ALMA(アーノルド移動平均)の使い方と設定方法を徹底解説!

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ALMA(Arnaud Legoux Moving Average)は、ガウス分布(釣り鐘型)の重みを最新の足の近くに寄せて平均する移動平均線です。当サイト配布版の既定値は期間20・シグマ6・オフセット0.85。期間20の既定値では、重みの平均の古さが3.8本前と、SMAの9.5本前よりかなり新しい側にあり、価格への追従は速くなります。ただし自社計測(AUD/JPY・2016〜2026年・1時間足)で、終値が線を抜けるたびに売買すると、コスト後のPFはALMAが0.86、SMAが0.92でした。

目次

ALMAとは|ガウス分布の重みで遅れを抑えた移動平均線

AUD/JPY 1時間足の同じ90本に、終値(灰)とSMA20(青)・EMA20(緑)・ALMA20(紫)を重ねた図。急落の場面でALMAが最も早く価格に近づき、反発では先に上向く
AUD/JPY 1時間足・2026年7月29日から90本・期間は4本とも20(ALMAは既定値)。Dukascopyのティックからシストレ.COMが作成

ALMAの特徴

ALMAは、メインチャートに1本の線を重ねるインジケーターです。直近の足ほど大きな重みを置く点はEMAやWMAと同じですが、重みの形がガウス分布で、山の位置と幅を自分で決められます。この山が最新の足の少し手前にあるため、ほかの平均線より価格に近い位置を通ります。図でも、急落のあとにALMA(紫)が先に価格へ寄り、反発では先に上を向いています。

MT4・MT5の標準の移動平均は、単純・指数・平滑・線形加重の4種類で、ALMAは含まれません(MQL5ドキュメントの移動平均の種類)。使うにはカスタムインジケーターを追加します。

名前と由来

名前はArnaud Legoux氏とDimitrios Kouzis-Loukas氏にちなみ、2009年に紹介されたと解説されています。当サイトでは原論文そのものは確認していないため、年と人名は解説サイトの記述に沿っています。日本語では「アーノルド移動平均」と書かれる例もありますが、Arnaudはフランス語の名前で、当サイト配布版の説明文は「アルノー・ルグー移動平均線」としています。

SMA・EMA・WMAとの違い

4つの平均線の違いは、期間20の中で1本ごとにどれだけの重みを置くかです。重みの平均の古さが小さいほど、線は価格に早く追いつきます。

スクロールできます
種類重みの付け方重みの平均の古さ(本前)直近5本の重み
SMA20本とも同じ9.525.0%
EMA新しいほど指数的に大きい9.539.4%
WMA新しいほど直線的に大きい6.342.9%
ALMAガウス分布の山を最新側に寄せる3.863.3%

計算条件:期間はすべて20、ALMAは既定値(シグマ6・オフセット0.85)。「古さ」は最新の足を0本前としたときの、重み付きの平均です。EMAは過去すべてを含む理論値で、シストレ.COMの自社計算です。EMAとSMAは同じ9.5ですが、EMAは新しい足の重みが大きく、古い足にも少しずつ重みが残る点が違います。

SMA・EMA・WMA・ALMAの期間20を、重みの平均の古さ、終値との距離、1本ごとの動き、コスト後PFの4項目で並べた一覧。ALMAは古さと距離が最小で、1本の動きだけ最大
AUD/JPY 1時間足・2016年1月〜2026年10月・期間20(Dukascopyのティックからシストレ.COMが自社計測)
アドバイス

ALMAは「新しい足に重みを集めた平均」だよ。重みの置き方は、次の計算式で見てみよう。

ALMAの計算式|重みの山の位置と幅から決まる

期間20のSMA・EMA・WMA・ALMAが、最新の足から19本前までの1本ごとに置く重み(%)を比べた折れ線図。ALMAだけが3本前に山(約14%)を持ち、10本前より古い足の重みはほぼ0になる
期間20の各平均線が1本ごとに置く重み。ALMAはシグマ6・オフセット0.85。EMAは先頭20本で合計100%に直した表示(シストレ.COMの自社計算)

計算の手順

計算は、当サイト配布のソース(ALMA_systre v2.00)の式と同じです。期間をN、シグマをσ、オフセットをoとし、窓の中の足に古いほうから0〜N−1の番号 j を付けます。

  1. 山の位置を決めます。m=o×(N−1)。既定値では0.85×19=16.15で、いちばん新しい足(番号19)の少し手前です。
  2. 山の幅を決めます。s=N÷σ。既定値では20÷6=約3.33です。
  3. 各足の重みを出します。w(j)=exp(−(j−m)²÷(2×s²))。mに近い足ほど重みが大きくなります。
  4. 重みを掛けた価格を足し合わせ、重みの合計で割ります。ALMA=Σ(w(j)×価格)÷Σw(j)。割り算があるので、重みの合計は常に100%です。

MT4・MT5のソースにあるループも、同じ4つの手順を書いたものです。適用価格は終値のほか、始値・高値・安値・中央値・典型価格・加重終値が選べます。

ALMAの既定値(期間20・シグマ6・オフセット0.85)で、山の位置16.15、山の幅3.33、各足の重み、重み付き平均の順に計算する4手順を示した図
既定値で計算した4手順(シストレ.COMの自社計算)

既定値で重みを計算すると

期間20・シグマ6・オフセット0.85で重みを出すと、山は3本前(番号16)にあり、重みは最大14.2%です。いちばん新しい足は9.9%で、直近5本だけで全体の63.3%を占めます。逆に古い10本の合計は2.7%しかなく、期間は20でも、実質は直近10本ほどの平均に近い線です。

期間20のSMA・EMA・WMA・ALMAについて、新しい足から数えた本数ごとに重みの合計が何%になるかを示した折れ線図。ALMAは5本で63%、10本でほぼ97%に達する
期間20・ALMAは既定値。直近5本の位置に点線(シストレ.COMの自社計算)

自社の再実装が配布ソースと同じ結果になることも確かめました。ソースのループをそのまま書き写した計算と、計測に使った高速版を、AUD/JPY 1時間足3,000本で比べ、期間9・20・50、シグマ3・6、オフセット0.5・0.85・0.95の組み合わせでも、差は最大1e-13未満でした。コンパイル済みのex4・ex5を画面上で照合したわけではなく、ソース(v2.00)の式との一致です。

アドバイス

期間は20でも、効いているのは直近10本ほど。窓の長さと、実際に効く長さは別なんだね。

ALMAの設定値|期間・オフセット・シグマを動かすとどうなるか

上はオフセットを0.5・0.85・0.95に変えたときの重みの形で、0.5は9本前、0.95は1本前に山が来る。下はシグマを3・6・9に変えたときで、3は山がなだらかに広がり、9は鋭く狭くなる
期間20での重みの形。上はシグマ6、下はオフセット0.85に固定(シストレ.COMの自社計算)

既定値は「期間20・シグマ6・オフセット0.85」

当サイトの配布版(ALMA_systre v2.00)の入力は、MA期間20・シグマ6・オフセット0.85・適用価格(終値)の4つです。解説サイトには期間9を既定値とするものもあり、それと並べると食い違って見えますが、配布版のソースの既定値は20です。インストール後に画面で確認してください。

3つの値の役割

  • MA期間:窓の長さです。長いほど線はゆっくり動きます。
  • オフセット:山の位置です。1に近いほど最新の足に寄って追従が速く、0.5では窓の真ん中になって遅れはSMAと同じ9.5本になります。
  • シグマ:山の幅です。大きいほど山は細く鋭くなり、小さいほど重みが窓全体に広がってSMAに近づきます。シグマを大きくすると反応が速くなる向きで、直感と逆に感じる人が多い値です。
期間を5から50まで変えたときの重みの平均の古さを、SMA・EMA、WMA、ALMAで比べた折れ線図。ALMAは期間9で1.6本前、20で3.8本前、50で9.9本前と、どの期間でも最も新しい側にある
ALMAはシグマ6・オフセット0.85。SMAとEMAは同じ値になる(シストレ.COMの自社計算)

設定を変えたときの計測結果

AUD/JPY 1時間足で、ALMAの期間(9〜50)・オフセット(0.5〜0.95)・シグマ(3〜9)を動かしたときのコスト後PFと売買回数を色分けした図。PFは0.84から0.92の範囲で、期間50とオフセット0.5が最も高い
AUD/JPY 1時間足・2016年1月〜2026年10月・往復コスト1pip・終値がALMAを抜けたら売買(Dukascopyのティックからシストレ.COMが作成)

終値がALMAを下から上へ抜けたら買い、上から下へ抜けたら売りに切り替える方法で、設定を動かしました。遅れを小さくする側(期間を短く、オフセットを1に近く)ほど、売買の回数は増え、コスト後のPFは下がっています。PFがいちばん高かったのは、遅れの大きい期間50(0.91)とオフセット0.5(0.92)でした。

スクロールできます
設定(期間/シグマ/オフセット)重みの平均の古さ(本前)売買回数(1,000本あたり)PF(コスト前)PF(コスト後)
9/6/0.851.56314.20.970.84
14/6/0.852.58246.00.970.86
20/6/0.85(既定)3.80199.70.970.86
30/6/0.855.84159.10.980.88
50/6/0.859.93117.31.010.91
20/6/0.59.50115.61.000.92
20/6/0.75.94156.70.990.89
20/6/0.952.76233.50.980.86
20/3/0.856.10156.10.980.88
20/9/0.853.15222.90.970.86

計測条件:AUD/JPY 1時間足 約67,400本(2016年1月〜2026年10月23日・UTC)。Dukascopyのティックをbidとaskの中値にして1時間足を作成。確定した足の終値で判定し、反対のシグナルで決済して逆向きに入る「ドテン」で売買し、往復コストは1pip固定の仮定です。シストレ.COMの自社計測です。

10通りのPFは、コスト前が0.97〜1.01、コスト後が0.84〜0.92の範囲にあり、1.0を超えた設定はコスト後ではありませんでした。コスト前でも1.0前後なので、設定の違いは「回数とコストの重さ」を変えるだけで、勝てる設定を作ってはいません。迷ったら既定値で動きを見るのが現実的です。

設定10通りについて、1,000本あたりの売買回数を横軸、コスト後PFを縦軸にした散布図。回数が多い設定ほどPFが低く、全点が1.0の線の下にある
AUD/JPY 1時間足・2016年1月〜2026年10月・往復コスト1pip(Dukascopyのティックからシストレ.COMが自社計測)
アドバイス

オフセットとシグマは、どちらも「重みの山をどこに置くか」の調整だよ。数字をいじるより、形を見て選ぼう。

ALMAの検証|10年分・2通貨ペアの自社計測

AUD/JPYの15分足・1時間足・4時間足で、終値が線を抜けたら売買したときのコスト後PFを、SMA・EMA・WMA・ALMA(期間20)で比べた棒グラフ。1時間足はSMA0.92、ALMA0.86、4時間足はSMA1.07、ALMA0.93
AUD/JPY・2016年1月〜2026年10月・期間20(ALMAは既定値)・往復コスト1pip(Dukascopyのティックからシストレ.COMが作成)

計測条件

シストレ.COM編集部が、Dukascopyのティックから15分・1時間・4時間足を作り、終値が移動平均線を抜けた足でドテン売買する成績を比べました。期間はAUD/JPYが2016年1月〜2026年10月23日、USD/JPYが2025年1月〜2026年10月23日です。損切りは置かず、往復コストは1pipの固定の仮定で、実際のスプレッドとは一致しません。比べた線は、期間20のSMA・EMA・WMAと、既定値のALMAです。

ALMAは追従が速いが、滑らかではない

まず線そのものの性質です。AUD/JPY 1時間足で、終値と線の平均の距離は、ALMAが13.3pips、SMAが22.3pips、EMAが19.0pips、WMAが16.9pipsでした。ALMAはSMAの約6割の距離で追従しています。一方、線が1本ごとに動く幅は、ALMAが2.94pips、SMAが2.05pipsで、ALMAのほうが約1.4倍大きく動きます。

AUD/JPY 1時間足で、終値との平均の距離と、線が1本ごとに動く幅をSMA・EMA・WMA・ALMAで比べた2つの棒グラフ。ALMAは距離が最小だが、1本ごとの動きは最大
AUD/JPY 1時間足・期間20・2016年1月〜2026年10月(Dukascopyのティックからシストレ.COMが自社計測)
スクロールできます
AUD/JPY 1時間足終値との平均の距離1本ごとの動き傾きの向きが変わる回数(1,000本あたり)
SMA 2022.3pips2.05pips98.9
EMA 2019.0pips2.00pips129.8
WMA 2016.9pips2.30pips113.9
ALMA 20(既定)13.3pips2.94pips110.5

計測条件は上の章と同じ(約67,400本)です。USD/JPY 1時間足(約11,300本)でも順序は同じで、終値との距離はALMAが17.4pips、SMAが29.6pipsでした。「遅れを小さくしつつ、ノイズも減らす」と説明されることがありますが、この計測では、遅れが小さい代わりに1本ごとの動きは大きく、線の滑らかさはSMAのほうが上でした。

終値がクロスしたら売買すると、SMAより成績が悪かった

次に、終値が線を抜けたらドテンで売買した成績です。コスト後のPF(取引数)で示します。

AUD/JPY 1時間足の同じ150本で、終値とSMA20とALMA20を重ね、終値が各線を抜けた足に印を付けた図。ALMAを抜けた足は25回、SMAは10回
2025年8月15日〜25日の1時間足150本(Dukascopyのティックからシストレ.COMが自社作成)
スクロールできます
通貨ペア・時間足SMA 20EMA 20WMA 20ALMA 20
AUD/JPY 15分足0.76(34,723)0.74(38,140)0.75(43,771)0.75(56,189)
AUD/JPY 1時間足0.92(7,890)0.91(8,744)0.89(10,184)0.86(13,457)
AUD/JPY 4時間足1.07(1,915)0.97(2,221)1.00(2,449)0.93(3,270)
USD/JPY 15分足0.82(5,659)0.83(6,188)0.80(7,140)0.78(9,262)
USD/JPY 1時間足0.98(1,317)0.98(1,449)0.94(1,711)1.01(2,179)
USD/JPY 4時間足1.06(318)0.94(340)1.02(424)0.91(570)

AUD/JPYでは、1時間足・4時間足ともALMAがSMAを下回り、15分足は4本とも0.74〜0.76で差がありませんでした。USD/JPYの1時間足だけALMAが1.01と上回りましたが、期間が約1年10か月と短く、4時間足ではまたSMAが上です。ALMAは遅れが小さいぶん、抜けと戻りが多く、売買は同じ条件のSMAの約1.7倍に増えました(AUD/JPY 1時間足で13,457回と7,890回)。

USD/JPYの15分足・1時間足・4時間足で、終値が線を抜けたら売買したときのコスト後PFをSMA・EMA・WMA・ALMA(期間20)で比べた棒グラフ。1時間足だけALMAが1.01で1.0を超える
USD/JPY・2025年1月〜2026年10月・期間20・往復コスト1pip(Dukascopyのティックからシストレ.COMが自社計測)
AUD/JPY 4時間足の同じ120本で、終値とSMA20とALMA20を重ね、終値が各線を抜けた足に印を付けた図。ALMAを抜けた足は18回、SMAは8回
2026年9月25日〜10月22日の4時間足120本。時間足が長くても、ALMAのほうが抜ける回数は多い(Dukascopyのティックからシストレ.COMが自社作成)

AUD/JPY 1時間足のALMAは、勝率が27.1%(SMAは23.4%)と高い一方、PFが低くなりました。1取引の平均損益はコスト後−1.27pips、コスト前でも−0.27pipsで、PFはコスト前でも0.97です。SMAはコスト前の平均が+0.12pipsでした。勝つ回数は増えても、1回の利益が小さく、コストに負ける形です。

AUD/JPY 1時間足で、1取引の平均損益(コスト1pip差引後)をSMA・EMA・WMA・ALMAで比べた棒グラフ。4本とも0を下回り、ALMAが最も低い
AUD/JPY 1時間足・期間20・往復コスト1pip(Dukascopyのティックからシストレ.COMが自社計測)
AUD/JPY 1時間足でSMA20とALMA20のクロス売買をした場合の、2016年から2026年の年ごとのコスト後PFの棒グラフ。ALMAは2024年の1.04だけが1.0を超え、ほかの10年は0.77から0.92
AUD/JPY 1時間足・既定値・往復コスト1pip・2026年は10月23日まで(Dukascopyのティックからシストレ.COMが作成)

ALMAだけで勝てるのか

結論は、ALMAのクロスだけで勝てるとはいえません。AUD/JPY 1時間足の年ごとのPFは、ALMAが11年のうち2024年の1.04だけが1.0を超え、残りの10年は0.77〜0.92でした。最も低いのは2017年の0.77と2025年の0.79です。SMAは2016・2021・2023・2025年の4年が1.0以上(2016年と2025年は1.00でほぼ同じ)で、年によって入れ替わります。この結果は計測期間・通貨ペア・コスト仮定に限った話で、同じ傾向が続く保証はありません。

AUD/JPY 1時間足でSMA20とALMA20のクロス売買をした場合の、2016年から2026年の年間損益(pips)の棒グラフ。ALMAがプラスなのは2024年だけで、2017年・2022年・2025年は大きく下がる
AUD/JPY 1時間足・既定値・往復コスト1pip・2026年は10月23日まで(Dukascopyのティックからシストレ.COMが自社計測)

本記事は情報提供のみを目的としており、投資勧誘を目的とするものではありません。FX取引はリスクを伴うため、投資は自己責任で、余剰資金の範囲で慎重に判断してください。過去の計測結果は将来の成績を保証しません。

アドバイス

追従が速いことと、儲かることは別だよ。数字は「ALMAは遅れが小さいが、クロス売買は勝てない」を示しているね。

ALMAインジケーターのダウンロードとMT4・MT5への入れ方

ダウンロードしたzipを解凍すると、MT4フォルダのALMA_systre.ex4はMQL4のIndicatorsへ、MT5フォルダのALMA_systre.ex5はMQL5のIndicatorsへ入れることを示した図
配布zip(alma-moving-average-guide.zip)の中身と入れる場所

ALMA_systreをダウンロード(MT4・MT5用)

「ALMA_systre」(MT4用ex4・MT5用ex5)は、下のボタンからダウンロードできます。zipの中にMT4フォルダとMT5フォルダがあり、MT4のex4はMT5では動かないため、使うほうを取り出してください。メインチャートに紫の線を1本描き、入力はMA期間(既定20)・シグマ(既定6)・オフセット(既定0.85)・適用価格(既定は終値)です。

MT4のUSD/JPY 1時間足チャートに、ALMAインジケーターの紫の線を1本表示した実画面
MT4でALMAを表示した実画面(USD/JPY 1時間足)。メインチャートに紫の線が1本引かれる

MT4・MT5へのインストール手順

STEP
ダウンロードしたファイルを解凍する

上のボタンのzipを解凍すると、MT4フォルダ(ALMA_systre.ex4)とMT5フォルダ(ALMA_systre.ex5)が出てきます。使うほうのファイルを取り出します。

STEP
Indicatorsフォルダに入れる

メニュー「ファイル」→「データフォルダを開く」から、MT4なら「MQL4」→「Indicators」、MT5なら「MQL5」→「Indicators」を開き、ex4またはex5を移動します。

STEP
再起動してチャートに適用する

再起動するか、ナビゲーターで右クリックして「更新」を選びます。一覧に出たALMA_systreをチャートにドラッグ&ドロップすると設定画面が開くので、MA期間・シグマ・オフセットを確認して適用します。

利用上の注意

  • 無料配布のサンプルです。商用利用と再配布は禁止です。
  • シストレ.COMの登録口座で利用できます。認証が行われていない口座では使えません。
  • 出所のわからない改変版は、誤作動や情報流出の恐れがあります。配布元を確認してください。
アドバイス

入れたら、まず期間を変えて、線の動きがどう変わるか見てみてね。

ALMAの使いどころと注意点|他のインジケーターとの組み合わせ

AUD/JPYの1時間足と4時間足で、ALMA20のクロスのみの場合と、ALMA50の向きと同じ向きのクロスだけで売買した場合のコスト後PFを比べた棒グラフ。1時間足は0.86から0.89、4時間足は0.93から0.91で、どちらも1.0を下回る
AUD/JPY・2016年1月〜2026年10月・往復コスト1pip・ALMA50はシグマ6・オフセット0.85(Dukascopyのティックからシストレ.COMが作成)

長い線の向きで絞っても、成績は変わらなかった

ダマシを減らす定番の方法として、ALMA20のクロスのうち、ALMA50が同じ向きのときだけ入る絞り込みを計測しました(直前の足より上向きなら買いだけ、下向きなら売りだけ)。売買の回数は1時間足で13,457回から6,389回、4時間足で3,270回から1,511回と半分以下に減りましたが、PFは1時間足で0.86から0.89、4時間足で0.93から0.91と、どちらも1.0を下回ったままです。絞っても、勝てる形にはなりませんでした。

使いどころ

計測では、ALMAのクロスを売買の合図にする使い方は成績に結びつきませんでした。一方で、価格に近い位置を通る性質は、現在の向きを素早く確認する目安として使えます。移動平均線全般の考え方は、次の関連記事が参考になります。

使う前に確認すること

  • 足が確定してから判断する。確定前の交差は戻ることがあります。
  • 短い時間足は避ける。15分足は4種類の平均線すべてが、コスト後のPF0.74〜0.76でした。
  • 期間を短くするほど売買が増える。期間9では1,000本あたり314回で、コスト後のPFは0.84でした。
  • 自動売買に使うなら、通貨ペア・時間足ごとにデモや過去検証で確かめてから使ってください。
アドバイス

ALMAは「今の向きを見る線」。売買の判断は、ほかの条件と合わせて決めようね。

要点
・ALMAはガウス分布の重みを最新の足の近くに寄せた移動平均線で、既定値は期間20・シグマ6・オフセット0.85です。
・期間20の既定値は、重みの平均の古さが3.8本前(SMAは9.5本前)で、価格に近い位置を通ります。
・追従が速いぶん1本ごとの動きは大きく、AUD/JPY 1時間足の線の滑らかさはSMAのほうが上でした。
・終値クロスの売買は、AUD/JPY 1時間足でコスト後PF 0.86(SMAは0.92)、設定を動かしても0.84〜0.92でした。

ALMAのよくある質問

ALMAとは?

ガウス分布の重みを最新の足の近くに寄せて平均する、移動平均線です。Arnaud Legoux Moving Averageの略で、山の位置と幅を設定で決められます。

ALMAの計算式は?

m=オフセット×(期間−1)、s=期間÷シグマとして、重みw(j)=exp(−(j−m)²÷(2s²))を出し、重み付き平均を取ります。jは窓の中で古いほうからの番号(0〜期間−1)で、ALMA=Σ(w×価格)÷Σwです。

ALMAの設定値は?

当サイト配布版の既定値は、期間20・シグマ6・オフセット0.85です。自社計測では、期間・オフセット・シグマを動かしてもコスト後PFは0.84〜0.92の範囲で、最適といえる設定はありませんでした。

オフセットとシグマは何を変えますか?

オフセットは重みの山の位置、シグマは山の幅です。オフセットが1に近いほど、シグマが大きいほど、線は最新の足に寄って速く動きます。

ALMAはSMAやEMAより優れていますか?

追従は速いものの、滑らかさと成績では上回りませんでした。AUD/JPY 1時間足では終値との平均の距離がSMAの約6割ですが、1本ごとの動きは約1.4倍で、クロス売買のコスト後PFもSMAの0.92に対しALMAは0.86でした。

ALMAだけで勝てますか?

勝てるとはいえません。自社計測(AUD/JPY・2016〜2026年)では、終値クロスで売買したコスト後のPFは1時間足で0.86、4時間足で0.93、15分足で0.75でした。

MT4・MT5でALMAは使えますか?

標準搭載はなく、カスタムインジケーターを追加して使います。当サイトの配布zipにはMT4用(.ex4)とMT5用(.ex5)が入っています。

ALMAのまとめ

ALMAは、ガウス分布の重みを最新の足の近くに寄せた、価格への追従が速い移動平均線です。自社計測では、線の滑らかさはSMAのほうが上で、終値クロスの売買成績も設定を動かして0.84〜0.92にとどまりました。まずは配布版の既定値で線の動きを確かめ、売買に使うなら、通貨ペアと時間足ごとにデモ口座で検証してから使ってください。

⚠ リスクに関する注意事項

本記事は情報提供を目的としており、特定の金融商品の売買を推奨するものではありません。FX取引はレバレッジ取引の特性上、預託した証拠金以上の損失が生じる可能性があります。取引の際は、ご自身の判断と責任において行ってください。詳しくは特定商取引法に基づく表記をご確認ください。

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この記事を書いた人

シストレ.COM編集部は、FX自動売買(EA)とテクニカル分析を専門とするインターネットメディア「シストレ.COM」の編集チームです。200本以上のEAのフォワードテスト結果を公開し、実際の運用データに基づいた客観的な情報を発信しています。記事の執筆・監修はMetaTrader(MT4/MT5)での実運用経験を持つスタッフが担当。

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