
パーフェクトオーダーとは|3本の移動平均線が順番に並んだ状態

パーフェクトオーダーは、期間の違う3本の移動平均線が、同じ順番で並んだ状態を指します。上昇では上から短期・中期・長期の順、下降では長期・中期・短期の順です。下降の並びは、逆パーフェクトオーダーと呼ばれます。基本の解説はパーフェクトオーダーの記事にまとめています。この記事は、並びがどれくらい出て、どれくらい続き、そのあとどう動いたかを数えた記事です。
パーフェクトオーダーの判定のしかたと用語
この記事の移動平均は、直近N本の終値の合計÷Nで求める単純移動平均(SMA)です。式はMetaTrader 5のヘルプの単純移動平均と同じです。短期を10本、中期を25本、長期を75本にしました。足ごとに3本の値を比べ、短期>中期>長期なら上向きの並び、短期<中期<長期なら下向きの並びとします。どちらでもない足は「並びなし」です。線の傾きや、線どうしの間隔は条件に入れていません。

図の84本は、2026年8月25日20時から9月14日4時(UTC)のUSD/JPYの4時間足です。判定は、上向きの並びが27本、下向きの並びが34本、並びなしが23本で、合計84本です。8月31日12時(UTC)の足は、短期159.816、中期159.485、長期159.242で、短期>中期>長期なので上向きの並びです。8月26日16時の足は、短期159.203、中期159.085、長期159.169です。短期は中期より上ですが、中期が長期より下なので並びなしになります。9月8日8時の足は、154.650、155.926、158.297と短期<中期<長期で、下向きの並びです。
アドバイス3本が順番に並んでいるかどうかを、足ごとに比べているだけだよ。図の84本では、並びなしは23本だったね。
パーフェクトオーダーの出やすさ|足の6割で成り立ち、半分は17本以内に終わる

パーフェクトオーダーが成り立っていた足の割合
USD/JPY・EUR/USD・GBP/USD・EUR/JPY・AUD/JPYの15分足・1時間足・4時間足で、並びがあった足を数えました。各通貨と時間足の最初の300本は、平均の計算の助走として除きました。4時間足は、1時間足を世界標準時の0時から4時間おきにまとめた足です。足の数は、15分足が1,345,982本、1時間足が335,413本、4時間足が85,587本でした。
並びがあった足は、15分足が62.8%(上向き33.1%・下向き29.7%)、1時間足が63.4%(33.7%・29.7%)、4時間足が62.4%(34.0%・28.4%)です。どの時間足でも、およそ6割の足で3本が順番に並んでいました。比べる相手には、終値の変化の順番だけを入れ替えた価格を使いました。値動きの大きさの分布は同じで、順番だけがばらばらの価格を、通貨と時間足ごとに10回作り、同じ数え方をしています。並びがあった足の割合は、15分足が63.2〜63.6%、1時間足が63.2〜63.9%、4時間足が63.2〜64.1%でした。実際の価格は、これと同じか、やや低い割合です。
パーフェクトオーダーが続いた本数

並びなしを挟まずに、同じ向きの並びが続いた足の数を、続いた本数と数えました。1時間足では9,839回あり、中央値は17本です。短いほうから25%の位置は9本、75%の位置は29本、90%の位置は45本で、最長は154本でした。区間ごとの回数は、1〜2本が710回、3〜5本が796回、6〜10本が1,353回、11〜20本が2,947回、21〜30本が1,733回、31〜50本が1,587回、51本以上が713回で、合計は9,839回です。入れ替えた価格の中央値も17本で、区間ごとの割合もほぼ同じ形でした。

15分足は41,199回で中央値16本、1時間足は9,839回で17本、4時間足は2,504回で17本です。5本以下で終わった回は、14.1〜16.8%でした。20本以上続いた回は、回数では41.5%、43.4%、42.1%(15分足・1時間足・4時間足)です。ただし、1時間足で20本以上続いた回は、並びがあった足の本数で数えると73.9%を占めます。長く続いた回に、並びがあった足の大半が入っています。
通貨ごとのパーフェクトオーダーの割合

1時間足を通貨別に見ると、続いた本数の中央値は5通貨とも17本でした。上向きと下向きの割合は、USD/JPYが35.5%と27.9%、EUR/JPYが35.2%と28.5%、AUD/JPYが35.4%と28.2%で、円の3通貨は上向きのほうが多くなりました。EUR/USDは30.7%と32.6%、GBP/USDは31.8%と31.3%で、上向きと下向きの差は2ポイント以内です。この期間の偏りで、他の期間でも同じとは限りません。
ここまでの結果をまとめると、並びが足の6割で成り立つことも、半分の回が17本以内に終わることも、順番を入れ替えた価格とほぼ同じでした。この2つの数字からは、終値の並び方に順番の癖があるとは言えません。順番の癖は、並びのあとの動きで調べる必要があります。
アドバイス1時間足では、並びが成り立った足が63.4%で、続いた本数の中央値は17本だったよ。入れ替えた価格とほぼ同じだったね。
パーフェクトオーダーのあとの動き|同じ向きだった割合は5割前後

パーフェクトオーダーの5本後・20本後・50本後
並びがあった足の終値と、N本後の終値を比べました。N本後が取れない各通貨の末尾は除いています。N本後の終値が、上向きの並びなら今より高い、下向きの並びなら今より低いとき、「同じ向き」と数えました。同じ終値の足は、同じ向きに入れていません。足の数は、1時間足の20本後で212,574本です。15分足の20本後が845,262本、4時間足の20本後が53,337本でした。
同じ向きだった割合は、1時間足が5本後49.6%、20本後49.7%、50本後49.7%でした。15分足は48.9%、49.1%、49.6%、4時間足は49.2%、48.2%、48.4%です。9つの比べ方すべてで、50%を下回りました。入れ替えた価格の範囲と比べると、9つのうち7つで範囲より低く、上回ったものはありません。範囲に入ったのは、1時間足の20本後(49.6〜50.6%)と50本後(49.5〜50.7%)です。50%との差は最大でも1.8ポイントで、小さな差です。近くの足は同じ値動きを共有しているので、足の数が多くても、差の大きさは目安として見てください。
1時間足の20本後を、向き別に分けると次のとおりです。上向きの並びの足(113,033本)で、20本後に上がっていたのは51.3%でした。下向きの並びの足(99,541本)で、20本後に下がっていたのは47.9%で、上がっていたのは52.0%です。並びなしの足(122,739本)で、20本後に上がっていたのは51.9%でした。この期間は、並びの向きにかかわらず、20本後に上がっていた足が5割を少し超えています。
パーフェクトオーダーが成り立った最初の足の前後

並びが続いている間の足ではなく、並びが成り立った最初の足(1本前が同じ向きの並びではない足)だけを取り出しました。この足の20本前の終値と今の終値を比べると、並びと同じ向きに動いていた割合は、15分足が82.9%(41,192本)、1時間足が83.5%(9,834本)、4時間足が84.1%(2,496本)でした。並びは、動いたあとに成り立っていました。入れ替えた価格での直前の動きは測っていません。
成り立ったあとの、同じ向きの割合は48.4〜51.3%でした。15分足は5本後48.4%・20本後49.4%・50本後49.7%、1時間足は49.8%・51.3%・50.8%、4時間足は49.5%・48.8%・49.6%です。入れ替えた価格の範囲を外れたのは、9つのうち4つです。15分足の5本後(範囲49.7〜50.3%)と20本後(範囲49.5〜50.3%)は範囲より低く、1時間足の20本後(範囲48.7〜51.1%)と50本後(範囲49.1〜50.5%)は範囲より高くなりました。範囲との差は1.4ポイント以内で、向きもそろっていません。成り立った直後に動きが続くとも、戻るとも、この結果からは言えません。
パーフェクトオーダーがすぐ崩れた例

図は、2026年10月12日14時から15日13時(UTC)のUSD/JPYの1時間足です。13日20時の足に、上向きの並びが1本だけ出て、次の足で並びなしに戻っています。その前後には、13本と11本続いた並びもありました。1時間足の全体では、1〜2本で終わった回が7.2%(710回)、5本以下で終わった回が15.3%(1,506回)です。6本以上続いた回が、8割以上を占めています。
アドバイス20本後に並びと同じ向きだったのは、1時間足で49.7%だったよ。入れ替えた価格の49.6〜50.6%の中に入っているね。
パーフェクトオーダーの期間設定とSMA・EMA|3組を測った結果

パーフェクトオーダーの本数の組み合わせで割合と長さは変わるか
短期・中期・長期の本数を、5・20・40本、10・25・75本、20・50・100本の3組にして、5通貨の1時間足(335,413本)で測りました。並びがあった足の割合は、SMAで65.1%、63.4%、66.7%、続いた本数の中央値は12本、17本、33本です。長期の本数が長いほど、並びは長く続きました。割合のほうは、組み合わせでの差が3.3ポイント以内でした。
計算方法を指数移動平均(EMA)に変えると、割合は77.0%、75.5%、80.2%、中央値は14本、22本、44本になりました。EMAは新しい終値ほど重く平均するので、SMAより並びが成り立ちやすくなっています。ただし、入れ替えた価格でも同じ傾向で、割合はSMAが65.0%、63.4%、66.7%、EMAが77.0%、75.7%、80.4%でした。割合の違いは、計算方法の性質で説明できる範囲です。続いた本数の中央値だけは、EMAの10・25・75本が22本(入れ替えた価格は20〜21本)、20・50・100本が44本(同40〜43本)と、実際のほうが1〜4本長くなりました。
この3組とSMA・EMAの6通りで、20本後に並びと同じ向きだった割合は、49.4〜50.0%でした。どの組み合わせでも半々前後で、どの本数やどの計算方法が良いかは、この結果からは決められません。この6通り以外の本数と、WMAなどの計算方法は測っていません。移動平均線そのものは移動平均線の記事、SMAの記事、EMAの記事にあります。
アドバイスEMAのほうが、並びの割合は高かったよ。でも入れ替えた価格でも高かったから、計算方法の性質だね。
パーフェクトオーダーと中期線・上位足|届いた足と4時間足の状態で比べる

パーフェクトオーダーの中期線に届いた足の20本後
並びがあった足を、その足の安値が中期25本の線に届いたか(下向きの並びは高値が届いたか)で分けました。届いた足は、押しや戻りで線まで来た足にあたります。20本後に同じ向きだった割合は、届いた足と届かなかった足で、15分足が49.7%(244,572本)と48.9%(600,690本)、1時間足が49.8%(58,126本)と49.7%(154,448本)、4時間足が48.4%(14,653本)と48.1%(38,684本)です。差は0.1〜0.8ポイントでした。
2つの足の数を足すと、15分足は845,262本、1時間足は212,574本、4時間足は53,337本で、前の節の20本後と同じ数です。入れ替えた価格の範囲は、並びがあった足全体の20本後を数えたもので、15分足が49.8〜50.1%、1時間足が49.6〜50.6%、4時間足が49.4〜51.3%です。中期線に届いたかどうかで、20本後の向きに目立つ差は出ませんでした。
4時間足の並びとの組み合わせ

1時間足の並びがあった足を、その時点で終わっている最新の4時間足の判定で3つに分けました。4時間足が同じ向きの並びだった足は107,790本で、20本後に同じ向きだったのは49.1%です。4時間足が並びなしの足は79,607本で50.3%、逆向きの並びの足は22,423本で50.4%でした。3つの合計は209,820本です。1時間足の20本後の212,574本より少ないのは、4時間足の助走300本が終わる前の足を除いたためです。上位足と向きがそろっていても、20本後に同じ向きだった割合は、そろっていない足を上回りませんでした。
測っていないこと
この記事で測ったのは、並びがあった足の割合、続いた本数、N本後に並びと同じ向きだった割合です。売買の損益、勝率、損切りや利確の幅は測っていません。レンジ相場とトレンド相場の区別、RSIやMACDとの組み合わせ、5通貨以外の通貨、日足も測っていません。数字はすべて過去のデータの集計で、これからの値動きを示すものではありません。
アドバイス4時間足と向きがそろった足は、20本後に同じ向きが49.1%だったよ。並びなしの足の50.3%より少し低かったね。
パーフェクトオーダーのMT4・MT5での出し方|設定と自分で確かめる手順

パーフェクトオーダーの3本の線をチャートに出す
MT4・MT5には、標準で移動平均線が入っています。メニューの「挿入」→「インディケータ」→「トレンド」→「Moving Average」を選ぶと、設定画面が開きます。本数、ずらす本数、計算方法、使う価格を決めて、色を選んでOKを押すと、チャートに線が出ます。インストールは要りません。
この記事と同じ並びを見るには、同じチャートにMoving Averageを3回入れます。1本目は期間を10、2本目は25、3本目は75にします。3本とも、計算方法は単純(Simple)、使う価格は終値(Close)、ずらす本数は0です。3本の色を変えておくと、順番を見分けやすくなります。上向きの並びなら、上から短期・中期・長期の順に線が並びます。
パーフェクトオーダーを自分のデータで確かめる
自分のデータで確かめるときは、足ごとに3本の値を比べて、並びの足を数えます。N本後の比較は、今の終値とN本後の終値を比べ、最初の300本は助走として除くと、この記事と同じ数え方になります。通貨・時間足・期間が変われば、数字も変わります。
アドバイス線は3回に分けて入れるよ。期間は10・25・75で、計算方法と価格は3本とも同じにしてね。
要点
・パーフェクトオーダーは、3本の移動平均線が短期・中期・長期の順(下向きは逆)に並んだ状態
・5通貨の1時間足335,413本で、10本・25本・75本のSMAの並びは63.4%の足にあった。続いた本数の中央値は17本
・並びの割合も続いた本数も、終値の順番を入れ替えた価格とほぼ同じでした
・並びがあった足の20本後に同じ向きだった割合は、1時間足で49.7%。入れ替えた価格の範囲は49.6〜50.6%
・本数を変えても、SMAをEMAにしても、20本後に同じ向きだった割合は49.4〜50.0%
・測っていないのは、売買の損益、勝率、損切りの幅、レンジ相場の区別
パーフェクトオーダーのよくある質問
パーフェクトオーダーとは何ですか?
3本の移動平均線が順番に並んだ状態です。上昇では上から短期・中期・長期、下降ではその逆の順で、下降の並びは逆パーフェクトオーダーと呼ばれます。
パーフェクトオーダーの移動平均線は、何本を選べばよいですか?
この測定では、決められませんでした。3組のどれでも、20本後に並びと同じ向きだった割合は半々前後で、差はありませんでした。続いた本数の中央値は、12本から33本まで開きました。
SMAとEMAのどちらがパーフェクトオーダーに向いていますか?
向き不向きは測れませんでした。EMAのほうが並びは多く出ますが、入れ替えた価格でも同じです。20本後に同じ向きだった割合は、10本・25本・75本でSMAが49.7%、EMAが49.8%でした。
パーフェクトオーダーが出たら、すぐ入ってよいですか?
入る根拠は、この測定では見つかりませんでした。並びが成り立った最初の足は、すでに直前の20本が8割以上同じ向きに動いたあとです。売買の損益は測っていないので、入った結果は分かりません。
パーフェクトオーダーは、どの時間足で信頼できますか?
時間足による違いは小さく、決められませんでした。15分足・1時間足・4時間足で、並びの割合は62.4〜63.4%、20本後に同じ向きだった割合は48.2〜49.7%でした。
パーフェクトオーダーが崩れたあとは、どうなりますか?
崩れたあとの値動きは、測っていません。測ったのは、並びが何本続いたかです。1時間足では、半分の回が17本以内に終わり、5本以下で終わった回も15.3%ありました。
パーフェクトオーダーのまとめ
パーフェクトオーダーは、3本の移動平均線が順番に並んだ状態です。Dukascopy のティックから作った5通貨の1時間足(2016年1月〜2026年10月、335,413本)では、10本・25本・75本の単純移動平均の並びが、63.4%の足にありました。続いた本数の中央値は17本で、5本以下で終わった回が15.3%、20本以上続いた回が43.4%です。割合も続いた長さも、終値の順番を入れ替えた価格と、ほぼ同じでした。
並びがあった足の20本後に、並びと同じ向きだった割合は、1時間足で49.7%でした。15分足・1時間足・4時間足の9つの比べ方は、すべて50%を下回り、差は最大1.8ポイントです。本数、計算方法、中期線に届いたか、4時間足の状態を変えても、半々前後でした。売買の損益は測っていないので、使うときは自分のデータで確かめてから判断してください。
この記事はFXの手法の情報提供で、特定の取引をすすめるものではありません。FXには価格変動のリスクがあり、元本を超える損失が出ることもあります。取引は自己責任で、リスク管理を自分で決めて行ってください。
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本記事は情報提供を目的としており、特定の金融商品の売買を推奨するものではありません。FX取引はレバレッジ取引の特性上、預託した証拠金以上の損失が生じる可能性があります。取引の際は、ご自身の判断と責任において行ってください。詳しくは特定商取引法に基づく表記をご確認ください。













