GMMA(複合型移動平均線)完全攻略|設定・手法・EA自動売買まで徹底解説

GMMA(Guppy Multiple Moving Average)は、オーストラリアのDaryl Guppy氏が考案した、指数移動平均12本を短期群6本と長期群6本に分けて重ねる見方です。MT4・MT5の標準の指標にGMMAはなく、移動平均を12本重ねて作ります。2つの群の位置と幅から、トレンドの向きと強さ、そして縮みを読みます。シストレ.COMは、Dukascopyのティックから作った足(5通貨ペア・2016〜2025年)で、短期6本が長期6本の全部の上か下に初めて並んだ足、約100万回の、あとの値動きを数えました。12本先までの平均は、1分足から4時間足の5つの足すべてで、スプレッドを引くとマイナスでした。この記事では、考案者と期間、読み方、MT4・MT5での表示、使い方と弱点を、計測値つきで解説します。

目次

GMMAとは|考案者と12本の期間

ドル円4時間足のチャートに、赤系の短期6本と青系の長期6本のGMMAを重ねた図。2024年7月11日ごろに短期群が長期群の下へ抜け、そのあと下落が続く
ドル円4時間足(2024年6月26日〜7月24日・日本時間)にGMMA12本を重ねた図。Dukascopyのティックから作った足。EMAは2016年からの連続計算です。

考案者と出典|Daryl Guppy氏

GMMAは、Daryl Guppy氏が考案した指標です。Guppy氏の公式ページ(guppytraders.com/gmma-info)には、「This indicator was developed by Daryl Guppy」と書かれています。公式ページは、2つの平均線の群で、トレーダーと投資家のふるまいを推し量る指標だと説明しています。

MT4・MT5の標準の指標にGMMAはなく、MetaQuotes社のヘルプ(MT5ヘルプ「移動平均」)にある移動平均(Moving Average)を12本重ねて表示します。

12本の期間|短期群6本と長期群6本

GMMAの12本の期間を示す表。短期群は3・5・8・10・12・15の6本、長期群は30・35・40・45・50・60の6本で、全部が指数移動平均
GMMAの12本の期間。出典はNirvana SystemsのGMMA資料(gmma_documentation.pdf)です。

期間は、短期群が3・5・8・10・12・15、長期群が30・35・40・45・50・60です。Nirvana Systems社のGMMA資料には、この期間が、Guppy氏が最もよく使い、勧めるものとして書かれています。この記事の図と計測は、すべてこの12本で作っています。

アドバイス

GMMAは、6本と6本の2つの群で見るんだよ。まず12本の期間を覚えようね。

GMMAの作り方|12本の指数移動平均を計算する

GMMAの12本の期間ごとに、最新の終値が指数移動平均に占める割合を並べた棒グラフ。期間3は50.0%、期間15は12.5%、期間30は6.5%、期間60は3.3%
期間ごとの最新の終値の割合。期間Nの指数移動平均で、新しい終値が占める割合を2÷(N+1)として計算した値で、この記事の計算に使った係数です。

指数移動平均の計算|新しい終値を重く見る

指数移動平均(EMA)は、前の値に、新しい終値を少しずつ混ぜて作る平均です。一般的な式は「新しいEMA=前のEMA×(1−α)+終値×α」で、αは2÷(期間+1)で求めます。期間5なら、αは0.3333です。前のEMAが150.00、終値が152.00なら、150.00×0.6667+152.00×0.3333=150.67になります。

図は、新しい終値が占める割合(α)を、12本の期間ごとに並べたものです。期間3は50.0%、期間15は12.5%、期間30は6.5%、期間60は3.3%です。期間が短い短期群ほど最新の足に敏感で、長い長期群ほどゆっくり動きます。この記事の図と計測は、この式で自分で計算しました。MT4・MT5の表示とは、最初の値の扱いなどで少し違う場合があります。

短期群と長期群|束で見る

Guppy氏の公式ページは、2つの群で、トレーダーと投資家のふるまいを捉えるとしており、前述の資料では、短期群が短期のトレーダー、長期群が長期の投資家の動きにあたります。1本の移動平均線では分からない、2つの群の間の距離と、それぞれの群の幅を見られることが、GMMAの特徴です。

アドバイス

期間が短いほど新しい終値が効くよ。短期群が先に動いて、長期群があとから付いてくるんだね。

GMMAの読み方|並び・幅・縮みを見る

ドル円4時間足のGMMAで、短期6本が長期6本の全部の上にある区間を緑、下にある区間を赤で色分けした図。2023年6月13日ごろから7月上旬まで、上向きの並びが続く
ドル円4時間足(2023年6月6日〜7月10日・日本時間)。Dukascopyのティックから作った足。色は、短期6本が長期6本の全部の上(緑)か下(赤)にある区間です。

並びを見る|上向き・下向き・どちらでもない

まず見るのは、2つの群の並びです。短期6本が長期6本の全部の上にあれば「上向きの並び」、全部の下にあれば「下向きの並び」とします。上にも下にも揃っていない、群が絡んだ状態は「どちらでもない」とします。この記事では、この状態が初めて「揃った」足のことを「全抜け」と呼びます。

図の緑の区間は、2023年6月13日ごろから7月上旬まで続いています。この間、短期群は長期群の上を保ち、長期群の6本も間隔を保ったまま上向きでした。

幅と縮み|Guppy氏の読み取り

GMMAの読み方を整理した表。長期6本の離れ方はトレンドの強さと弱さ、短期6本の離れ方は売買の活発さ、線が縮むと価格と価値の見方が一致、両群が同時に縮むと大きな見直しと転換の可能性
Guppy氏の説明(公式ページのRULES)をもとにした読み取りの表です。

Guppy氏の公式ページのルールでは、長期群の離れ方がトレンドの強さと弱さを、短期群の離れ方が売買の活発さを、2つの群の離れ方がトレンドの性格を表します。線が縮むのは、価格と価値の見方が一致したことを、両群が同時に縮むのは、大きな見直しと、トレンド転換の可能性を示します。同じページには「長期群の向きに合わせて売買する」とも書かれています。

束の形の3通り|間隔を保つ・まとまる・重なる

ドル円4時間足のGMMAの束の形3通り。上は長期群が間隔を保って上向き、中は12本が全部まとまる形、下は下向きの並びから12本が重なる形
同じドル円4時間足(Dukascopyのティックから作った足・日本時間)から切り出した、束の形の3通りです。上から2023年6月14日〜、6月6日〜、7月9日〜の各60本です。

同じ12本でも、束の形は場面で変わります。長期群が間隔を保って傾いているときは、トレンドが育っています。12本が全部まとまっているときは、方向が定まっていません。下向きの並びから12本が重なっていく形は、下げの勢いが弱まってきた場面です。

アドバイス

見るのは「どっち向きか」「どれだけ開いているか」「縮んでいるか」の3つだよ。

GMMAをMT4・MT5で表示する方法|移動平均を12本重ねる

MT4・MT5でGMMAを表示する5つの手順。チャートを開く、Moving Averageをチャートへ、最初の1本は期間3の指数移動平均、色を決めて確定、残り11本も同じ手順で期間を変える
GMMAを表示する手順。MetaQuotes社のヘルプ(MT5の「チャートでの指標の実行」、MT4のナビゲーター)にある操作をもとにしています。

MT5の手順|ナビゲーターからMoving Averageを12回

MT5では、MetaQuotes社のヘルプ(MT5ヘルプ「チャートでの指標の実行」)に、ナビゲーターウィンドウからチャートへドラッグする方法が、最も便利な方法として書かれています。「挿入」メニューからも追加できます。設定の変更は、ヘルプでは「プロパティ」から行うとされています。

GMMAは1つの指標ではないため、Moving Averageを12回、チャートに置きます。1本目は期間3の指数移動平均にして、短期群は赤系の色に決めます。2本目以降は期間を5・8・10・12・15に変えます。長期群は、期間30・35・40・45・50・60を、青系の色で置きます。移動平均の種類は、必ず指数移動平均(EMA)を選んでください。移動平均の種類は、SMA・EMA・SMMA・LWMAがあります。

MT4の手順|ナビゲーターのダブルクリックか挿入

MT4でも考え方は同じです。MetaQuotes社のMT4ヘルプ(英語版・MT4ヘルプ)では、ナビゲーター(Navigator)は、Ctrl+Nか「View – Navigator」で開くと書かれています。チャートへは、ダブルクリックかドラッグ&ドロップで置け、「Insert – Indicators」からも追加できます。メニュー名は、MT4ヘルプ英語版の表記です。

会員向けのGMMA_systre|無料のダウンロード

シストレ.COM会員は、GMMA表示用の指標「GMMA_systre」を無料でダウンロードできます。

シストレ.COM会員なら無料でダウンロードできます

以下のボタンから、MT4版「GMMA_systre.ex4」とMT5版「GMMA_systre.ex5」をまとめてダウンロードできます(ZIP形式)。

  • 本インジケーターはシストレ.COMの登録口座でご利用いただけます。認証が行われていない口座では使用できません。
  • 無料配布のサンプルです。商用利用・再配布は禁止とさせていただきます。
アドバイス

12本を1本ずつ置くのは少し手間だけど、期間と色を決めれば同じ操作の繰り返しだよ。

GMMAの使い方|長期群の向きに合わせて見る

ドル円4時間足のGMMAを重ねた図。2022年3月8日からの上昇で、長期6本が上向きを保ち、3月28日ごろの高値のあとに短期群が長期群の近くまで戻っている
ドル円4時間足(2022年3月8日〜4月7日・日本時間)。Dukascopyのティックから作った足。上昇の途中で、短期群が長期群に近づいた場面があります。

長期群の向きを先に確認する

Guppy氏の公式ページには、使い方の方針が3つあります。長期群の向きに合わせて売買する、長期群の開き方でトレンドの強さを見る、そして、移動平均の交差の道具としては使わない、です。図では、3月上旬から長期群6本が上向きで、そのなかで短期群が上下していました。

押し目と戻り|短期群が長期群に近づいたとき

公式ページの「TACTICS」には、トレンドの途中の値が弱くなった所で参加する、値が高値を更新する所で参加する、といった使い方が並んでいます。図の3月28日ごろの高値のあと、短期群は長期群の近くまで下がり、その後また上向きになりました。このように、長期群の向きは変わらないまま、短期群だけが近づいた所が、押し目として見られる場面です。

時間足の選び方|長い足から見る

公式ページには、日中の取引にも使えるとも書かれています。足ごとの計測の結果は後半の章に載せました。複数の時間足で見るなら、マルチタイムフレーム分析も合わせて確認してください。

GMMAは、基になる移動平均線の理解が前提です。移動平均線の基本はFXの移動平均線、指数移動平均の特徴はEMA(指数平滑移動平均線)で解説しています。

アドバイス

長期群が向いている向きを先に決めて、短期群が近づいた所を見るよ。

GMMAの弱点|並びが入れ替わる場面と費用

ドル円4時間足のGMMAを重ねた図。2016年10月24日から、上向き、下向き、上向き、一瞬の下向き、上向きと、並びが短い間に入れ替わっている
ドル円4時間足(2016年10月24日〜11月19日・日本時間)。Dukascopyのティックから作った足。並びが短い間に入れ替わった例です。

並びが入れ替わる|トレンドが育つ前

GMMAの公式ページには、弱点も書かれています。トレンドのない銘柄にはうまく使えないこと、すべてのトレンド銘柄には使えないこと、そして、移動平均の交差の信号として使わないことです。図は、4時間足の並びが、約2週間のうちに上向き、下向き、上向きと入れ替わった例です。並びだけを売買の合図にすると、この入れ替わりで往復の損失になりかねません。

1分足で見ると|入れ替わりがさらに速い

ドル円1分足のGMMAを重ねた図。2024年3月12日8時から240分間に、緑と赤の並びが何度も入れ替わっている
ドル円1分足の終値(Dukascopyのティックから作った足・UTC)。2024年3月12日8:00から240分間。緑と赤は、全部の並びが成立した区間です。

同じ12本でも、1分足では並びが数分から数十分で入れ替わります。4時間の間に、緑と赤の区間が何度も現れました。並びが入れ替わるたびに売買すると、そのたびに費用(スプレッド)がかかります。次の章で、この点を数えます。

アドバイス

並びが揃ったからすぐ入る、は危ないよ。入れ替わりと費用を、次の章で数えてみるね。

GMMAの自社計測|全抜けのあとの値動きを数える

GMMAの自社計測の条件を示す表。2016〜2025年の10年、ドル円・ユーロドル・ポンドドル・豪ドル円・ドルスイスの5通貨、1・5・15分足と1・4時間足、12本の指数移動平均、12本先の終値で、費用は入口と出口のスプレッドの平均
自社計測の条件。Dukascopyのティックから作った足。全抜けは5通貨・5つの足の合計で1,000,633回です。

計測の条件|足・通貨・費用

シストレ.COMは、Dukascopyのティックから作った足(2016〜2025年の10年・ドル円、ユーロドル、ポンドドル、豪ドル円、ドルスイスの5通貨)で、GMMAの全抜けのあとの値動きを数えました。足は、1分足の終値から作った1・5・15分足と、1・4時間足です。12本のEMAは、期間3〜15と30〜60です。全抜けは、短期6本が長期6本の全部の上(または下)に初めて並んだ足とし、上なら買い、下なら売りとして、12本先の終値までの動きを平均しました。費用は、入口と出口のスプレッドの平均で、週末をまたぐ組は除きました。全抜けは、5通貨・5つの足の合計で1,000,633回でした。

なお、この計測は、実際の口座の売買ではなく、足から作った計算です。約定の遅れなどは入っておらず、費用は平均のスプレッドだけです。

並びの時間割合|約4分の1はどちらでもない

GMMAの並びの状態の時間割合を、1分足から4時間足まで並べた帯グラフ。上向きの並びは39〜40%、下向きの並びは36〜37%、どちらでもないは23〜24%
並びの状態の時間割合。Dukascopyのティックから作った足(2016〜2025年の5通貨)。全部の足に占める割合です。

全部の足のうち、上向きの並びは39〜40%、下向きの並びは36〜37%で、どちらでもない時間が23〜24%ありました。足の長さによる差はほとんどありません。並びが揃っているのは、全体の約4分の3です。

12本先の結果|費用を引くと5つの足すべてでマイナス

GMMAの全抜けから12本先までの平均を足ごとに示した表。費用後の平均は、1分足がマイナス1.02、5分足がマイナス1.03、15分足がマイナス0.80、1時間足がマイナス0.30、4時間足がマイナス1.83pips
12本先までの平均(pips)。Dukascopyのティックから作った足。組数は、12本先が週末をまたがない全抜けのみ。4時間足は組数が少なく、平均のぶれが大きいです。

12本先までの平均は、費用を引く前は、1分足−0.10pips、5分足−0.13、15分足+0.05、1時間足+0.60、4時間足−1.01でした。平均のスプレッドは0.81〜0.92pipsで、引いたあとは、1分足−1.02、5分足−1.03、15分足−0.80、1時間足−0.30、4時間足−1.83と、5つの足すべてがマイナスです。費用後の勝率は、1分足38%、5分足43%、15分足46%、1時間足50%、4時間足48%でした。4時間足は組数が1,863で、平均のぶれが大きいため、参考値です。

1時間足の本数別と年別|24〜48本先ではプラス

1時間足の全抜けのあとの平均の値動きを、1本先から48本先まで示した折れ線。費用後は12本先でマイナス0.30、24本先でプラス0.27、36本先でプラス0.53、48本先でプラス0.24
1時間足の全抜けのあとの値動き。Dukascopyのティックから作った足(5通貨・2016〜2025年)。全抜けの足の終値から見た平均で、単位はpips、数字は費用後です。

1時間足だけは、見る先を延ばすと、費用後の平均がプラスに変わりました。12本先は−0.30pips、24本先は+0.27pips(組数9,323)、36本先は+0.53pips、48本先は+0.24pipsです。費用前では、24本先で+1.10pipsでした。4時間足は、24本先が−0.27pips、48本先が+0.19pipsで、1時間足より小さな値です(見る先を延ばすと、12本先とは組数が変わります)。15分足以下は、24〜48本先でもマイナスのままでした。

1時間足の全抜けの12本先・費用後の平均を年別に示した棒グラフ。2016年が+1.0、2017年が+0.8、2018年が−0.6、2019年が−0.8、2020年が+1.3、2021年が−0.9、2022年が−2.7、2023年が+0.5、2024年が−1.1、2025年が−0.2。プラスは10年のうち4年
1時間足の年別の結果。Dukascopyのティックから作った足(5通貨)。全抜けの12本先、費用後の平均で、単位はpipsです。プラスは10年のうち4年です。

1時間足の12本先・費用後を年ごとに見ると、プラスは2016年、2017年、2020年、2023年の4年だけで、残りの6年はマイナスでした。最も悪かった2022年は−2.7pipsでした。通貨ペア別では、12本先の費用後は、ドル円+0.35、ユーロドル−0.27、ポンドドル−0.74、豪ドル円+0.09、ドルスイス−0.91で、プラスはドル円と豪ドル円だけです。

離れ方・幅・戻り・RSI|絞っても変わらない

短期群と長期群の離れ方を5段階に分けて、全抜けのあとの12本先の動きを示した折れ線。1時間足と4時間足は離れ方が小さい側でプラス、1分足は離れ方が大きいほどマイナスが深い
短期群と長期群の離れ方。Dukascopyのティックから作った足(5通貨・2016〜2025年)。縦軸は、離れている向きへの動きを、直近100本の平均の1本の動きで割った値です。

全抜けのとき、短期群と長期群の離れ方で、あとの動きが変わるかを、5段階に分けて見ました。1時間足と4時間足は、離れ方が小さい側がプラスで、大きい側は0に近いかマイナスでした。1分足は、離れ方が大きいほど、マイナスが深くなりました。離れ方が大きい全抜けが、より続くとは言えませんでした。

全抜けのときの長期6本の幅を5段階に分けて、12本先までの値幅を示した折れ線。1分・5分・1時間・4時間は幅が大きいほど値幅が大きく、15分足だけ幅が大きいほど小さくなる
長期群の幅と、そのあとの値幅。Dukascopyのティックから作った足(5通貨・2016〜2025年)。縦軸は、12本先までの終値の最大と最小の差を、直近100本の平均の1本の動きで割った値です。

長期群の幅が大きい全抜けのあとは、15分足を除いて、12本先までの値幅も大きくなりました。値幅が大きいだけで、向きが当たる、とは限りません。

全抜けの続く長さの中央値、12本以内に逆の全抜けが出る割合、RSIが条件内と条件外の費用後の平均を足ごとに示した表。1時間足は続く長さ14本、逆の全抜け18%、RSI条件内マイナス0.23、条件外マイナス1.17
続く長さ、戻り、RSIで絞った結果(12本先・費用後・pips)。Dukascopyのティックから作った足。条件内は、買いはRSI(14)が50以上70未満、売りは30超50以下です。4時間足の条件外は137組です。

全抜けの続く長さの中央値は、11〜14本でした。12本以内に、逆向きの全抜けが出た割合は、18〜21%です。RSI(14)で、買いは50以上70未満、売りは30超50以下に絞っても、費用後は5つの足すべてでマイナスのままで、1時間足は−0.23pipsでした。この条件に入る全抜けが、全体の92〜94%を占め、絞る前とあまり変わらないためです。4時間足の条件外は137組と少なく、−11.28pipsは参考にとどめます。

まとめると、全抜けだけを売買の合図にすると、12本先までの平均は、費用を引くとどの足でもマイナスでした。1時間足は、見る先を24〜48本先にすると、費用後にプラスでしたが、年ごとのばらつきが大きく、これは過去の計測にすぎません。

アドバイス

全抜けだけでは費用に負けたよ。Guppy氏も「交差の道具にしない」と書いているんだね。

GMMAを使う前の確認|計測から分かったこと

GMMAを使うときの確認表。長期群の向きに合わせる、全抜けだけで入らない、足を選ぶ、費用を引いて見る、年ごとに見る、の5項目と、それぞれの根拠
GMMAを使うときの確認表です。公式はGuppy氏のページ、計測はDukascopyのティックから作った足(5通貨・10年)です。

確認すること|5つ

  • 長期群の向きに合わせる(Guppy氏の規則)。
  • 全抜けだけで入らない。12本先の費用後は、5つの足すべてでマイナスでした。
  • 足を選ぶ。24本先でプラスだったのは、1時間足だけでした。
  • 費用を引いて見る。平均のスプレッドは約0.9pipsです。
  • 年ごとに見る。1時間足でプラスの年は、10年のうち4年でした。

1つ目は公式の規則、残りは計測です。この確認表は、売買の方法の勧めではなく、使う前に自分のデータで試すときの観点です。

参考にした資料

本記事は情報提供のみを目的としており、投資勧誘を目的とするものではありません。FX取引は元本を失うリスクがあります。投資は自己責任で、余剰資金の範囲で慎重に判断してください。過去の計測結果は将来の成績を保証しません。

アドバイス

全抜けの数と費用を引いた結果、それから年ごとのばらつき。この3つを見てから、デモ口座で試そうね。

要点
・GMMAは、Daryl Guppy氏が考案した、指数移動平均12本(短期群3・5・8・10・12・15、長期群30・35・40・45・50・60)を重ねる見方です。MT4・MT5の標準の指標にはなく、Moving Averageを12回置いて作ります。
・読み方は、並び(上向き・下向き)、長期群の幅、縮みの3つです。Guppy氏は「移動平均の交差の道具としては使わない」としています。
・自社計測(Dukascopyのティックから作った足・5通貨・2016〜2025年・全抜け1,000,633回)では、12本先までの平均は、スプレッドを引くと、5つの足すべてでマイナスでした。1時間足だけは、24〜48本先でプラスでしたが、プラスの年は10年のうち4年でした。
・使うときは、長期群の向きに合わせ、全抜けだけで入らず、費用を引いて、自分のデータで確かめます。

GMMAのよくある質問(FAQ)

GMMAとは何ですか?

指数移動平均12本を、短期群6本と長期群6本に分けて重ねる見方です。Daryl Guppy氏が考案しました。短期群は3・5・8・10・12・15、長期群は30・35・40・45・50・60の期間で、2つの群の並びと幅から、トレンドの向きと強さを読みます。

GMMAはMT4・MT5に標準で入っていますか?

入っていません。MT4・MT5の標準の指標にGMMAはありません。移動平均の指標を、期間と色を変えて12回置くと、GMMAを作れます。シストレ.COM会員は、GMMA表示用のGMMA_systreを無料でダウンロードできます。

GMMAの期間は変えてもよいですか?

この記事の図と計測は、標準の12本で作りました。Nirvana Systems社の資料では、この期間がGuppy氏の最もよく使い、勧めるものとされています。期間を変えた場合の結果は、この記事では確かめていません。

GMMAで売買の合図を出せますか?

Guppy氏の公式ページは、移動平均の交差の道具としては使わないよう書いています。自社計測でも、短期群が長期群の全部の上か下に初めて並んだ足(全抜け)だけで売買すると、12本先までの平均は、スプレッドを引くと5つの足すべてでマイナスでした。

GMMAはどの時間足に向いていますか?

自社計測では、24本先まで見るとプラスだったのは、1時間足だけでした。1分足から4時間足までの12本先は、費用後に5つの足すべてでマイナスです。1時間足は、24〜48本先でプラスでしたが、プラスの年は10年のうち4年でした。足ごとの向き不向きは、自分のデータで確かめてください。

GMMAとRSIを組み合わせると成績は良くなりますか?

自社計測では、RSIで絞っても、費用後はマイナスのままでした。RSI(14)が、買いは50以上70未満、売りは30超50以下の全抜けに絞ると、1時間足の12本先・費用後は−0.23pipsでした。この条件に入る全抜けは、全体の92〜94%でした。

GMMAのまとめ

GMMAは、Daryl Guppy氏が考案した、指数移動平均12本(短期群3・5・8・10・12・15、長期群30・35・40・45・50・60)を重ねる見方で、MT4・MT5ではMoving Averageを12回置いて作ります。長期群の向きに合わせ、並び・幅・縮みを読むのが基本で、Guppy氏は交差の道具としては使わないよう書いています。自社計測(Dukascopyのティックから作った足・5通貨・2016〜2025年・全抜け1,000,633回)では、12本先までの平均は、スプレッドを引くと、1分足−1.02、5分足−1.03、15分足−0.80、1時間足−0.30、4時間足−1.83pipsと、5つの足すべてでマイナスでした。1時間足は、24〜48本先でプラスでしたが、プラスの年は10年のうち4年です。使うときは、長期群の向きに合わせ、費用を引いて、デモ口座や自分のデータで確かめてください。ただし、この計測は標準の12本・5通貨・全抜けだけの結果で、ほかの期間や使い方では確かめていません。FXは元本を失うリスクがあり、過去の計測結果は将来の成績を保証しません。

⚠ リスクに関する注意事項

本記事は情報提供を目的としており、特定の金融商品の売買を推奨するものではありません。FX取引はレバレッジ取引の特性上、預託した証拠金以上の損失が生じる可能性があります。取引の際は、ご自身の判断と責任において行ってください。詳しくは特定商取引法に基づく表記をご確認ください。

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この記事を書いた人

シストレ.COM編集部は、FX自動売買(EA)とテクニカル分析を専門とするインターネットメディア「シストレ.COM」の編集チームです。200本以上のEAのフォワードテスト結果を公開し、実際の運用データに基づいた客観的な情報を発信しています。記事の執筆・監修はMetaTrader(MT4/MT5)での実運用経験を持つスタッフが担当。

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