グリッドトレードとは?仕組みと線の間隔・含み損を5通貨10年で実測

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グリッドトレードは、決まった間隔の線をまたぐたびに同じ大きさの売買を出し、間隔ぶん戻ったら決済する方法です。この記事では、Dukascopy のティックから作った足で、USD/JPY・EUR/USD・GBP/USD・EUR/JPY・AUD/JPYの5分足(2016年1月〜2026年10月27日)にグリッドを当てはめて測りました。線の間隔を10・20・40・80pipsに変えると、1年ごとに作り直した110件の最大含み損の中央値は66,788・33,395・16,642・8,351pipsで、間隔を半分にするたびに約2倍になりました。20pips間隔で2016年から止めずに動かすと、最大含み損は、USD/JPYの売りで1,059,143pips、EUR/JPYの売りで1,538,561pipsまで増えました。損切り・スプレッド・スワップは入れていません。

目次

グリッドトレードとは|決まった間隔の線で売買を繰り返す方法

USD/JPYの1時間足30本に20pips間隔の線を引き、買いと決済の回数、持っている本数の変化を並べた図
出典: Dukascopy のティックから作った足(bid)。USD/JPYの1時間足30本(日本時間の2025年6月10日15時から)に、20pips間隔の線を引いた例。

買いグリッドの動き

グリッドトレードは、価格に一定の間隔で線を引き、価格が線をまたぐたびに注文を出す方法です。この記事では、買いグリッドを次のルールで動かしました。価格が線を上から下へ抜けたら、その線の値段で1本買います。同じ線で持てるのは1本までです。買った線の1本上の線に価格が届いたら決済します。1回の決済で、間隔ぶんの利益になります。売りグリッドは、この上下を逆にした動きです。

図は、USD/JPYの30時間(日本時間の2025年6月10日15時から)に、20pips(0.20円)間隔の線を引いた例です。上の段が1時間足のローソク足と線、下の段が持っている本数です。何も持たない状態から数えると、買いが8回、決済が7回あり、最後に1本を持っていました。この間に持った本数は、最大で2本です。30時間の高値と安値の差は91pipsで、線の間隔の4倍あまりでした。

価格が線を行き来するだけなら、買いと決済が交互に起きて、1回ごとに間隔ぶんが積み上がります。価格が下へ抜け続けると、線ごとに1本ずつ増えていき、決済されないまま残ります。この記事の測定は、その増え方を数えたものです。なお、足の中の値動きの順序は分からないので、始値から安値、高値、終値の順と、始値から高値、安値、終値の順の2通りで数えました。

グリッドトレードの種類

買いグリッド・売りグリッド・両方向・順張り・間隔を変える型の5つについて、注文の出し方と測定の有無を並べた表
出典: シストレ.COMの整理。グリッドトレードの種類と、この記事で測った型。

グリッドトレードは、売買の出し方で分けられます。価格が下がるたびに買う買いグリッドと、上がるたびに売る売りグリッドは、価格が動くほうと逆向きに注文を足す型です。両方を同時に動かすと、両方向になります。価格が進む向きに注文を足す順張りの型は、ピラミッティングと呼ばれます。値動きの大きさに合わせて線の間隔を変える型もあります。

この記事で測ったのは、線の間隔が一定で、1本の大きさが同じ、買い・売り・両方向の3つです。順張りの型と、間隔を変える型は測っていません。注文を足すたびに大きさを増やす型は、ナンピンマーチンの記事で測っています。

トラリピなど、等間隔に注文を並べるサービス

FX会社のサービスにも、似た仕組みのものがあります。マネースクエアのトラリピは、公式ページで、レンジの中に新規と決済がセットの注文を複数並べ、決済されても注文が消えずに繰り返される方法と説明されています。トラップトレードは、指値注文を等間隔に複数本、罠のように置く方法だとされています(マネースクエア「トラリピとは」)。同じページには、利益を保証するものではなく、設定によっては損失が出ることもあると書かれています。この記事の測定は、トラリピの設定では測っていません。

アドバイス

20pipsの線で30時間を数えたら、買い8回・決済7回で、最後に1本を持っていたよ。

グリッドトレードの設定|線の間隔で決済回数と含み損が変わる

線の間隔を10・20・40・80pipsに変えたときの、決済の回数、最大含み損、最大本数、年末がマイナスの件数を並べた表
出典: Dukascopy のティックから作った足(bid)、2016年1月〜2026年10月27日。線の間隔ごとの測定結果の中央値。

線の間隔と決済の回数

設定で最初に決めるのは、線の間隔です。10・20・40・80pipsの4つで、通貨ペア5つ、年11、買いと売り2つの110件を測りました。1件は、通貨ペア1つの1年分を、買いか売りの片側だけで動かしたものです。各年の最初の足から始め、年末の最後の足まで動かし、年ごとに作り直しています。2026年は10月27日までです。

決済の回数の中央値は、10pipsが5,745〜5,889回、20pipsが1,337〜1,361回、40pipsが327〜330回、80pipsが82〜83回でした。範囲は、足の中の順序2通りの違いです。間隔を半分にするたびに、決済の回数は約4倍になりました。決済1回で積む利益は間隔ぶんなので、積んだ利益の合計は、約2倍ずつ増えた計算です。

線の間隔と最大含み損

最大含み損の中央値は、10pipsが66,788pips、20pipsが33,395pips、40pipsが16,642pips、80pipsが8,351pipsです。間隔を半分にすると、10pipsと20pipsの比が2.00、20pipsと40pipsの比が2.01、40pipsと80pipsの比が1.99で、約2倍になりました。含み損は、1本の大きさを1として、持っている本の含み損のpipsを足し合わせた値です。

最大本数の中央値も、115.5本、57.5本、29本、14本と、半分ずつになりました。持つ本数は、間隔を半分にすると、同じ値幅で約2倍になります。含み損はその本数にほぼ比例するので、間隔を狭めて回数を増やすほど、含み損も同じ割合で増えます。回数を増やすことと、含み損を小さくすることは、同時にはできませんでした。

年末にマイナスだった件数は、10pipsが33件、20pipsが35件、40pipsと80pipsが35〜36件で、110件のうち約3分の1でした。年末のマイナスは、年末に決済済みの損益と、持っている本の含み損益を足した値が0未満の件数です。間隔を変えても、マイナスの件数はほとんど変わりませんでした。

この表に入れていないもの

この測定には、損切り・本数の上限・証拠金・ロスカット・スプレッド・スワップを入れていません。実際の口座では、スプレッドとスワップが差し引かれ、証拠金が足りなくなればロスカットで決済されます。含み損の大きさは、損切りを入れた場合は測っていません。また、110件は、同じ年の通貨ペアどうしや、同じ通貨ペアの買いと売りが、同じ値動きを共有しているので、独立した110回ではありません。

アドバイス

間隔を半分にすると、最大含み損は約2倍になったよ。10・20・40・80pipsの比は、2.00・2.01・1.99だね。

グリッドトレードのリスク|10年止めずに動かした最大含み損

5通貨ペアについて、20pips間隔のグリッドを2016年から止めずに動かしたときの、買いと売りの最大含み損を並べた棒グラフ
出典: Dukascopy のティックから作った足(bid)、2016年1月〜2026年10月27日。20pips間隔で止めずに動かしたときの最大含み損。

5通貨の最大含み損

年ごとに作り直さず、2016年1月から2026年10月27日まで、20pips間隔のグリッドを1本のまま止めずに動かしました。買いと売りは別々に動かし、損切りは入れていません。最大含み損は、買いが133,101〜548,473pips、売りが162,842〜1,538,561pipsでした。5通貨のうち、買いが大きかったのはEUR/USD(227,149pips)とGBP/USD(548,473pips)、売りが大きかったのはUSD/JPY(1,059,143pips)・EUR/JPY(1,538,561pips)・AUD/JPY(757,900pips)です。

最大になった日は、USD/JPYの売りが2026年7月23日、EUR/JPYの売りが2026年4月17日、AUD/JPYの売りが2026年8月28日、EUR/USDの買いが2022年9月28日、GBP/USDの買いが2022年9月26日です(日付は世界標準時)。買いと売りのどちらが大きくなるかは、その期間に価格が長く動いた向きで決まりました。価格が長く動いた向きと逆の側が、含み損をためています。

金額の目安として、JPYが相手の通貨ペアで1,000通貨を1本とすると、1pipsは10円です。USD/JPYの売りの1,059,143pipsは、約1,059万円にあたります。

USD/JPYの10年と含み損の推移

USD/JPYの日足の終値と、買いグリッド・売りグリッドそれぞれの含み損が日ごとに最大いくらになったかを、2016年から並べた折れ線グラフ
出典: Dukascopy のティックから作った足(bid)、USD/JPY、2016年1月〜2026年10月27日。終値と、20pips間隔の買い・売りの含み損の推移。

図は、USD/JPYの終値(上段)と、買いと売りそれぞれのグリッドの含み損(下段、その日の最大)です。USD/JPYの終値は、この期間に99.9円から163.9円の間を動きました。売りの含み損は、価格が上がるにつれて増え、2026年7月23日に1,059,143pipsになりました。終値の最高は163.9円でした。

売りグリッドは、この時点で325本を持っていました。最も長く持った1本は約10.3年で、2016年から決済されないままです。10年の終わりの含み損は871,371pipsで、最大の値より少し戻しただけでした。買いグリッドの含み損は、この間、152,299pipsを超えませんでした。同じ通貨ペアでも、価格が動いた向きによって、片側だけが大きくなります。

持つ本数と含み損の関係

含み損が大きくなる理由は、持つ本数です。価格が一方向へ動き続けると、線ごとに1本ずつ増え、n本を持つと、いちばん近い本の含み損は小さく、遠い本ほど大きくなります。線の間隔をDとすると、含み損の合計は、Dにnとn+1をかけて2で割った値に近くなります。USD/JPYの売り(n=325、D=20)は、20×325×326÷2=1,059,500で、測った値(1,059,143pips)と0.04%の差でした。

この式は、含み損が本数の2乗に比例して増えることを示しています。本数が2倍になると、含み損は約4倍です。間隔を狭めて本数を増やすと、価格が同じだけ動いたときの含み損が増える理由も、これで説明できます。EUR/JPYの売り(392本)、AUD/JPYの売り(275本)、GBP/USDの買い(234本)、EUR/USDの買い(151本)でも、式の値と測った値の差は、約1%以内でした。

アドバイス

USD/JPYの売りは、325本を持って含み損が1,059,143pipsになったよ。本数が2倍になると、含み損は約4倍だね。

グリッドトレードの損益|年ごとに作り直した110件の結果

年ごとに作り直した110件を、年間の逆行幅を横軸、年末の損益を縦軸にして、買いと売りで形を分けて並べた散布図
出典: Dukascopy のティックから作った足(bid)、2016年1月〜2026年10月27日。20pips間隔の110件の、逆行幅と年末の損益。

逆行幅と年末の損益

20pips間隔で、通貨ペア5つ、年11、買いと売り2つの110件を、年ごとに作り直して動かしました。横軸の逆行幅は、買いなら年初の始値から年末の終値までの下落幅、売りなら上昇幅です。マイナスは、グリッドにとって有利な向きに動いた年を示します。縦軸の年末の損益は、決済済みの利益と、持っている本の含み損益を足した値で、1本の大きさを1としたpipsです。

年末の損益は、最小が−162,750pips(EUR/JPY・2025年・売り、逆行幅2,137pips)、最大が68,002pipsでした。逆行幅の最大は2,394pipsです。図では、逆行幅が大きいほど、年末の損益が下に並びます。逆行幅が0未満の点は、ほとんどが0より上にあります。

逆行幅ごとの年末の損益

逆行幅を0未満・0〜500・500〜1,000・1,000〜1,500・1,500以上の5つに分けて、件数と年末の損益の中央値、マイナスの件数を並べた表
出典: Dukascopy のティックから作った足(bid)、2016年1月〜2026年10月27日。逆行幅ごとの年末の損益の中央値。

逆行幅を5つに分けると、年末の損益の中央値は、0未満(55件)が18,252〜18,961pips、0〜500pips(22件)が7,228〜7,346pips、500〜1,000pips(19件)が−4,958〜−4,868pips、1,000〜1,500pips(9件)が−31,042〜−30,962pips、1,500pips以上(5件)が−34,540〜−33,820pipsでした。件数の合計は110件です。

年末がマイナスだった件数は、順に6件、5件、11件、8件、5件で、合計35件です。有利な向きに動いた55件のうち、6件はマイナスで終わっています。逆行幅が500pipsを超えると、中央値が0を下回りました。逆行幅が大きい年は、含み損を持ったまま年末を迎える本が増え、年末の損益を押し下げます。最大含み損の中央値は、逆行幅0未満の20,529pipsから、1,500pips以上の228,297pipsへ、区分が進むほど大きくなりました。

この結果から言えないこと

この結果から、グリッドトレードで利益が出るとは言えません。年末の損益の中央値がプラスだった区分は、価格が有利な向きに動いた年や、動きが小さかった年です。年の初めに、その年の逆行幅は分かりません。また、2026年は10月27日までで、110件は同じ値動きを共有しているので、独立した結果としては少なくなります。スプレッドとスワップ、証拠金、ロスカットも入れていません。

アドバイス

逆行幅が500pipsを超えた33件は、どの区分も年末の中央値がマイナスだったよ。有利な向きの55件でも、6件はマイナスだね。

グリッドトレードの両建て|買いと売りを同時に動かしたとき

5通貨ペアについて、買いと売りのグリッドを同時に動かしたとき、含み損が最大になった日と、そのとき持っていた買いと売りの本数を並べた表
出典: Dukascopy のティックから作った足(bid)、2016年1月〜2026年10月27日。両方向の最大含み損の日と、持っていた本数。

最大含み損の日に持っていた本数

同じ通貨ペアで、買いグリッドと売りグリッドを同時に動かすと、買いと売りの両方を持つ両建てになります。20pips間隔で2016年から止めずに動かし、両方をあわせた含み損が最大になった日を探しました。USD/JPYは2026年7月23日で、買い1本・売り325本、含み損は1,059,124pipsです。EUR/JPYは2026年4月17日で、買い1本・売り392本、含み損は1,538,546pipsでした(日付は世界標準時)。

AUD/JPYは2026年8月28日に買い1本・売り275本で757,884pips、EUR/USDは2022年9月28日に買い151本・売り0本で227,149pips、GBP/USDは2022年9月26日に買い234本・売り0本で548,473pipsでした。5通貨のどれも、最大の日は片側にほとんどの本が集まっています。両方向の最大含み損は、買いと売りの大きいほうの値と、5通貨とも0.01%以内で同じでした。

買いと売りを同時に動かすと、価格が上がっても下がっても片側が決済されます。ただ、価格が一方向へ動き続ける期間は、動いた向きと逆の側が本を増やし続けます。年ごとに作り直した110件でも、両方向の最大含み損は、買いと売りの大きいほうの1.00倍でした。両建てにしても、最大含み損は小さくなりませんでした。

MT5での両建てと口座の種類

この記事の両方向の測定は、買いと売りを別々のポジションとして持てる前提で数えています。MetaTrader 5には、口座の種類が2つあります。MQL5のドキュメントでは、ネッティングは1つの銘柄につき1つのポジションしか持てない方式、ヘッジングは1つの銘柄に複数のポジションを持てる方式と説明されています。反対向きのポジションを持てるかどうかは、別の項目(ACCOUNT_HEDGE_ALLOWED)で示されます(MQL5「口座のプロパティ」)。

ネッティングの口座では、1つの銘柄に1つのポジションしか持てないので、買いと売りのグリッドを同じ銘柄で動かしても、線ごとに別々の本を持つ形にはなりません。両建てを前提にするなら、口座の種類を先に確認してください。両建ての費用を損切りと比べた測定は、ヘッジ手法の記事にあります。

アドバイス

両方向の最大含み損は、買いと売りの大きいほうの1.00倍だったよ。両建てでも小さくならなかったね。

グリッドトレードのEA運用|自動売買の許可と稼働の確認

MetaTraderのEA設定画面の全般タブで、アラームの有効化と自動売買の許可に印を付けた様子
出典: シストレ.COMで掲載していたMetaTraderの実画面。EAを動かすときの設定画面(全般タブ)の例。

EAを動かす設定と稼働の確認

グリッドを自動で動かすには、MetaTraderのEA(自動売買プログラム)を使う方法があります。EAをチャートに付けるときの設定画面では、全般タブの「自動売買を許可する」に印を付けます。画面の例では、アラームの有効化と、DLLの使用、外部エキスパートの使用にも印が付いています。パラメーターの入力タブで、線の間隔や1本の大きさなどを決めます。EAごとに、入力できる項目は違います。

MetaTraderのUSD/JPY1時間足チャートの右上に、EAのマークが表示されている実際の画面
出典: シストレ.COMで掲載していたMetaTraderの実画面。USD/JPYの1時間足で、右上にEAのマークが出ている例。

設定が済んだら、チャートの右上にEAのマークが出ているかを確かめます。画面は、USD/JPYの1時間足のチャートに、EAのマークが出ている例です。EAの設定のしかたは、MT4へのEA設定方法で順に説明しています。

グリッドEAを選ぶときに見る所

この記事の測定から、グリッドEAを見るときに確かめたい点が3つあります。1つ目は、持てる本数の上限があるかどうかです。含み損は本数の2乗に近い形で増えるので、上限がなければ、価格が長く動く期間に歯止めがきかなくなります。2つ目は、損切りがあるかどうかです。この記事の測定には損切りを入れていないので、損切りを入れた結果は示せません。

3つ目は、成績を見る期間です。同じ20pips間隔でも、年末の損益は、最小が−162,750pips、最大が68,002pipsと、年と通貨ペアで大きく変わりました。価格が一方向へ動いた年を含まない期間の成績だけでは、含み損の大きさは分かりません。自社のフォワード成績を比べた記事は、グリッドEAのフォワード成績ランキングにあります。必要な資金の考え方は、レバレッジの記事も参考にしてください。

アドバイス

EAを選ぶときは、持てる本数の上限と損切りがあるかを確かめよう。成績は、価格が一方向に動いた年を含む期間で見たいね。

要点
・グリッドトレードは、決まった間隔の線をまたぐたびに同じ大きさの売買を出し、間隔ぶん戻ったら決済する方法
・5通貨の5分足(2016年1月〜2026年10月27日)で、線の間隔を半分にすると、1年ごとの110件の最大含み損の中央値は約2倍(10・20・40・80pipsで66,788・33,395・16,642・8,351pips)
・20pips間隔で止めずに動かした最大含み損は、買いが133,101〜548,473pips、売りが162,842〜1,538,561pips。含み損は、持つ本数の2乗に近い形で増える
・年ごとに作り直した110件では、逆行幅が500pipsを超えると、年末の損益の中央値が0を下回った。年末がマイナスの件数は35件
・両方向の最大含み損は、買いと売りの大きいほうの1.00倍。損切り・スプレッド・スワップ・ロスカットは測っていません

グリッドトレードのよくある質問

グリッドトレードとは何ですか?

決まった間隔の線で、同じ大きさの売買を繰り返す方法です。線をまたぐたびに注文を出し、間隔ぶん戻ったら決済します。

線の間隔は、何pipsがよいですか?

よい間隔は測っていません。測った10〜80pipsでは、間隔を半分にするたびに、決済の回数が約4倍、最大含み損が約2倍になりました。

含み損は、どのくらいまで増えますか?

20pips間隔で10年動かすと、約13万〜154万pipsまで増えました。1本の大きさを1とした値で、買いと売りを別々に、5通貨で測っています。

損切りを入れると、結果はどうなりますか?

損切りを入れた結果は測っていません。この記事の数字は、損切りなしで動かしたものです。

MT5でも、両建てになりますか?

口座の種類で変わります。MQL5のドキュメントでは、ネッティングは1銘柄に1ポジション、ヘッジングは複数と説明されています。

トラリピは、グリッドトレードと同じですか?

等間隔に注文を並べて繰り返す点は、近い考え方です。ただし、トラリピの設定は、この記事では測っていません。

グリッドトレードのまとめ

グリッドトレードは、決まった間隔の線で、同じ大きさの売買を繰り返す方法です。Dukascopy のティックから作った5通貨の5分足(2016年1月〜2026年10月27日)では、線の間隔を半分にすると、決済の回数が約4倍、最大含み損が約2倍になりました。20pips間隔で2016年から止めずに動かすと、最大含み損は、売りのUSD/JPYで1,059,143pips、EUR/JPYで1,538,561pipsまで増えました。含み損は、持つ本数の2乗に近い形で増えます。

年ごとに作り直した110件では、年末の損益の中央値は、逆行幅が500pipsを超えるとマイナスになりました。35件が年末にマイナスで、有利な向きの55件にも6件ありました。両方向にしても、最大含み損は、買いと売りの大きいほうと同じでした。損切り・スプレッド・スワップ・ロスカットは測っていませんので、実際の口座での結果は、この記事の数字とは変わります。

この記事はFXの手法の情報提供で、特定の取引をすすめるものではありません。FXには価格変動のリスクがあり、元本を超える損失が出ることもあります。取引は自己責任で、リスク管理を自分で決めて行ってください。

⚠ リスクに関する注意事項

本記事は情報提供を目的としており、特定の金融商品の売買を推奨するものではありません。FX取引はレバレッジ取引の特性上、預託した証拠金以上の損失が生じる可能性があります。取引の際は、ご自身の判断と責任において行ってください。詳しくは特定商取引法に基づく表記をご確認ください。

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この記事を書いた人

シストレ.COM編集部は、FX自動売買(EA)とテクニカル分析を専門とするインターネットメディア「シストレ.COM」の編集チームです。200本以上のEAのフォワードテスト結果を公開し、実際の運用データに基づいた客観的な情報を発信しています。記事の執筆・監修はMetaTrader(MT4/MT5)での実運用経験を持つスタッフが担当。

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