TII(Trend Intensity Index)の使い方と活用法|5通貨で測った80・20の割合

Trend Intensity Index(TII)の使い方と活用法を徹底解説!

TII(Trend Intensity Index)は、終値が移動平均線より上にある度合いを0〜100で表す指標です。この記事では、Dukascopy のティックから作った足で、USD/JPY・EUR/USD・GBP/USD・EUR/JPY・AUD/JPYの1時間足333,913本(2016年1月〜2026年10月)を測りました。30期間のTIIが80以上か20以下にいた足は64.5%で、価格を並べ替えた足でも63.4%でした。80か20に入ったあとに価格が同じ向きへ進んだ割合は、6つの比較のうち5つが、ランダムに足を選んだ場合の範囲に入りました。配布しているMT4版とMT5版は、原典と計算が少し違います。

目次

TIIとは|移動平均線からの偏りを0〜100で表す指標

USD/JPYの1時間足96本のローソク足に60本の移動平均線を重ね、その下にTIIの折れ線を並べたチャート
出典: Dukascopy のティックから作った足(bid)。USD/JPYの1時間足96本(日本時間の2026年8月4日0時から4日間)に、60本の移動平均線とTIIを並べた図。

考案者と原典の定義

TIIは、M.H. Pee氏が考案し、2002年にTechnical Analysis of Stocks & Commodities誌(20巻6号)で発表した指標です。価格が移動平均線から、上と下のどちらへ、どれくらい離れていたかを集めて、0〜100の数字にします。原典の検証は、1982年から1998年の先物15市場で行われました。この記事の測定とは、期間も市場も別です。

0〜100の読み方

図は、USD/JPYの1時間足96本です。ローソク足は陽線が緑、陰線が赤で、橙の線が終値の60本の単純移動平均線です。その下の青い線が、30期間のTIIです。50は、平均より上のずれと下のずれが同じ大きさの状態で、数字が大きいほど、上へのずれが大きいことを表します。考案者は、80を超えたら上への偏りが強い、20を下回ったら下への偏りが強い、と見る目安にしています。

この96本では、TIIが80以上に入った回数が2回、20以下に入った回数が0回で、80以上か20以下にいた足は78本でした。「80以上に入る」は、前の足が80未満で、その足が80以上になることです(20以下も同様)。

アドバイス

TIIは、終値が平均より上か下かの偏りを0〜100にした指標だよ。図の96本では、80以上か20以下の足が78本あったよ。

TIIの計算方法|上のずれと下のずれの比

USD/JPYの1時間足60本のうち、あとの30本の終値が60本平均より上か下かを色分けして、TIIを計算した例
出典: Dukascopy のティックから作った足(bid)。USD/JPYの1時間足60本(日本時間の2026年8月11日0時から13日11時)で、TIIを計算した例。

原典の計算の手順

  1. 終値の60本の単純移動平均を、現在の足で1つ出します。
  2. 直近30本の終値それぞれについて、その平均との差を見ます。平均より上の分を足し合わせたものが「上のずれ」、下の分を足し合わせたものが「下のずれ」です。
  3. 上のずれを、上のずれと下のずれの合計で割り、100をかけたものがTIIです。上のずれだけなら100、下のずれだけなら0、同じ大きさなら50になります。

図の例(USD/JPYの1時間足、日本時間の8月11日0時から13日11時)では、60本の平均が159.270円でした。あとの30本のうち、平均より上の終値は22本で、ずれの合計は2.509円。平均より下の終値は8本で、ずれの合計は1.199円です。TIIは、100×2.509÷(2.509+1.199)で、67.7になります。

標準の期間と80・20の目安

TIIの部品を、移動平均・数える本数・上のずれ・下のずれ・TII・50・80と20に分けて、標準の中身と役目を並べた表
出典: M.H. Pee氏の論文(Technical Analysis of Stocks & Commodities誌、2002年)をもとに整理した、原典のTIIの部品。

原典の標準は、期間30(直近30本のずれを集める)と、その2倍の60本の単純移動平均です。理想的な60日の上昇では、60日平均の位置が約30日前の価格にあたるため、その30日前から現在までのずれを集める、という考え方です。売買の目安は、TIIが80を超えたら買い、20を下回ったら売りとし、逆の合図が出るまで持ち続けるものです。この記事の測定は、この原典の計算(30期間・60本平均)で行っています。

配布ファイルと原典の違い

原典・MT5版・MT4版のTIIについて、平均と数える本数、80以上と20以下の割合、居続ける本数の中央値を並べた表
出典: Dukascopy のティックから作った足(bid)。5通貨の1時間足で、原典・MT5版・MT4版のTIIを測った表。

配布しているTII_systreは、MT4版とMT5版で計算が違い、どちらも原典とは違います。入力の初期値は、MT4版が「MA Period」30と「TII Period」20、MT5版が「MA期間」30と「TII期間」60です。

MT5版は、各足の30本平均に対する終値のずれを、直近30本(TII期間60の半分)ぶん足し合わせます。原典は60本平均を1つだけ使うので、平均の取り方が違います。MT4版は、ずれの大きさではなく、直近20本のうち、終値がその足の30本平均より上にある足の本数を数えます。どちらも、80・50・20の横線は同じですが、数値は同じになりません。

5通貨の1時間足で、配布ファイルの計算式をそのまま再現して測りました。80以上の割合は、原典が34.2%、MT5版が34.9%、MT4版が33.3%。居続ける本数(80以上に入ってから80未満に戻るまで。20以下も同様)の中央値は、原典が29本、MT5版が28本、MT4版が20本です。原典で80以上か20以下にいた足(215,209本)のうち、同じ側の端にもいた足の割合は、MT5版が82.5%、MT4版が63.4%でした。以降の数字は、原典の計算で測ったものです。

アドバイス

配布ファイルは、MT4版とMT5版で計算が違うよ。原典で端にいた足と同じ側にいた割合は、MT5版が82.5%、MT4版が63.4%だったよ。

TIIの数値の特徴|80以上か20以下にいる足は64.5%

5通貨の1時間足で、TIIが20以下・20超80未満・80以上にいた足の割合を、通貨ごとと並べ替えた価格で比べた棒グラフ
出典: Dukascopy のティックから作った足(bid)。5通貨の1時間足と、価格を並べ替えた足で、TIIの値ごとの足の割合を比べた図。

値ごとの足の割合

5通貨の1時間足333,913本(最初の600本は、計算が安定するまで除いています)で、30期間のTIIの値ごとに足の割合を出しました。80以上が34.2%、20以下が30.2%、その間が35.6%です。80以上か20以下の足は、小数第2位以下を含めて足してから丸めると64.5%でした。通貨ごとの80以上は31.3%〜36.4%、20以下は28.5%〜32.9%でした。

「並べ替えた価格」は、足と足の価格差の順をランダムに入れ替えて、価格を作り直したものです(5通貨×20回の平均)。値幅の大きさは同じで、並び方だけが変わります。この価格でも、80以上が32.8%、20以下が30.6%、その間が36.6%で、80以上か20以下の足は63.4%でした。

期間を変えたときの居続ける本数

TIIの期間を15・20・30・40に変えたときの、80以上か20以下に居続ける本数の中央値と、25%から75%の範囲を示した棒グラフ
出典: Dukascopy のティックから作った足(bid)。5通貨の1時間足で、TIIの期間ごとの居続ける本数を比べた図。

「居続ける本数」は、TIIが80以上に入った足から、80未満に戻る1本前の足までの本数です(入った足を含み、20以下も同様に数えます)。TIIの期間を15・20・30・40に変えると、移動平均の本数は期間の2倍(15なら30本平均)になります。80以上か20以下にいる足の割合は、63.8%・64.3%・64.5%・64.6%で、ほとんど変わりません。変わるのは居続ける本数で、中央値は14本・19本・29本・39本と、期間とほぼ同じ本数になりました。数えた回数は、12,690回・9,616回・6,306回・4,721回です。

並べ替えた価格との比較

TIIが80以上か20以下に居続けた本数の分布を、実際の価格と並べ替えた価格で並べた棒グラフ
出典: Dukascopy のティックから作った足(bid)。実際の価格と並べ替えた価格で、居続けた本数の分布を比べた図。

30期間のTIIで、居続けた本数(80以上と20以下を合わせた計6,306回)を、1〜9本・10〜19本・20〜29本・30〜39本・40〜59本・60本以上に分けて数えました。回数は、924回・1,023回・1,313回・1,057回・1,119回・870回で、合計は6,306回です。並べ替えた価格(10回の平均、計6,288回)の割合と並べると、実際の価格は15%・16%・21%・17%・18%・14%、並べ替えた価格は15%・18%・20%・17%・16%・14%で、差は最大でも2ポイントでした。割合は整数に丸めているため、合計は100になりません。

並べ替えた価格でも、80以上か20以下にいる足の割合と、居続ける本数の形は、ほぼ同じでした。この割合や居続ける長さは、30本の窓で計算する仕組みから出る性質で、相場だけの特別な癖とは言えません。

アドバイス

80以上か20以下にいた足は64.5%だったけど、並べ替えた価格でも63.4%だったよ。割合だけでは、相場の癖とは言えないんだね。

TIIの使い方|80・20に入ったあとの値動き

TIIが80に入ったあとと20に入ったあとの、4本後・12本後・24本後の価格の向きを、ランダムの範囲と並べた図
出典: Dukascopy のティックから作った足(bid)。80・20に入ったあとの向きを、ランダムの範囲と比べた図。

80・20に入ったあとの向き

5通貨の1時間足で、30期間のTIIが80に入った足は3,237回、20に入った足は3,069回ありました。入った足の終値から4本後・12本後・24本後の終値を見て、80に入ったあとは上がっていた割合、20に入ったあとは下がっていた割合を数えました。

比べる基準は、全ての足について、4本後・12本後・24本後の終値が今の終値より上(下)だった割合です。この割合を中心に、回数から求めたばらつきの1.645倍を足し引きした90%の範囲(二項分布の正規近似)を「ランダムの範囲」としました。全ての足でも上がっていた割合が50%を少し上回るため、基準は80側が51.2%・51.6%・51.8%、20側が48.6%・48.3%・48.2%です。

80に入ったあとに上がっていた割合は、4本後が51.5%(範囲49.8〜52.7%で、50%を含む)、12本後が53.4%(範囲50.2〜53.1%)、24本後が52.8%(範囲50.3〜53.2%)でした。20に入ったあとに下がっていた割合は、4本後が49.4%(範囲47.1〜50.0%)、12本後が48.5%(範囲46.8〜49.8%)、24本後が48.4%(範囲46.7〜49.7%)で、3つとも範囲に入りました。6つのうち5つが範囲に入り、範囲を外れた80に入った12本後も、上限を0.3ポイント上回っただけでした。

通貨ごとに分けると、30通りのうち3通りが範囲を外れ、3つともAUD/JPYでした。範囲は90%なので、偶然でも10回に1回ほどは外れます。また、近い時刻に入った足同士は、4本後・12本後・24本後の窓が重なるため、範囲は目安として見てください。

考案者の売買規則での切り替え

考案者の規則は、TIIが80を超えたら買い、20を下回ったら売りとし、逆の合図まで持ち続けるものです。1時間足の5通貨で、この切り替えは計4,108回あり、次に逆向きへ変わるまでの本数の中央値は63本でした。

80以上にいる足(114,223本)のうち、終値が60本の単純移動平均より上にあった足は88.5%です。20以下にいる足(100,986本)では、終値が平均より下にあった足が86.8%でした。また、ADXの+DIが−DIより大きい足は、80以上で66.6%、20以下では−DIが+DIより大きい足が71.5%でした(ADXと+DI・−DIは、ウィルダー式の14期間)。TIIの80以上と20以下は、平均との上下関係を、おおむね反映しています。

測っていないこと

この記事で測ったのは、80・20に入ったあとの価格の向きと、切り替えの回数です。売買の損益、損切りや利確の幅、勝率、ほかの指標との組み合わせは測っていません。80と20以外のしきい値や、期間30以外のTIIで入ったあとの向きも測っていません。

アドバイス

80に入ったあとに上がった割合は、4本後が51.5%、12本後が53.4%、24本後が52.8%だったよ。6つのうち5つが、ランダムの範囲に入ったよ。

TIIの時間足|15分・1時間・4時間で割合は変わらない

15分足・1時間足・4時間足のTIIについて、足の数、80以上と20以下の割合、居続ける本数、切替間隔を並べた表
出典: Dukascopy のティックから作った足(bid)。5通貨の15分足・1時間足・4時間足で、30期間のTIIを測った表。

時間足ごとの割合と本数

5通貨の15分足(1,344,482本)、1時間足(333,913本)、4時間足(84,087本)で、30期間のTIIを測りました。4時間足は、1時間足を日本時間の9時・13時・17時・21時・1時・5時の区切りでまとめた足です。

80以上の割合は、15分足が33.2%、1時間足が34.2%、4時間足が34.2%、20以下の割合は、29.7%、30.2%、28.4%でした。居続ける本数の中央値は、28本、29本、28本で、80を超えて買い・20を下回って売りの切り替えの間隔(中央値)は、62本、63本、59本でした。時間足を変えても、割合と本数はほぼ同じでした。本数が同じなので、時間にすると、時間足が長いほど長く居続けます。

測った時間足の範囲

測ったのは、15分足・1時間足・4時間足の3つです。日足や1分足、5分足は測っていません。時間足ごとに、80・20に入ったあとの向きの割合を比べることもしていません。

アドバイス

80以上の割合は、15分足が33.2%、1時間足が34.2%、4時間足が34.2%だったよ。足の本数で見ると、ほとんど変わらないんだね。

TIIと他の指標の比較|ADX・MACD・ボリンジャーバンド・RSI

TII・ADX・MACD・RSI・ボリンジャーバンドについて、測るもの、数字の範囲、目安を並べた表
出典: 各指標の標準の設定と、一般に使われる目安をもとに整理した表。

ADXとの比較

ADXは、向きを問わず、トレンドの勢いを0〜100で表す指標です。TIIが平均より上か下かの偏りを見るのに対し、ADXは上げ下げの幅の大きさを見ます。同じ96本に並べると、TIIが端(80以上か20以下)の足は78本、ADXが25以上の足は39本で、両方に当てはまる足は37本でした。TIIが端にいる間も、ADXが低いことがあります。

USD/JPYの1時間足96本について、TIIの線とADXの線を上下に並べ、TIIが80以上か20以下の足を帯で示した図
出典: Dukascopy のティックから作った足(bid)。USD/JPYの1時間足96本(日本時間の2026年8月4日0時から4日間)に、TIIとADXを並べた図。

5通貨の1時間足全体では、TIIが端の足が64.5%、ADX(14期間)が25以上の足が46.0%でした。TIIが端の足のうち、ADXが25以上だったのは49.8%です。逆に、ADXが25以上の足のうち、TIIが端にいたのは69.8%でした。全体の64.5%と比べて、5.3ポイント高いだけで、TIIの端とADXの25以上は、重なる部分が一部にとどまります。

MACDとの比較

MACDは、12本と26本のEMAの差で、短い平均が長い平均より上か下かを見ます。数字に上限がなく、価格の水準や通貨によって大きさが変わります。TIIは0〜100に収まるので、通貨が違っても、同じ目盛りで見比べられます。

ボリンジャーバンドとの比較

ボリンジャーバンドは、20本の平均を中心に、標準偏差(σ)の幅で帯を描き、価格が帯のどこにあるかを見ます。TIIは、平均からのずれを上と下に分けて集めるため、帯の幅ではなく、上へのずれと下へのずれの比を見ます。

RSI・ストキャスティクスとの比較

RSIは、14期間の上げ幅と下げ幅の比で、70と30が目安です。TIIは、直近の終値と平均線との差を集めるので、見ているものが違います。ストキャスティクスは、一定の期間の高値と安値の間で、終値がどこにあるかを見ます。TIIの基準になる移動平均線は、ここでは終値の60本の単純平均です。

アドバイス

TIIが端の足のうち、ADXが25以上だったのは49.8%だよ。同じものを測っているわけではないんだね。

TIIのメリットとデメリット|測った数字で整理

TIIの良い点と弱い点を、測った数字とあわせて7行にまとめた表
出典: Dukascopy のティックから作った足(bid)。5通貨の1時間足の測定結果を、良い点と弱い点に分けて整理した表。

メリット

メリットは3つです。1つ目は、偏りの向きが分かることで、80以上の足の88.5%は、終値が60本平均より上にありました。2つ目は、0〜100で通貨を見比べやすいことで、80以上の割合は、通貨ごとに31.3%〜36.4%でした。3つ目は、期間を変えて居続ける本数を選べることで、期間15から40で、中央値は14本から39本まで変わります。

デメリット

デメリットは4つです。1つ目は、80以上か20以下にいる足が64.5%と多く、端にいること自体は珍しくないことです。2つ目は、並べ替えた価格でも63.4%と近く、割合から相場の癖は読み取れないことです。3つ目は、80・20に入ったあとの向きが、6つ中5つでランダムの範囲に入り、偏りが見えなかったことです。4つ目は、配布ファイルが原典と別の計算で、原典の端と同じ側にいた足は、MT5版が82.5%、MT4版が63.4%だったことです。

アドバイス

TIIは、平均より上か下かが0〜100で分かるのが良い点だよ。端にいる足が64.5%と多いのは、気をつけたいところだね。

TIIのMT4・MT5での入れ方|配布ファイルの初期値と手順

TII_systreをMT4とMT5に入れる手順を、展開・開く・置く・更新・出すの5段階で並べた表
出典: 配布ファイル(TII_systre.ex4・TII_systre.ex5)の置き場所をもとにした手順表。

MT4の入れ方

  1. ダウンロードしたZIPを展開し、MT4フォルダの中の TII_systre.ex4 を取り出します。
  2. MT4の「ファイル」から「データフォルダを開く」を選び、「MQL4」の中の「Indicators」に、ex4ファイルを置きます。
  3. ナビゲーターの「インディケータ」を右クリックして「更新」を選ぶか、MT4を再起動します。
  4. 「挿入」から「インディケータ」「カスタム」を選び、TII_systreをチャートに出します。

MT5の入れ方

MT5も手順は同じで、違うのは取り出すファイルと置くフォルダだけです。ZIPのMT5フォルダの中の TII_systre.ex5 を取り出し、「ファイル」の「データフォルダを開く」から「MQL5」の中の「Indicators」に置きます。そのあと、ナビゲーターで更新し、「挿入」「インディケータ」「カスタム」から表示します。

ダウンロードと初期設定

ZIPには、MT4用のex4ファイルとMT5用のex5ファイルが、それぞれのフォルダに入っています。入れる先を間違えないでください。入力の初期値は、MT4版が「MA Period」30と「TII Period」20、MT5版が「MA期間」30と「TII期間」60、適用価格は終値です。MT4版・MT5版とも、80・50・20の横線が表示され、シグナル線はありません。この記事の測定は原典の計算なので、数値は上で見たとおり、配布ファイルとは少し違います。

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アドバイス

ファイルの置き場所は、MT4がMQL4、MT5がMQL5のIndicatorsだよ。置いたあとは、更新を忘れないでね。

要点
・TIIは、終値が移動平均線より上にある度合いを0〜100で表す指標。原典は60本平均と直近30本のずれを使い、50が中立、80と20が考案者の目安
・5通貨の1時間足333,913本で、30期間のTIIが80以上か20以下にいた足は64.5%。並べ替えた価格でも63.4%で、割合だけでは相場の癖とは言えません
・期間を15〜40に変えても割合は63.8〜64.6%。居続ける本数の中央値は14〜39本と、期間とほぼ同じ
・80・20に入ったあとの向きは、6つの比較のうち5つがランダムの範囲内(80に入った12本後だけ、上限を0.3ポイント上回った)
・配布ファイルは原典と別の計算。原典の端と同じ側にいた足は、MT5版が82.5%、MT4版が63.4%
・測っていないのは、売買の損益、勝率、ほかの指標との組み合わせ

TIIのよくある質問

TIIとは何ですか?

終値が移動平均線より上にある度合いを、0〜100で表す指標です。M.H. Pee氏が2002年に発表しました。50が中立で、80と20が考案者の目安です。

TIIが80を超えたら買ってよいですか?

売買の損益は測っていません。80に入ったあとに上がっていた割合は、4本後が51.5%、12本後が53.4%、24本後が52.8%で、6つの比較のうち5つがランダムの範囲に入りました。

TIIの期間は、いくつがよいですか?

おすすめは測っていません。原典の標準は30期間です。期間を15から40に変えると、居続ける本数の中央値は14本から39本に変わりますが、80以上か20以下にいる足の割合は63.8〜64.6%でほぼ同じでした。

MT4版とMT5版で、数値は同じですか?

同じではありません。MT4版は、直近20本のうち終値が平均より上の本数を数え、MT5版は、30本ぶんのずれの大きさを足し合わせます。原典で端にいた足と同じ側にいた割合は、MT5版が82.5%、MT4版が63.4%でした。

ADXの代わりに使えますか?

同じものを測っているわけではありません。TIIが端の足のうち、ADXが25以上だったのは49.8%で、ADXが25以上の足のうち、TIIが端にいたのは69.8%でした。

MT4・MT5に最初から入っていますか?

入っていません。カスタムインジケーターなので、ZIPのex4(MT4用)かex5(MT5用)を、Indicatorsフォルダに置く必要があります。

TIIのまとめ

TIIは、終値が移動平均線より上にある度合いを、0〜100で表す指標です。Dukascopy のティックから作った5通貨の1時間足(2016年1月〜2026年10月、333,913本)では、30期間のTIIが80以上か20以下にいた足が64.5%で、並べ替えた価格でも63.4%でした。期間を変えても割合はほぼ同じで、変わるのは居続ける本数です。配布しているMT4版とMT5版は、原典と計算が違うので、数値も同じになりません。

80か20に入ったあとに、価格が同じ向きへ進んだ割合は、6つの比較のうち5つがランダムの範囲に入りました。測っていない売買の損益や、ほかの指標との組み合わせは、自分のデータで確かめてから使ってください。ADXなどとの違いはADXの記事やMACDの記事にまとめています。

この記事はFXの手法の情報提供で、特定の取引をすすめるものではありません。FXには価格変動のリスクがあり、元本を超える損失が出ることもあります。取引は自己責任で、リスク管理を自分で決めて行ってください。

⚠ リスクに関する注意事項

本記事は情報提供を目的としており、特定の金融商品の売買を推奨するものではありません。FX取引はレバレッジ取引の特性上、預託した証拠金以上の損失が生じる可能性があります。取引の際は、ご自身の判断と責任において行ってください。詳しくは特定商取引法に基づく表記をご確認ください。

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この記事を書いた人

シストレ.COM編集部は、FX自動売買(EA)とテクニカル分析を専門とするインターネットメディア「シストレ.COM」の編集チームです。200本以上のEAのフォワードテスト結果を公開し、実際の運用データに基づいた客観的な情報を発信しています。記事の執筆・監修はMetaTrader(MT4/MT5)での実運用経験を持つスタッフが担当。

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