心とした取引が行われます。ロンドン市場と重なる時間帯は特に取引量が増え、市場が活発になります。
- シドニー市場
- シドニー市場はFX市場で最初に開かれる主要市場であり、取引は日本時間の午前7時から午後3時まで行われます。この時間帯は他の主要市場が閉じているため、取引量は比較的少なく、動きも穏やかです。
ロンドン、ニューヨーク、東京といった主要市場が重なる時間帯は、取引が非常に活発になるため、流動性が高まり、短時間で大きな値動きが発生する可能性があります。


取引が活発になる時間帯とその理由
特に重要なのが、ロンドン市場とニューヨーク市場が重なる時間帯(日本時間21時~翌2時)です。
この時間帯は、欧州と米国のトレーダーが同時に参加するため、取引量が多く、為替相場が大きく動くことが多いです。
- 21時~翌2時(ロンドン市場 × ニューヨーク市場)
→ 最も取引が活発で、値動きが大きい。短期トレード向き。 - 早朝6時~9時(ニューヨーク市場終盤 × 東京市場開始)
→ 市場の流れが変わるタイミングで、突発的な動きが起きることも。 - 15時~18時(東京市場終盤 × ロンドン市場開始)
→ 欧州勢が参入し、相場が活発になりやすい。
FXでは、自分のライフスタイルに合わせて取引時間を選べるのが大きな魅力です。
例えば、公務員やサラリーマンなら仕事が終わった夜の時間(21時~翌2時)にトレードしやすく、主婦や専業トレーダーなら日中の時間帯を活用できます。
FXと株式投資の比較した場合のメリット
FXは24時間取引が可能なのに対し、日本の株式市場(東京証券取引所)は、以下の時間しか取引できません。
取引市場 | 取引時間(日本時間) |
---|---|
東京証券取引所 | 9:00~11:30、12:30~15:00 |
米国株市場(ニューヨーク証券取引所) | 23:30~6:00(夏時間)、22:30~5:00(冬時間) |
③手数料が安い
FXは、取引コスト(手数料)が安いことも大きな魅力のひとつです。特に、株式投資や仮想通貨と比較すると、コストを抑えて効率的に取引ができるのが特徴です。
FXの取引コストは「スプレッド」が基本
FXの手数料の多くは、「スプレッド」と呼ばれる買値(Bid)と売値(Ask)の差によって決まります。


例えば、USD/JPYのスプレッドが0.2銭の場合、1万通貨(10,000ドル)取引すると、発生するコストはたった20円です。
通貨ペア | スプレッド(例) | 1万通貨取引時のコスト |
---|---|---|
USD/JPY | 0.2銭 | 20円 |
EUR/JPY | 0.4銭 | 40円 |
GBP/JPY | 0.8銭 | 80円 |
株式投資との手数料比較
FXのスプレッドは非常に小さいため、株式投資や仮想通貨よりもコストが低いのが特徴です。
投資商品 | 取引コストの目安 |
---|---|
FX | スプレッドのみ(ほぼ無料) |
日本株(現物) | 約0.1~0.5%の手数料(証券会社による) |
米国株 | 約0.5~1.0%(為替手数料を含む) |
仮想通貨 | 0.1~0.5%(取引所による) |
④スワップポイントで利益を上げる
FXでは「スワップポイント(金利差調整分)」が発生します。これは、金利の高い通貨を買い、金利の低い通貨を売ることで得られる利息のようなものです。
メリット
- 高金利通貨(例:米ドル、メキシコペソ、南アフリカランドなど)を保有すると、毎日スワップポイントがもらえる
- 長期保有でコツコツ利益を積み上げられる
⚠️ 注意点
- 金利政策の変更でスワップポイントが減る可能性もある
- 金利の低い通貨を買うと、スワップポイントを支払う必要がある
スワップポイントとは、 2つの通貨の金利差によって得られる利益 です。国によって政策金利が異なるため、高金利通貨を買い、低金利通貨を売ると、その差額分が毎日もらえる仕組みです。
スワップポイントを活かした投資例


- 発生条件:ポジションを日をまたいで保有すると、その通貨ペアの金利差に応じてスワップポイントが発生します。
- 受け取り/支払い:高金利通貨を買い、低金利通貨を売るとスワップポイントを受け取ることができ、逆に低金利通貨を買うとスワップポイントを支払う必要があります。
- 影響:毎日変動し、ポジションを長期間保有する場合、スワップポイントが利益や損失に影響を与える重要な要素になります。
⑤自動売買(システムトレード)が可能


自動売買を使えば、感情に左右されず、ルール通りの取引が可能になります。特に、仕事や家事で忙しい人にとって、チャートをずっと見続ける必要がないのは大きなメリットです。
システムトレードとは?
システムトレード(自動売買)とは、あらかじめ決めたルールに基づいて自動的に売買を行う取引手法のことです。これにより、人間の感情によるミスを防ぎ、安定した取引ができるというメリットがあります。
自動売買の種類
FXの自動売買には、大きく分けて2つの種類があります。
- リピート型(半自動)
事前に設定したルールに従い、価格が一定の範囲内で動くたびに売買を繰り返す方式。
初心者向けで、設定が簡単。 - プログラム型(完全自動)
あらかじめ決めたプログラム(アルゴリズム)に基づいて、完全に自動で取引を行う方式。
高度なカスタマイズが可能で、より精密な取引を実現します。
システムトレードに慣れてきた上級者向け。
■ 自動売買のメリットとデメリット
自動売買には、以下のようなメリットとデメリットがあります。
メリット | デメリット |
---|---|
感情に左右されず、冷静な取引ができる チャートを常に監視しなくてもOK 過去のデータをもとにルールを最適化できる | 市場急変時に対応が遅れることがある 取引ルールが適切でないと損失が発生する プログラム型は設定が難しい |
特に初心者におすすめなのが、リピート型の自動売買です。設定がシンプルで、忙しい人でもFXを続けやすくなります。
■ どんな人に向いているか?
自動売買は、特に以下のような人におすすめです。
- 忙しくてチャートを頻繁に見られない人
- 感情的な取引をしてしまいがちな人
- コツコツ利益を積み上げたい人
一方で、短期トレードで瞬間的な判断をしたい人には、裁量トレード(手動取引)のほうが向いているかもしれません。
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シストレ.COMでは、プログラム型の自動売買EA(Expert Advisor)を150種類以上提供しています。
これらのEAは、テクニカル指標を組み合わせて、ユーザーの取引スタイルに最適な戦略を自動化できます。上級者の方でも自分に合ったプログラムを見つけやすく、さらにカスタマイズ性の高い設定が可能です。
忙しくても、感情に左右されることなく、シストレ.COMの自動売買ツールを使って、安定した取引を目指しましょう!
FXのデメリットとは?
①ハイリスク・ハイリターン(ロスカットリスク)
FXは「ハイリスク・ハイリターン」と言われることが多いですが、実際のリスクはロット数(取引数量)や損切り設定を適切に管理すれば抑えられるものです。
初心者の多くが、無計画にロットを増やしたり、損切りをせずに大きな損失を抱えてしまうため、「危険な投資」と感じてしまうことが多いのです。
ロスカットとは?強制決済の仕組みを理解しよう
FXには「ロスカット」という仕組みがあり、証拠金維持率(口座にある証拠金とポジションの評価額の割合)が一定の基準を下回ると、強制的に決済されるルールになっています。これは、トレーダーが借金を抱えないようにするための重要なシステムです。


たった1円の相場変動で資金がゼロになることもあるため、ロット数を増やしすぎることが大きなリスクとなります。
対策
- 証拠金維持率を余裕をもって管理する(100%以下になる前に追加証拠金を入れる)
- ロスカットラインを意識し、余裕を持った資金管理をする
- レバレッジ:使用しているレバレッジ
- 取引通貨量:1ロット = 100,000通貨単位
- 為替レート:通貨ペアの現在のレート


ロット数と損益の関係:適切な資金管理とは?
「レバレッジが危険」と言われがちですが、実際にはロット数を適切に設定すれば問題ありません。
証拠金 | 取引数量(ロット) | 1pipsの損益 | 100pips逆行した場合の損失 | ロスカットの可能性 |
---|---|---|---|---|
10万円 | 1万通貨(0.1ロット) | 約100円 | -1万円 | 低い(耐えられる) |
10万円 | 5万通貨(0.5ロット) | 約500円 | -5万円 | やや危険 |
10万円 | 10万通貨(1ロット) | 約1,000円 | -10万円 | ロスカット確定! |
② 突発的な相場変動のリスク(暴落・暴騰)
FXで利益を上げるためには、為替相場の動きを予測することが重要ですが、これが決して簡単ではありません。なぜなら、相場はさまざまな要因によって影響を受け、短期間で大きく変動することがあるからです。
FX相場が動く主な要因
為替レートは、経済の状況や政治の動き、投資家の心理など、さまざまな要因によって変動します。
- 経済指標(雇用統計・GDP・インフレ率など)
- 例:「米国の雇用統計が予想より良かった → 米ドルが買われる」
- 例:「日本のGDPが低迷 → 円安になる可能性が高い」
- 中央銀行の金融政策(金利の変更・量的緩和など)
- 例:「FRB(米連邦準備制度)が利上げを決定 → 米ドル高」
- 例:「日銀が金融緩和を継続 → 円安の流れ」
- 政治情勢(戦争・選挙・政策変更など)
- 例:「米大統領選でドル高政策の候補者が優勢 → 米ドル上昇」
- 例:「ウクライナ侵攻の影響で安全資産の円が買われる → 円高」
- 市場のリスクオフ・リスクオンの流れ
- リスクオフ:世界経済に不安が広がる → 円やスイスフランが買われる
- リスクオン:投資家がリスクを取る → ドルや新興国通貨が買われる
- 投機筋の動き(ヘッジファンド・機関投資家の売買)
- 大口投資家が仕掛けることで、一瞬で相場が大きく動くこともある。
- 例:「円売りの仕掛け → 一気に円安方向へ」
③メンタル管理が難しい
FXは、お金を直接扱う投資であるため、取引中の心理状態が結果に大きく影響します。多くの初心者が「冷静に取引するつもりが、感情に振り回されてしまう……」という経験をします。
特に、以下のような感情がトレードに悪影響を及ぼすことが多いです。
FXでよくある心理的な落とし穴
✅ 損失を認めたくない(損切りできない)
- 「もう少し待てば戻るはず……」と損切りせず、損失が拡大
- 対策:損切りルール(逆指値)を徹底し、ルール通りに行動する
✅ 一度の勝ちで過信する(過剰な自信)
- 「簡単に勝てる!」と思い込み、無理なロット数で取引 → 大損
- 対策:過去の成功に依存せず、常に冷静な判断を心がける
✅ 負けを取り戻そうとして無茶な取引をする(リベンジトレード)
- 連敗後、「絶対に取り戻す!」と冷静さを失い、大きなロットでエントリー → さらに損失
- 対策:負けたら一旦トレードを休み、冷静になる時間を作る
✅ チャートを見すぎて疲れる(精神的なストレス)
- 24時間取引できるため、ずっとチャートを見てしまい疲れる
- 対策:取引時間を決め、適度に休憩をとる
感情に左右されないためのメンタル管理法
FXで長く続けるためには、感情に振り回されず、冷静にトレードできる環境を作ることが大切です。
1. 事前にルールを決めておく
- 「1回の損失は資金の2%まで」など、資金管理のルールを徹底
- 取引ルール(エントリー・利確・損切り)を決めておく
2. 逆指値(ストップロス)を活用する
- 損切りを自動化することで、「もう少し待てば……」を防ぐ
3. 負けを認めて休む勇気を持つ
- 「今日は負けたから終わり」と決めて、一旦離れることも重要
4. 長時間のトレードを避け、計画的に取引する
- 24時間取引できるからといって、ずっと画面を見続けるのはNG
- 取引時間を決めて、適度に休憩をとる
メンタル管理が苦手な方はこちらの記事を参考にしてください。
FX取引の始め方
FX口座の開設方法とおすすめFX会社
✅ FX口座を開設する際の流れ
- FX会社を選ぶ(国内FX・海外FXの比較)
- 公式サイトから口座開設を申し込む
- 本人確認書類を提出(免許証・マイナンバーなど)
- 口座審査(通常1~2営業日)
- 口座開設完了後、入金して取引スタート
✅ おすすめのFX会社(初心者向け)
- 国内FX
- DMM FX(初心者向け、スプレッドが狭い)
- GMOクリック証券(約定力が高い、ツールが使いやすい)
- SBI FXトレード(1通貨単位から取引可能)
- 海外FX
- XM Trading(ボーナスが豊富、レバレッジ1000倍)
- Titan FX(ECN口座が優秀、スプレッドが狭い)
- Big Boss(日本語サポートあり、高レバレッジ)
💡選び方のポイント
- スプレッドの狭さ(取引コストを抑える)
- 約定力の高さ(スリッページが少ない)
- レバレッジの上限(国内25倍、海外500倍以上)
- ボーナスの有無(海外FXは口座開設ボーナスが多い)
国内FXと海外FXの違い(スプレッド・レバレッジ・ボーナス・安全性)
項目 | 国内FX | 海外FX |
---|---|---|
レバレッジ | 最大25倍 | 最大1000倍以上 |
スプレッド | 非常に狭い(USD/JPY 0.2pips前後) | 広め(USD/JPY 1.0pips前後) |
ボーナス | ほぼなし | あり(口座開設・入金ボーナス) |
取引環境 | NDD・DD方式(業者が仲介) | NDD方式(透明性が高い) |
安全性 | 金融庁の監督あり(信託保全) | 監督機関により異なる |
追証の有無 | あり(追加証拠金が発生) | なし(ゼロカットあり) |
💡 どちらを選ぶべき?
- 国内FX向きの人 → 「低リスクで安全に取引したい」「スプレッドを抑えたい」
- 海外FX向きの人 → 「少額で大きく稼ぎたい」「ボーナスを活用したい」
FXブローカーの選び方(取引コスト・スプレッド・約定力)
✅ FX会社を選ぶ際のポイント
- スプレッドが狭い FX会社を選ぶ(USD/JPYなら0.2pips以下が理想)
- 手数料無料の口座 が初心者向き(ECN口座は手数料あり)
- 約定スピードが速い会社を選ぶ
- 指標発表時のスリッページの少なさ も重要
- 国内FXは最大25倍
- 海外FXは500~1000倍(少額からの取引向き)
- MT4/MT5に対応しているか
- スマホアプリの操作性
- 国内FX → 金融庁に登録されている会社を選ぶ
- 海外FX → ライセンスの有無(FCA・CySEC・ASICなど)
FXの初期費用はいくら必要?(最低資金の目安)
✅ FXを始めるために必要な最低資金
- 1,000円~(海外FXのマイクロ口座)
- 10,000円~(国内FXの少額取引)
- 100,000円~(本格的なトレード)
💡資金別のおすすめ取引
資金 | おすすめ手法 | 取引スタイル |
---|---|---|
1万円以下 | 海外FXのボーナス活用 | 超少額トレード |
5万円~10万円 | スイングトレード | 1~2週間単位の取引 |
10万円以上 | デイトレード | 短期売買 |
口座開設後のステップ(入金方法・本人確認・MT4/MT5の設定)
- マイナンバーまたは運転免許証を提出
- 住所確認書類(公共料金の請求書など)
- 国内銀行振込(即時反映)
- クレジットカード(海外FXで利用可)
- 電子決済(bitwallet, STICPAY)(海外FXで便利)
- 公式サイトからMT4/MT5をダウンロード
- ログイン情報を入力し、取引画面を確認
- デモトレードで操作を練習
- 成行注文・指値注文の練習
- ロットサイズとレバレッジの確認
- 損切り・利確の設定
FXの分析手法
FX(外国為替証拠金取引)で安定した利益を上げるためには、適切な分析手法を用いることが重要です。主に以下の2つの分析手法が活用されます。
- テクニカル分析(チャートを用いた分析)
- ファンダメンタルズ分析(経済指標やニュースを基にした分析)
テクニカル分析
テクニカル分析とは、過去の値動きを基に将来の相場を予測する手法です。チャートやインジケーターを活用し、売買のタイミングを判断します。
トレンド系指標(価格の方向性を示す)
オシレーター系指標(買われすぎ・売られすぎを示す)
- RSI(相対力指数):70以上で買われすぎ、30以下で売られすぎを判断。
- MACD(移動平均収束拡散):ゴールデンクロスやデッドクロスで売買の判断を行う。
- ストキャスティクス:価格の変動スピードを測り、売買のタイミングを決める。
チャートパターン分析
- ダブルトップ・ダブルボトム:トレンドの反転サイン。
- ヘッドアンドショルダー:トレンド転換の兆し。
- 三角持ち合い:相場のエネルギーが蓄積されている状態。
プライスアクション(ローソク足分析)
- ピンバー(ヒゲが長いローソク足):反転のサイン。
- 包み足(陽線が陰線を包む or その逆):トレンドの強弱を示唆。
- はらみ足(小さいローソク足が大きいローソク足の中にある):相場の迷いを示す。
ファンダメンタルズ分析
ファンダメンタルズ分析は、経済指標やニュースを基に通貨の価値を評価する手法です。長期的なトレンドを把握するのに適しています。
経済指標(国の経済状況を測るデータ)
- GDP(国内総生産):国の経済成長を示す指標。
- 雇用統計(NFP):労働市場の健全性を測る指標(特に米国のデータは市場に大きな影響を与える)。
- 消費者物価指数(CPI):インフレ率を示し、中央銀行の金融政策に影響を与える。


中央銀行の政策
各国の中央銀行(FRB、日銀、ECBなど)は、金利政策を通じて通貨の価値に影響を与えます。
- 金利が上がる → 通貨高になりやすい
- 金利が下がる → 通貨安になりやすい
量的緩和政策
量的緩和政策とは、発行するお金の量を増やすことで、景気活力を与えるための金融政策です。
増やしすぎるとインフレが進み、お金の価値が下がるので、供給のバランスが重要になります。


地政学リスクやニュース
- 戦争・テロ・自然災害:市場の不安定要因となり、通貨の信頼性が低下。
- 政治的な不安定(例:イギリスのブレグジット):相場に大きな影響を与える。
FXの取引手法
投資家たちは、取引をするにあたって取引ルールを定めて取引を行います。
これは、直感や感情で決められたものではなく、
「勝率を高めるために論理的に考えられたルール」となります。
ここで実際にいくつか例に挙げて、解説します。
スキャルピング
短期的な価格変動を利用して、1取引あたりの利益は小さくても、短時間で何度も取引をすることで利益を積み上げていく手法です。
短時間で何度も売買を繰り返すため、トレード中は相場に張り付く必要があるという特徴もあります。


デイトレ
デイトレードとは、1 日以内に売買を完結させる短期的な取引手法です。
次の日にポジションを持ち込ませないように取引することがデイトレの大きな特徴であり、スキャルピング程の取引量はありません。
チャートからテクニカルな分析が求められます。


スイング
スイングトレードとは、短期的な値動きではなく、数日から数週間程度の中・長期的な相場の上下動きを利用して売買を行う手法のことを言います。
スワップポイントの意識やファンダメンタルズでの分析が必要になってくるのが特徴です。


朝スキャ
「朝スキャ」(朝スキャルピング)は、FX市場で特に早朝に行うスキャルピング戦略の一種です。
スキャルピングは短期間で小さな価格変動を狙って多くの取引を行い、細かい利益を積み重ねる手法ですが、朝スキャはアジア時間の朝方にトレードを行います。


ヘッジ
ヘッジとは、保有している売買ポジションに対する損失リスクを回避・軽減するための取引手法のことを指します。
具体的に言うと買いポジションを持っている状態で、売りポジションを同時に持つことで、相場の価格変動リスクを一部相殺させる手法です。


グリッド
グリッドとは、一定の価格間隔で複数の買い注文と売り注文を設定し、相場がその範囲内で動くたびに利益を狙うトレード戦略です。
相場の上下動に対して柔軟に対応できるこの手法は、特に価格変動が激しい市場や、相場が一方向に大きく動かない時期に効果を発揮します。


アノマリー
アノマリーとは、通常の相場の動きからは外れた、いわば「異常な」値動きのことを言います。
異常とは言っても統計的な動きではあるので、これを用いてリスク管理しながらトレードを行います。


ナンピンマーチン
ナンピンマーチンというのは「ナンピン」と「マーチンゲール」の2つの取引手法を組み合わせたものになります。
簡潔に解説すると、ポジションが予想に反して動いた際に、損失が出る前にポジションを追加購入し、さらに新規の買い増し分も倍増させていくという手法です。
多くの利益を期待できる分、相応のリスクもあるので十分にリスク管理をしながら取引を行いましょう。

