エルダーレイインデックスとは|計算式・見方・MT4/MT5の入れ方と5通貨の実測

エルダーレイインデックス徹底解説|使い方・計算・戦略事例も紹介の画像

エルダーレイインデックスは、13期間のEMA(指数平滑移動平均)を基準に、足の高値と安値がEMAからどれだけ離れているかを、ブルパワーとベアパワーの2本で表す指標です。この記事では、Dukascopy のティックから作った足で、USD/JPY・EUR/USD・GBP/USD・EUR/JPY・AUD/JPYの日足13,540本と4時間足86,587本(2016年1月〜2026年10月)を測りました。買いの形の足は日足で686本、4時間足で4,164本あり、10本後に上がった割合は日足55.9%、4時間足53.0%でした。EMAが上向きの足だけで数えた割合は、日足52.7%、4時間足52.3%です。

目次

エルダーレイインデックスとは|高値・安値とEMAの差を2本で見る指標

USD/JPYの日足のローソク足にEMA(13)を重ね、最後の足の高値とEMAの差がブルパワー+50 pips、安値とEMAの差がベアパワー−35 pipsになることを示した図
出典: Dukascopy のティックから作った足(bid)。USD/JPYの日足で、ブルパワーとベアパワーを出した例。

ブルパワーとベアパワーの計算

エルダーレイインデックス(Elder Ray Index)は、アレキサンダー・エルダー氏が考案した指標です。終値の13期間のEMAを基準にして、足ごとに2つの値を出します。ブルパワーは、足の高値からEMA(13)を引いた値です。ベアパワーは、足の安値からEMA(13)を引いた値です。

図は、USD/JPYの日足で、最後の足(2026年10月19日)の値を示しています。EMA(13)は158.05、高値は158.551なので、ブルパワーは+50 pipsです。安値は157.701なので、ベアパワーは−35 pipsです。ブルパワーが0より上なら高値がEMAより上、ベアパワーが0より下なら安値がEMAより下にあります。

EMA(13)の重み

EMA(13)で、最新の足から何本前の終値が平均にどれだけ効くかを棒グラフで示した図。最新が14.3%で、古くなるほど小さくなる
EMA(13)の計算で、何本前の足の終値がどれだけ効くかを示した図。

EMAは、古い足ほど重みが指数的に小さくなる平均です。13期間のEMAでは、最新の終値の重みが14.3%で、1本古くなるごとに約0.857倍(6/7)になります。最新から5本分の重みの合計は53.7%、13本分の合計は86.5%です。直近の数本の終値で、EMAの大半が決まります。

ブルパワーとベアパワーの形

USD/JPYの日足40本のローソク足とEMA(13)の下に、ブルパワーを青、ベアパワーを橙の棒グラフで並べた図。下落の間はベアパワーが−446 pipsまで深くなる
出典: Dukascopy のティックから作った足(bid)。USD/JPYの日足40本の値動きと、2本のパワーの推移。

図は、USD/JPYの日足40本(2026年8月6日〜9月30日)です。この40本のうち、ブルパワーが0より上の足は25本、ベアパワーが0より下の足は34本でした。価格が下がった期間は、ベアパワーが深いマイナスになり、最も深い所で−446 pipsです。価格が戻した期間は、ブルパワーが大きくなり、最大で+211 pipsです。

MT4での実際の画面

MT4のUSD/JPY1時間足チャートの下に、Elder Ray (13)を緑と赤のヒストグラムで表示した実際の画面
出典: シストレ.COMで掲載していたMT4の実画面。USD/JPYの1時間足に、Elder Ray (13)を表示した例。

MT4の画面では、チャートの下のウィンドウに、0を境にした緑と赤のヒストグラムが並びます。ウィンドウ名のあとの2つの数字が、その足のブルパワーとベアパワーで、この画面では−0.2366と−0.6036です。

ほかの指標との違い

RSIは、上げ幅と下げ幅から買いの勢いと売りの勢いを0〜100で表す指標です。MACDは、2本のEMAの差で表す指標です。エルダーレイインデックスは、高値と安値がEMAから離れた距離を、価格の単位のまま出します。そのため、通貨や時間足が変わると、数字の大きさも変わります。

アドバイス

エルダーレイは、高値と安値がEMAからどれだけ離れているかを2本で見る指標だよ。図の日は、ブルパワーが+50 pips、ベアパワーが−35 pipsだったね。

エルダーレイインデックスの見方|EMAの向きとパワーの符号

買いと売りの条件を、EMAの向き・パワーの位置・パワーの動き・あれば有利な点の4項目で並べた表
出典: MetaQuotesのヘルプとIncredible Chartsの説明をもとにした、買いと売りの条件。

買いの形と売りの形

MetaQuotesのヘルプやIncredible Chartsの説明では、EMAが上向きのときは、ベアパワーが0より下から上へ転じた所が買いの目安です。EMAが下向きのときは、ブルパワーが0より上から下へ転じた所が売りの目安です。価格の安値が下がるのにベアパワーが上がる、または高値が上がるのにブルパワーが下がる逆行(ダイバージェンス)が出ると、条件が強まるとされています。

この記事では、数えられるように、条件を次のとおり決めました。条件がそろった足を、買いの形・売りの形と呼びます。逆行は数えていません。

  1. 買いの形は、EMA(13)が前の足より上で、ベアパワーが0より下の足です。1本前でベアパワーが下がり、この足で上がっていることも条件です。
  2. 売りの形は、その逆です。EMA(13)が前の足より下で、ブルパワーが0より上の足です。1本前でブルパワーが上がり、この足で下がっていることも条件です。

EMAの向きとパワーの符号

日足と4時間足で、EMAが上向きの足と下向きの足の本数と、ブルパワーが0より上の割合・ベアパワーが0より下の割合を並べた表
出典: Dukascopy のティックから作った足(bid)、2016年1月〜2026年10月。EMAの向きごとの、パワーの符号の割合。

EMAは、その足の終値と1本前のEMAの間の値になります。EMAが上がった足では、終値が1本前のEMAより上なので、EMAは終値より下です。終値は高値以下なので、ブルパワーは必ず0より上になります。EMAが下がった足では、同じ理由で、ベアパワーが必ず0より下になります。

測っても、そのとおりでした。日足でEMAが上向きの7,287本は、すべてブルパワーが0より上でした。EMAが下向きの6,253本は、すべてベアパワーが0より下でした。4時間足も、上向きの45,367本と下向きの41,220本で同じです。つまり「EMAが上向きで、ブルパワーが0より上」は、EMAが上向きと言い換えただけで、新しい情報ではありません。反対側は、日足でEMAが上向きの足のうちベアパワーが0より下は37.8%、4時間足は37.0%でした。

条件がそろった足の例

USD/JPYの日足にEMA(13)を重ね、下にベアパワーの棒グラフを置いて、買いの形がそろった足に縦の点線を引いた図
出典: Dukascopy のティックから作った足(bid)。USD/JPYの日足で、買いの形がそろった足の例。

図の点線の足(2025年3月21日)が、買いの形です。EMA(13)は前の足の148.84から148.90に上がっています。ベアパワーは、2本前が−25 pips、1本前が−66 pips、この足が−32 pipsで、1本前で下がり、この足で上がりました。ベアパワーは0より下のままです。

三重スクリーンでの位置づけ

三重スクリーンの第1画面から第3画面までの役割と、使う道具の例を並べた表。Elder-rayは第2画面に入る
出典: AskTradersとIncredible Chartsの説明をもとにした、三重スクリーンの3つの画面。

三重スクリーンは、エルダー氏の取引の方法で、3つの画面を順に使います。第1画面は、長い足でトレンドの向きを決めます。第2画面は、中くらいの足で、トレンドに逆らった動きを探します。エルダーレイインデックスは、この第2画面で使う道具の1つです。第3画面は、入る注文の置き方を決めます。この記事で測ったのは、第2画面にあたる、買いの形・売りの形だけです。

アドバイス

買いの形は、EMAが上向きで、ベアパワーが下がったあとに上がった足だよ。EMAが上向きなら、ブルパワーは必ず0より上になるね。

エルダーレイインデックスのMT4・MT5での入れ方|ZIPの中身と手順

ElderRay_systreのファイルをMT4とMT5に入れるときの、ファイル名・置き場所・反映・表示の手順を並べた表
シストレ.COMで配布しているElderRay_systreを、MT4とMT5に入れる手順。

MT4の入れ方

  1. ダウンロードしたZIPを展開し、MT4フォルダの中の ElderRay_systre.ex4 を取り出します。
  2. MT4の「ファイル」から「データフォルダを開く」を選び、「MQL4」の中の「Indicators」に、ex4ファイルを置きます。
  3. ナビゲーターの「インディケータ」を右クリックして「更新」を選ぶか、MT4を再起動します。
  4. ナビゲーターのインディケータ一覧から、ElderRay_systreをチャートへドラッグします。

MT5の入れ方

MT5も手順は同じで、違うのは取り出すファイルと置くフォルダだけです。ZIPのMT5フォルダの中の ElderRay_systre.ex5 を取り出し、「ファイル」の「データフォルダを開く」から「MQL5」の中の「Indicators」に置きます。そのあと、ナビゲーターで更新し、一覧からチャートへドラッグします。

ダウンロード

ZIPには、MT4用のex4ファイルとMT5用のex5ファイルが、それぞれのフォルダに入っています。ex4はMT4用、ex5はMT5用なので、入れる先を間違えないでください。

無料配布のサンプルです。商用利用・再配布はできません。

アドバイス

ファイルの置き場所は、MT4がMQL4、MT5がMQL5のIndicatorsだよ。置いたあとは、更新を忘れないでね。

エルダーレイインデックスの回数と大きさ|5通貨の足で測った結果

日足と4時間足で、買いの形と売りの形が1,000本の足の中に何本あったかを並べた棒グラフ。日足は51本と50本、4時間足は48本と44本
出典: Dukascopy のティックから作った足(bid)、2016年1月〜2026年10月。買いの形・売りの形が、1,000本あたり何本あったか。

測った足と数え方

Dukascopy のティックから作った足(bid)で、USD/JPY・EUR/USD・GBP/USD・EUR/JPY・AUD/JPYの5通貨、2016年1月〜2026年10月を使いました。日足は、1時間足を米東部時間17時区切りでまとめた足です。4時間足は、日本時間の9時・13時・17時・21時・1時・5時(UTCの0時・4時・8時・12時・16時・20時)区切りでまとめた足です。各通貨の最初の100本は、EMAの助走として除き、日足13,540本、4時間足86,587本を対象にしました。

買いの形・売りの形は、前の節の条件で数え、条件がそろった足1本を1件としました。その足の終値から、5本後・10本後・20本後の終値が、買いは足の終値より上、売りは下にあるかを見ています。5本後などの足が無い最後の足は除くので、件数は何本後かで少し変わります。

形が出る回数

1,000本の足の中の回数は、日足が買い50.7回・売り49.7回、4時間足が買い48.1回・売り44.1回でした。合計は、日足が買い686件・売り673件、4時間足が買い4,164件・売り3,822件です。日足は、1通貨あたり1年に12〜13回ほどしか出ないため、測れる件数が少なくなります。

パワーの大きさ

日足と4時間足で、5通貨ごとのブルパワーとベアパワーの大きさの中央値を並べた棒グラフ。日足は約51〜78 pips、4時間足は約19〜29 pips
出典: Dukascopy のティックから作った足(bid)、2016年1月〜2026年10月。5通貨のパワーの大きさの中央値。

パワーの大きさは、0からの距離(pips)の中央値で見ました。日足のブルパワーは、EUR/USDの50.9 pipsからEUR/JPYの78.4 pipsまで、ベアパワーは50.8〜68.7 pipsでした。4時間足のブルパワーは19.3〜29.4 pips、ベアパワーは19.9〜27.5 pipsです。通貨によって大きさが違うので、ある通貨で決めたpipsの数字を、ほかの通貨にそのまま当てはめることはできません。

アドバイス

形が出る回数は、日足が1,000本あたり約50回、4時間足が約44〜48回だったよ。パワーの大きさは、通貨ごとに違うんだね。

エルダーレイインデックスの使い方|形のあとの値動きを測った結果

買いの形のあと、日足と4時間足の5本後・10本後・20本後に、価格が上がった割合を、ランダムの範囲と並べた図。日足の10本後と20本後が範囲の上に出ている
出典: Dukascopy のティックから作った足(bid)、2016年1月〜2026年10月。買いの形のあとに価格が上がった割合。

買いの形のあとの割合

買いの形の足の終値から、5本後・10本後・20本後に、価格が上がった割合を数えました。比べる相手は、ランダムの範囲です。EMAが上向きの足から、同じ件数の足を選ぶ作業を2,000回繰り返し、その割合の5〜95%の範囲としました。EMAが上向きの足だけの割合は、日足が51.2%・52.7%・52.1%、4時間足が51.6%・52.3%・51.8%です。

日足の買いの形は、5本後が50.9%(ランダムの範囲は47.9〜54.0%)、10本後が55.9%(49.2〜55.7%)、20本後が55.2%(48.7〜54.9%)でした。10本後と20本後は、範囲の上に出ました。4時間足は、5本後が52.5%(50.3〜53.0%)、10本後が53.0%(51.1〜53.5%)、20本後が51.6%(50.5〜53.0%)で、3つとも範囲に入りました。

売りの形のあとの割合

売りの形のあと、日足と4時間足の5本後・10本後・20本後に、価格が下がった割合を、ランダムの範囲と並べた図。6つとも範囲に入り、50%を下回る
出典: Dukascopy のティックから作った足(bid)、2016年1月〜2026年10月。売りの形のあとに価格が下がった割合。

売りの形のあとに、価格が下がった割合は、日足が5本後48.6%(43.4〜49.6%)、10本後46.7%(42.5〜48.8%)、20本後45.2%(41.6〜47.9%)でした。4時間足は、47.7%(46.8〜49.5%)、47.6%(47.0〜49.7%)、46.7%(46.3〜49.0%)です。ランダムの範囲は、EMAが下向きの足から同じ件数の足を選ぶ作業を2,000回繰り返して出しました。6つとも範囲に入り、すべて50%を下回りました。EMAが下向きの足だけで数えた割合も、日足の10本後が45.7%、4時間足の10本後が48.3%で、50%を下回ります。

この範囲は、足を1本ずつ独立に選ぶ前提の計算です。5〜20本後の動きは、近くの足どうしで重なります。重なりがあると、実際のぶれは、この範囲より大きくなります。重なりを除いた結果は、あとの節で示します。

形のあとに動いた幅の平均

日足の買いの形と売りの形のあと、5本後・10本後・20本後までに進んだ幅の平均を、ランダムの範囲と並べた図。買いの10本後だけが範囲の上に出ている
出典: Dukascopy のティックから作った足(bid)、2016年1月〜2026年10月。日足で、形のあとに進んだ幅の平均。

進んだ幅は、足の終値から5本後・10本後・20本後の終値までの差で、買いは上がった幅、売りは下がった幅です。売りのマイナスは、価格が上がったことを表します。日足の買いの形は、5本後が−0.7 pips(ランダムの範囲は−7.9〜10.1 pips)、10本後が+20.4 pips(−8.1〜17.2 pips)、20本後が+16.6 pips(−9.4〜25.3 pips)でした。10本後だけが範囲の上に出ました。売りの形は、−1.5 pips(−18.0〜2.0 pips)、−10.7 pips(−26.7〜0.0 pips)、−22.6 pips(−47.7〜−11.9 pips)で、3つとも範囲に入りました。

4時間足の買いの形と売りの形のあと、5本後・10本後・20本後までに進んだ幅の平均を、ランダムの範囲と並べた図。売りの20本後が範囲の下に出ている
出典: Dukascopy のティックから作った足(bid)、2016年1月〜2026年10月。4時間足で、形のあとに進んだ幅の平均。

4時間足の買いの形は、5本後が+1.1 pips(−0.5〜2.6 pips)、10本後が+1.2 pips(−0.6〜3.7 pips)、20本後が+0.8 pips(−1.6〜4.3 pips)で、3つとも範囲に入りました。売りの形は、−1.0 pips(−1.8〜1.4 pips)、−2.7 pips(−3.3〜1.4 pips)、−7.1 pips(−6.9〜−0.4 pips)で、20本後だけが範囲の下に出ました。通貨ごとに値動きの大きさが違うため、5通貨を合わせた平均は、値動きの大きい通貨の影響を受けます。

EMAの向きだけとの比べ方

日足と4時間足の買い・売りの形について、10本後の割合を、全件・間引き後・EMAだけの3つで並べた表
出典: Dukascopy のティックから作った足(bid)、2016年1月〜2026年10月。形の足を間引いたときの10本後の割合。

形の足は、近い足に続けて出ることがあり、10本後までの動きが重なります。そこで、前に残した形の足から10本以上あいた足だけを残して、重なりを除きました。日足の買いの形は、件数が681件から462件に減り、10本後の割合は55.9%から52.8%になりました。EMAが上向きの足だけの割合は52.7%です。日足の売りの形は、46.7%から46.0%で、EMAが下向きの足だけは45.7%でした。

4時間足の買いの形は、4,162件から2,849件に減り、53.0%のままでした。EMAが上向きの足だけは52.3%です。4時間足の売りの形は、47.6%から47.8%で、EMAが下向きの足だけは48.3%でした。間引いたあとの件数では、ランダムの範囲を計算していません。

形の足の割合と、EMAが同じ向きの足だけの割合との差は、日足の買い10本後と20本後が約3ポイントで、ほかの10通りは2.1ポイント以内でした。

通貨ごとの違い

日足の買いの形と売りの形について、10本後の割合を5通貨ごとに並べた表。件数も併記
出典: Dukascopy のティックから作った足(bid)、2016年1月〜2026年10月。日足で、通貨ごとの10本後の割合。

日足の10本後の割合は、買いの形が通貨ごとに121〜144件で50.0%(EUR/USD)〜59.7%(AUD/JPY)、売りの形が118〜142件で37.3%(USD/JPY)〜55.6%(GBP/USD)でした。1通貨で120〜140件だと、割合が50%の場合でも、偶然で上下に7ポイントほどぶれます(90%の範囲、二項分布の正規近似)。通貨ごとに違う理由は測っていません。

4時間足の買いの形と売りの形について、10本後の割合を5通貨ごとに並べた表。件数も併記
出典: Dukascopy のティックから作った足(bid)、2016年1月〜2026年10月。4時間足で、通貨ごとの10本後の割合。

4時間足は、買いの形が通貨ごとに770〜911件で51.4%(EUR/USD)〜55.3%(AUD/JPY)、売りの形が731〜816件で44.4%(AUD/JPY)〜51.1%(GBP/USD)です。件数が約800件だと、偶然のぶれは上下に3ポイントほどです。

年ごとの違い

4時間足の買いの形の10本後の割合を、2016年から2026年まで年ごとに点で示し、EMAだけの割合を線で重ねた図
出典: Dukascopy のティックから作った足(bid)、2016年1月〜2026年10月。4時間足で、買いの形の10本後の割合を年ごとに示した図。

4時間足の買いの形の10本後の割合を、年ごとに並べました。EMAが上向きの足だけの割合より上だった年は11年のうち7年(2017・2018・2019・2020・2024・2025・2026年)、下だった年は4年(2016・2021・2022・2023年)です。最も高いのは2024年の57.3%(EMAだけは55.3%)、最も低いのは2016年の49.0%(51.2%)でした。年ごとの件数は310〜429件で、2026年は10月27日までの348件です。

日足の区切りを変えたとき

日足の区切りを米東部17時とUTC0時にしたときの、買いの形と売りの形の10本後の割合と、ランダムの範囲を並べた表
出典: Dukascopy のティックから作った足(bid)、2016年1月〜2026年10月。日足の区切りごとの、10本後の割合。

日足は、1日の区切りの時刻で、足の形が変わります。ここまでは米東部時間17時区切りで、日本時間では夏冬で6〜7時です。UTCの0時(日本時間の9時)区切りで同じ数え方をすると、買いの形の10本後は54.2%(690件、ランダムの範囲49.4〜55.8%)で、範囲に入りました。米東部17時区切りでは55.9%(681件、49.2〜55.7%)で、範囲の上でした。売りの形は、UTC0時が47.7%(669件、42.6〜49.2%)、米東部17時が46.7%(670件、42.5〜48.8%)で、どちらも範囲に入ります。区切りを変えるだけで、日足の買いの形が範囲の外か中かが入れ替わりました。

測っていないこと

この記事で測ったのは、形のあとの価格の向きと、動いた幅の平均です。売買の損益、損切りや利確の幅、勝率は測っていません。13期間以外のEMA、日足・4時間足以外の時間足、5通貨以外の通貨も測っていません。ダイバージェンス、RSIやMACDなどほかの指標との組み合わせ、三重スクリーンの第1画面と第3画面も測っていません。測った範囲では、日足の買いの形の10本後と20本後が、ランダムの範囲の上に出ました。ただし、重なりを除くか日足の区切りを変えると、EMAが上向きの足だけの割合との差は小さくなりました。ほかの割合は、ランダムの範囲に入りました。

アドバイス

日足の買いの形は、10本後で55.9%だったけれど、EMAが上向きの足だけでも52.7%だったよ。間引くと52.8%で、ほぼ同じだね。

要点
・エルダーレイインデックスは、ブルパワー(高値とEMA(13)の差)とベアパワー(安値とEMA(13)の差)の2本で表す指標
・EMAが上向きの足は、ブルパワーが必ず0より上。EMAが下向きの足は、ベアパワーが必ず0より下(日足13,540本・4時間足86,587本で確認)
・買いの形は日足で686件、4時間足で4,164件。10本後に上がった割合は、日足55.9%(ランダムの範囲49.2〜55.7%)、4時間足53.0%(51.1〜53.5%)
・売りの形のあとに下がった割合は、日足・4時間足とも50%を下回り、6つとも範囲に入った
・EMAが上向きの足だけの割合は、日足52.7%・4時間足52.3%。日足の買いの形を間引くと52.8%で、差は小さくなった
・測っていないのは、売買の損益、勝率、ほかの指標との組み合わせ、13期間以外

エルダーレイインデックスのよくある質問

エルダーレイインデックスとは何ですか?

高値・安値と13期間のEMAの差を、2本で表す指標です。2本のうち、ブルパワーは高値側、ベアパワーは安値側の差です。

ブルパワーとベアパワーの計算式は?

ブルパワーは高値からEMA(13)を引いた値、ベアパワーは安値からEMA(13)を引いた値です。EMAは終値で計算します。

買いの形・売りの形は、どんな条件ですか?

買いはEMAが上向きで、ベアパワーが0より下から上へ転じた足です。売りはEMAが下向きで、ブルパワーが0より上から下へ転じた足です。MetaQuotesのヘルプなどの説明をもとに、数えられる形にしました。

期間は13のままでよいですか?

期間の違いは測っていません。この記事の測定は、すべて13期間のEMAです。

形のあとは、価格が進みますか?

買いの形のあとは5割を少し超え、売りの形のあとは5割を下回りました。EMAが同じ向きの足だけで数えた割合との差は、日足の買い10本後と20本後で約3ポイント、ほかの10通りは2.1ポイント以内です。

MT4とMT5のどちらでも使えますか?

どちらでも使えます。ZIPに、MT4用のex4とMT5用のex5が入っています。

エルダーレイインデックスのまとめ

エルダーレイインデックスは、高値と安値がEMA(13)からどれだけ離れているかを、ブルパワーとベアパワーで表す指標です。EMAが上向きの足では、ブルパワーが必ず0より上になるため、買いの形の条件で意味を持つのは、ベアパワーが0より下から上へ転じることです。Dukascopy のティックから作った5通貨の日足13,540本・4時間足86,587本(2016年1月〜2026年10月)では、日足の買いの形の10本後が55.9%でランダムの範囲(49.2〜55.7%)の上でした。ただし、EMAが上向きの足だけでは52.7%で、重なりを除くと52.8%でした。

4時間足の買いの形と、売りの形は、ランダムの範囲に入りました。測っていない売買の損益や、ほかの指標との組み合わせは、自分のデータで確かめてから使ってください。EMAの基本はEMAの記事、逆行の見方はダイバージェンスの記事にまとめています。

この記事はFXの手法の情報提供で、特定の取引をすすめるものではありません。FXには価格変動のリスクがあり、元本を超える損失が出ることもあります。取引は自己責任で、リスク管理を自分で決めて行ってください。

⚠ リスクに関する注意事項

本記事は情報提供を目的としており、特定の金融商品の売買を推奨するものではありません。FX取引はレバレッジ取引の特性上、預託した証拠金以上の損失が生じる可能性があります。取引の際は、ご自身の判断と責任において行ってください。詳しくは特定商取引法に基づく表記をご確認ください。

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この記事を書いた人

シストレ.COM編集部は、FX自動売買(EA)とテクニカル分析を専門とするインターネットメディア「シストレ.COM」の編集チームです。200本以上のEAのフォワードテスト結果を公開し、実際の運用データに基づいた客観的な情報を発信しています。記事の執筆・監修はMetaTrader(MT4/MT5)での実運用経験を持つスタッフが担当。

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