
30分足とは|4時間足の8分の1の足

30分足と15分足・1時間足・4時間足の関係
30分足は、30分ごとに始値・高値・安値・終値を1本にまとめた足です。1時間足の半分、15分足の2倍の長さで、4時間足1本の中には30分足が8本入ります。図のとおり、1日に引かれる本数は、5通貨の平日の中央値で、15分足が96本、30分足が48本、1時間足が24本、4時間足が6本でした。
この記事の4時間足は、1時間足を世界標準時(UTC)の0時・4時・8時…の区切りで4本ずつまとめたものです。日本時間では9時・13時・17時・21時・1時・5時に切り替わります。MT4・MT5の4時間足は業者のサーバー時間に合わせて表示されるため、この記事の区切りと同じとは限りません。
隣の時間足は、それぞれ別の記事で測っています。15分足の記事、1時間足の記事、5分足の記事があります。複数の時間足を組み合わせる考え方はマルチタイムフレーム分析の記事にまとめています。
MT4・MT5で30分足を表示する方法

MT4は、公式ヘルプのチャート管理のページによると、1分から1か月までの9種類の時間足を選べます。MT5は、公式ヘルプのチャートのページに、1分から1か月まで21種類とあります。30分足は、どちらもツールバーの「M30」、チャートのメニュー、チャート上の右クリックメニューのどれかで選べます。
EAやインジケーターのコードでは、30分足は「PERIOD_M30」と書きます。MQL4の公式リファレンスとMQL5の公式リファレンスの時間足の一覧に載っています。画面とリファレンスの確認日は2026年10月30日です。
アドバイス30分足は、4時間足の8分の1だよ。MT4でもMT5でも「M30」を選ぶと出るね。
30分足の値幅とスプレッド|1本の値幅は何倍か

値幅÷スプレッドの倍率
表の倍率は、1本の値幅(高値−安値)の中央値を、スプレッドの中央値で割った値です。スプレッドは、足の中の平均を足ごとに出した値を使いました。倍率が大きいほど、1本の値幅に対してスプレッドが小さいことを表します。
30分足の倍率は、EUR/USDが26.1倍、USD/JPYが24.8倍、EUR/JPYが15.9倍、AUD/JPYが13.6倍、GBP/USDが12.4倍です。同じ通貨でも、時間足が長いほど倍率は大きくなります。USD/JPYは、15分足が17.2倍、30分足が24.8倍、1時間足が35.4倍でした。スプレッドの中央値は、30分足でEUR/USDが0.30pips、USD/JPYが0.40pips、AUD/JPYが0.74pips、EUR/JPYが0.76pips、GBP/USDが0.87pipsです。
30分足1本の値幅の分布

表の値幅は、最も小さいEUR/USDで7.8pips、最も大きいEUR/JPYで12.0pipsです。EUR/USDは10pips以上動いた足が35.7%、20pips以上が7.6%、EUR/JPYは10pips以上が62.3%、20pips以上が20.0%でした。間の3通貨は、USD/JPYが9.9pips・49.7%・15.6%、AUD/JPYが10.0pips・50.7%・12.1%、GBP/USDが10.8pips・55.0%・17.5%です(順に、中央値・10pips以上・20pips以上)。
損切りを5pipsにすると、どの通貨でも30分足1本の値幅の中央値より小さくなります。損切り幅と値幅の関係は、通貨ごとに確かめてください。時間帯別の値幅は、この記事では測っていません。時間帯ごとの動きは15分足の記事で測っています。
アドバイス30分足の値幅の中央値は、7.8〜12.0pipsだったよ。スプレッドは、その12.4〜26.1倍の小ささだね。
30分足の20本高値の抜け|4時間足の向きとそろえて測る

測り方と実例
30分足の終値が、直前20本の最高値を上回った足を上抜け、最安値を下回った足を下抜けとして、1件ずつ数えました。直前の確定した4時間足の終値が、4時間足20本の単純平均より上なら「上向き」、下なら「下向き」とします。上抜けが上向きのとき、下抜けが下向きのときを「そろえた抜け」、逆の組み合わせを「逆向きの抜け」と呼びます。抜けた足の4本後・8本後・16本後(2・4・8時間後)の終値が、抜けた向きに進んだ割合を数えました。終値が変わらなかった足は除きます。
図は、USD/JPYで2026年9月に起きたそろえた抜けのうち、最初の1件です。日本時間の9月1日13時30分に始まる足の終値は159.870で、直前20本の高値159.861を上回りました。直近の確定した4時間足(日本時間9時〜13時)の終値159.804は、4時間足20本の平均159.652より上でした。4本後の終値は159.944(+7.4pips)、8本後は159.927(+5.7pips)、16本後は160.105(+23.5pips)で、この例は3つとも抜けた向きでした。1件の例で、割合を示すものではありません。
5通貨68,727回の抜けの結果

5通貨で、終値が直前20本の高値か安値を抜けた足は、合計68,727回でした。8本後の終値が抜けた向きだった割合は、そろえた抜け(43,588件)が48.5%、逆向きの抜け(23,493件)が47.9%です。残りは、4時間足の向きが決まらない足、8本後が測れない足、終値が変わらなかった足です。比べるために、4時間足の向きに決めた30分足全部(635,255本)も数えると、49.9%でした。同じ件数を全部の足から無作為に選び直す1,000回の範囲は49.5〜50.3%で、50%を含みます。
4本後は、そろえた抜けが47.9%、逆向きの抜けが47.0%、無作為の範囲が49.4〜50.2%でした。16本後は、そろえた抜けが49.6%、逆向きの抜けが48.4%、無作為の範囲が49.6〜50.4%で、そろえた抜けだけが範囲に入りました。そろえた抜けと逆向きの抜けの差は、0.6〜1.2ポイントです。どの組み合わせも、50%から3ポイントほどの中にあります。
8本後のそろえた抜けを通貨別に見ると、USD/JPYが49.8%、EUR/USDが47.9%、GBP/USDが48.7%、EUR/JPYが47.8%、AUD/JPYが48.4%で、範囲は47.8〜49.8%です。年別では、2016年から2026年10月までの11区分のうち、10区分が50%を下回りました。最も低いのは2018年の46.3%、最も高いのは2024年の51.5%です。
測っていないこと
この測定は、一定の本数後の終値の向きを数えただけです。損切りや利確を置いた損益、勝率、スプレッドの差し引きは入れていません。20本以外の本数、4時間足20本以外の平均、時間帯別、経済指標の前後、5通貨以外も測っていません。数字は、Dukascopy のティックから作ったbidの足のもので、業者によってスプレッド・約定価格・足の区切りの時刻は違います。MT4・MT5で同じ手順を試すと、数字は変わります。高値が横ばいで安値が切り上がる形のブレイクはアセンディングトライアングルの記事、ブレイクのだましはフォールスブレイクの記事、ブレイク全般はブレイクアウトの記事にまとめています。
アドバイス8本後に抜けた向きだったのは、そろえた抜けで48.5%、無作為に選ぶと49.5〜50.3%だったよ。差は小さいね。
30分足のリスク管理|損切り幅からロットを決める

損切り幅からロットを逆算する
ロットは、「1回の損失額÷(損切り幅×1pipsの金額)」で決められます。口座残高100万円で、1回の損失を残高の1%(1万円)に決め、USD/JPYで1万通貨が1pips動くと100円とすると、損切り5pipsなら20万通貨(2.00ロット)、10pipsなら10万通貨(1.00ロット)、15pipsなら約6.7万通貨(0.67ロット)、20pipsなら5万通貨(0.50ロット)です。1ロットは10万通貨で計算しました。
表の「1万通貨での損失」は、1万通貨で損切りにかかったときの金額です。損切りを広げるほど、同じ損失額に収めるためのロットは小さくなります。スプレッドや約定のずれは入れていません。ロットの考え方はロット計算の記事、リスクとリワードの比はリスクリワードの記事でも説明しています。
損益が0になる勝率

損切り幅を10pips、利確幅を損切り幅×リスクリワード比とし、勝ちも負けもその幅で決済すると、損益が0になる勝率は「1÷(1+比)」で出ます。リスクリワード比1:1なら50.0%、1:2なら33.3%、1:3なら25.0%です。スプレッドをエントリーで1回払うとして、USD/JPYの30分足の中央値0.4pipsを入れると、1:1は52.0%、1:2は34.7%、1:3は26.0%に上がります。
前の節の割合は、一定の本数後の終値の向きで、この表の勝率とは別のものです。実際の勝率は、決済の置き方で変わるため、この記事では測っていません。
30分足のルールをEAで動かす場合
30分足のルールは、EAなら「PERIOD_M30」の足を決まった手順で見て動かせます。EAを選ぶ手順はEAの選び方の記事、時間軸ごとの違いはEAの時間軸の記事、スプレッドが成績に与える影響はスプレッドの記事で説明しています。
アドバイスリスクリワード比1:2なら、損益が0になる勝率は33.3%だよ。スプレッドを入れると34.7%だね。
要点
・30分足は4時間足の8分の1。1日の本数は、15分足96本・30分足48本・1時間足24本・4時間足6本(平日の中央値)
・MT4は9種類、MT5は21種類の時間足から、「M30」で選べる
・5通貨の30分足673,699本で、1本の値幅の中央値は7.8〜12.0pips。スプレッドの12.4〜26.1倍
・20本高値(安値)の抜け68,727回のうち、4時間足の向きにそろえた抜けの8本後に同じ向きだった割合は48.5%。無作為の範囲は49.5〜50.3%で、50%を含む
・損益が0になる勝率は、リスクリワード比1:2で33.3%(スプレッドありで34.7%)
・測っていないのは、損益、勝率、時間帯別、経済指標の前後
30分足のよくある質問
30分足とは何ですか?
1本が30分の足です。4時間足の8分の1、1時間足の半分の長さにあたります。
MT4・MT5で30分足を出すにはどうしますか?
ツールバーの「M30」を押します。チャートのメニューや、右クリックメニューからも選べます。
30分足1本は何pips動きますか?
通貨で違い、中央値は7.8〜12.0pipsでした。EUR/USDが最も小さく、EUR/JPYが最も大きくなりました。
20本の高値を抜けたら、そのまま続きますか?
続くとは言えませんでした。4時間足の向きにそろえた抜けの8本後に同じ向きだった割合は48.5%で、無作為の範囲49.5〜50.3%(50%を含む)を下回りました。差は小さく、損益は測っていません。
30分足のロットはどう決めますか?
1回の損失額を、損切り幅で割って決めます。残高100万円で1回の損失を1万円にする例では、損切り10pipsで1.00ロットです。
どの通貨ペアが30分足に向いていますか?
向き不向きは測っていません。スプレッドに対する値幅の倍率は、EUR/USDが26.1倍、GBP/USDが12.4倍でした。
30分足のまとめ
30分足は、4時間足の8分の1の足です。Dukascopy のティックから作った5通貨の30分足673,699本(2016年1月〜2026年10月)では、1本の値幅の中央値が7.8〜12.0pipsで、スプレッドの12.4〜26.1倍でした。同じ通貨では、15分足より30分足、30分足より1時間足のほうが倍率は大きくなりました。
終値が直前20本の高値か安値を抜けた足のうち、4時間足の向きにそろえた抜けの8本後に同じ向きだった割合は48.5%で、無作為に選んだ足の範囲49.5〜50.3%(50%を含む)を下回りました。50%との差は小さく、損益や勝率は測っていません。ロットと損益が0になる勝率は計算で決められるので、使う前に自分のデータで確かめてください。
この記事はFXの手法の情報提供で、特定の取引をすすめるものではありません。FXには価格変動のリスクがあり、元本を超える損失が出ることもあります。取引は自己責任で、リスク管理を自分で決めて行ってください。
⚠ リスクに関する注意事項
本記事は情報提供を目的としており、特定の金融商品の売買を推奨するものではありません。FX取引はレバレッジ取引の特性上、預託した証拠金以上の損失が生じる可能性があります。取引の際は、ご自身の判断と責任において行ってください。詳しくは特定商取引法に基づく表記をご確認ください。













