
15分足とは|1本15分・1日96本の足

15分足の意味と1日の本数
15分足は、15分ごとに、始値・高値・安値・終値の4つの値を1本のローソク足にしたものです。FXは平日ほぼ24時間動くため、1日に96本できます。今回の測定でも、月〜金(UTCの日付)の1日あたりの15分足は、中央値で96本でした。5分足は288本、1時間足は24本です。
15分足は、5分足より1本ごとの動きがなだらかで、1時間足より足が出るのが早い時間足です。1時間は4本、4時間は16本、1日は96本にあたります。
実例|USD/JPYの1日分
図は、USD/JPYの2026年3月25日の15分足96本です。この日の高値と安値の差は83.5pipsでした。2026年のうち96本そろった168日の中央値が84.6pipsなので、日の動きとしては平均的な日を選んでいます。図の中では、日本時間の5時台に、安値が長い下ヒゲになった足があります。1本の足の中でも、動きが大きく振れる場面があります。
アドバイス15分足は、1日に96本だよ。1時間足の4倍、5分足の3分の1の本数だね。
15分足と5分足・1時間足の違い|スキャルピングやデイトレードとの位置づけ

時間足ごとの値幅とスプレッドの倍率
USD/JPYの1本あたりの値幅の中央値は、5分足が3.8pips、15分足が6.8pips、1時間足が14.3pipsでした。EUR/USDは3.0pips、5.5pips、11.2pipsです。スプレッドの中央値に対する値幅の倍率は、USD/JPYで5分足が10倍、15分足が17倍、1時間足が35倍で、足が長くなるほど、スプレッドに対して1本の値幅が大きくなります。1回の売買で払うスプレッドが、1本の値幅のどれくらいにあたるかを見るときの目安になります。
スプレッドは、Dukascopy のティックの、1本ごとの平均スプレッド(ask−bid)の中央値です。実際に使う会社のスプレッドは、会社や口座の種類で違います。
スキャルピング・デイトレードとの違い
スキャルピングは、数秒〜数分で決済する取引で、1分足や5分足がよく使われます。デイトレードは、その日のうちに決済する取引で、15分足から1時間足までがよく使われます。15分足は1本が15分なので、新しい足が出る回数は、5分足の3分の1です。判断のたびに1時間足を確認する運用なら、4本に1回が1時間足の更新にあたります。取引時間と保有時間は、人によって違います。この記事で測ったのは、足の値幅とスプレッドであり、売買の損益ではありません。
アドバイスUSD/JPYの15分足は、値幅がスプレッドの17倍だったよ。5分足は10倍、1時間足は35倍だね。
15分足の時間帯|日本時間で値幅とスプレッドが変わる

USD/JPYの時刻別の値幅とスプレッド
USD/JPYの15分足を、日本時間の時刻ごとに集めると、値幅の中央値は23時台が10.9pips、22時台が10.1pips、9時台が9.7pips、0時台が9.4pipsと大きく、6時台は4.3pipsと最も小さくなりました。値幅が小さい時間は、5時台(4.6pips)から7時台(4.7pips)にかけて続きます。
スプレッドの中央値は、6時台が1.5pips、7時台が0.92pipsで、ほかの22時間は0.32〜0.53pipsでした。6時台は、値幅が小さいうえにスプレッドが開くため、値幅がスプレッドの3倍にとどまります。23時台は33倍です。朝6時台にスプレッドが開く点は、売買の時間を決めるときに知っておくとよい数字です。
4つの時間帯と通貨ペアの比較

日本時間を9〜15時、16〜20時、21時〜翌2時、3〜8時の4つに分けて、5通貨ペアを比べました。3〜8時は、5通貨ペアすべてで値幅の中央値が4つの中で最も小さく、スプレッドに対する倍率も最も低くなっています(USD/JPYは5.0pipsで9倍、GBP/USDは5.1pipsで5倍)。値幅が最も大きいのは、4通貨ペアで21時〜翌2時でした。EUR/JPYは21時〜翌2時と16〜20時がどちらも10.2pipsです。EUR/USDの21時〜翌2時は8.1pipsで、スプレッドの30倍です。
ここでの区切りは、日本時間の時刻で決めた目安です。夏時間と冬時間でロンドンやニューヨークの取引の始まる時刻が1時間動くため、年の前半と後半で値幅の山の位置はずれます。時間帯の使い分けは、時間軸の記事にもまとめています。
アドバイス朝6時台は、値幅が4.3pipsと小さくて、スプレッドは1.5pipsまで開くよ。時間帯で数字がこれだけ違うんだね。
15分足と上位足の組み合わせ|1時間足の向きとそろえたとき

上位足とセットで見るとは
15分足のトレードでは、1時間足や4時間足などの上位足の向きを先に見て、15分足の向きをそろえる見方がよく説明されます。この記事では、これを次のように決めて測りました。15分足の向きは、15分足の終値が20本の単純移動平均より上なら上向き、下なら下向きです。1時間足の向きは、直近に確定した1時間足の終値が、1時間足の20本の単純移動平均より上か下かで決めます。2つが同じなら「同じ向き」、違えば「逆向き」です。1件=15分足1本で、それぞれの足の4本後(1時間後)と8本後(2時間後)の終値が、今の終値より15分足の向きへ進んでいたかを数えました。
同じ向きのほうが続くとは言えなかった
15分足の向きが1時間足の向きと同じだった足は、5通貨ペアで全体の68.0〜68.9%でした。同じ向きの足が4本後に15分足の向きへ進んだ割合は48.0〜48.6%、8本後は48.1〜48.7%で、逆向きの足は4本後が48.2〜49.4%、8本後が48.4〜49.8%です。比べる相手として、向きを無作為に選んだ場合は、4本後で49.8〜50.2%の範囲でした。どの条件でも、15分足の向きに進んだ割合は50%に届きませんでした。
同じ向きと逆向きを比べると、EUR/USDとGBP/USDは、4本後も8本後も、逆向きのほうが高く、選び直しの範囲が重なりません。USD/JPYとAUD/JPYは、4本後も8本後も2つの範囲が重なっており、差があるとは言えません。EUR/JPYは、4本後は重なり、8本後は逆向きのほうがわずかに高く、範囲は重なりませんでした。つまり、1時間足の向きにそろえると15分足の向きに進みやすくなる、という結果は出ませんでした。範囲は、連続する足が重なっているため、実際はこの図より広くなります。
この測定は、売買の損益を測ったものではなく、移動平均線で向きを決めた場合の、1時間後と2時間後の値動きの向きだけです。上位足の使い方はほかにもあります。1時間足を中心にした見方は、1時間足の記事にあります。
アドバイス1時間足と同じ向きの足が4本後に進んだ割合は、48.0〜48.6%だったよ。逆向きは48.2〜49.4%で、そろえたほうが続くとは言えなかったんだ。
15分足の移動平均線|5本・20本・75本の見方

移動平均線が表す時間の長さ
移動平均線は、直近N本の終値の平均を結んだ線です。15分足では、5本が75分、20本が5時間、75本が18.75時間(約1日)の平均にあたります。本数が少ない線ほど価格に近く、多い線ほどゆっくり動きます。5本・20本・75本は、15分足でよく使われる組み合わせです。
実例|EUR/USDの2日分
図は、EUR/USDの15分足192本(2日分)に3本の線を重ねたものです。途中で価格が急に下げた場面では、5本の線が先に下へ向き、20本の線がそれを追い、75本の線は遅れてゆるやかに下がっています。価格が戻った場面でも同じ順で線が上を向きました。線の本数によって、動きに反応する速さが違います。移動平均線の使い方の測定は、移動平均線の記事にあります。
アドバイス15分足の5本・20本・75本は、75分・5時間・約1日の平均だよ。本数が少ないほど、価格の動きに早く追いつくんだ。
15分足の値幅とスプレッド|損切り幅を考えるときの目安

通貨ペアごとの値幅
15分足1本の値幅の中央値は、EUR/USDが5.5pips、USD/JPYが6.8pips、AUD/JPYが7.0pips、GBP/USDが7.5pips、EUR/JPYが8.4pipsでした。スプレッドの中央値は、EUR/USDが0.30pipsと最も狭く、GBP/USDが0.87pipsと最も広くなっています。値幅の中央値をスプレッドの中央値で割った倍率は、EUR/USDが18倍、USD/JPYが17倍で、GBP/USDは9倍でした。値幅が10pips以上の足の割合は、EUR/JPYが39%、GBP/USDが34%、USD/JPYが30%、AUD/JPYが27%、EUR/USDが18%です。
USD/JPYの値幅の分布
USD/JPYの15分足1本の値幅を小さい順に並べると、下から10%が2.8pips、25%が4.3pips、50%が6.8pips、75%が11.0pips、90%が16.9pipsです。5pips以上の足が67.9%、15pips以上が13.3%、20pips以上が6.5%でした。損切りを置く幅を考えるときは、この分布と比べて、自分の幅が1本の足の動きに収まるかを確かめる目安になります。ただし、損切り幅の良し悪しは、この記事では測っていません。線の外へ出る動きの見方は、ブレイクアウトの記事とダマシの記事にまとめています。
アドバイスUSD/JPYの15分足は、半分の足が6.8pips以下で、11.0pips以上の足が4本に1本あったよ。
要点
・15分足は1本15分で、平日1日に96本(5分足は288本、1時間足は24本)
・USD/JPYの15分足1本の値幅の中央値は6.8pips、スプレッドの17倍(5分足は10倍、1時間足は35倍)
・日本時間の朝6時台は値幅4.3pipsで最も小さく、スプレッドは1.5pipsに開く。ほかの22時間は0.32〜0.53pips
・15分足の値幅が最も大きい時間帯は、5通貨ペアのうち4通貨ペアで日本時間の21時〜翌2時
・15分足が1時間足と同じ向きの足は約68%。1時間後に15分足の向きへ進んだ割合は、同じ向き48.0〜48.6%、逆向き48.2〜49.4%で、そろえたほうが続くとは言えなかった
・測っていないのは、売買の損益、損切り幅の良し悪し、勝率
15分足のよくある質問
15分足とは何ですか?
1本が15分の足です。平日の1日に96本できます。
15分足は、日本時間の何時に動きますか?
USD/JPYは22時台と23時台が大きく、朝6時台が最も小さくなりました。6時台はスプレッドも1.5pipsに開きます。
1時間足と向きをそろえると、勝ちやすくなりますか?
売買の損益は測っていません。値動きの向きでは、そろえた場合の続いた割合は48.0〜48.6%で、そろえない場合の48.2〜49.4%より高いとは言えませんでした。
15分足は、どの通貨ペアで見るとよいですか?
向き不向きは測っていません。値幅の中央値は、EUR/USDの5.5pipsからEUR/JPYの8.4pipsまで、スプレッドはEUR/USDの0.30pipsからGBP/USDの0.87pipsまで違います。
5分足や1時間足とは何が違いますか?
1本の値幅とスプレッドの倍率が違います。USD/JPYでは、5分足が3.8pipsで10倍、1時間足が14.3pipsで35倍、15分足は6.8pipsで17倍でした。
15分足のまとめ
15分足は、1本が15分で、平日1日に96本できる時間足です。Dukascopy のティックから作った足の2016年1月〜2026年10月、5通貨ペアで、USD/JPYの15分足1本の値幅の中央値は6.8pipsで、スプレッドの17倍でした。日本時間では、朝6時台が値幅4.3pipsで最も小さく、スプレッドが1.5pipsに開きます。15分足が1時間足と同じ向きの足は約68%ですが、1時間後に15分足の向きへ進んだ割合は同じ向きで48.0〜48.6%、逆向きで48.2〜49.4%と、そろえたほうが続くとは言えませんでした。測っていないのは、売買の損益、損切り幅の良し悪し、勝率です。
時間帯やスプレッドの条件は、数値で書けます。同じ条件を自動で回して確かめたい場合は、EA(自動売買)の記事と、EAの選び方の記事があります。
この記事はFXの取引手法の情報提供で、特定の投資を勧めるものではありません。FXには価格変動のリスクがあり、元本を割り込むことがあります。取引は自己責任で、リスク管理をしたうえで行ってください。
⚠ リスクに関する注意事項
本記事は情報提供を目的としており、特定の金融商品の売買を推奨するものではありません。FX取引はレバレッジ取引の特性上、預託した証拠金以上の損失が生じる可能性があります。取引の際は、ご自身の判断と責任において行ってください。詳しくは特定商取引法に基づく表記をご確認ください。













