CCIの使い方と設定|RSIとの違い・計算式・MT4とMT5の入れ方

CCI(コモディティ・チャネル・インデックス)は、高値・安値・終値の平均が、直近の平均からどれだけ離れているかを表す指標です。この記事では、Dukascopy のティックから作った足で、USD/JPY・EUR/USD・GBP/USD・EUR/JPY・AUD/JPYの1時間足336,848本(2016年1月〜2026年10月、期間14)を測りました。CCIが−100から+100の間にいた足は59.5%で、「約70〜80%」という説明より小さい値でした。+100を上へ抜けたあと、1〜20本後に価格が上がった割合は48.4〜51.5%で、同じ条件の全ての足から選んだ場合の範囲と、ほぼ重なりました。

目次

CCIとは|計算式と±100の意味

USD/JPYの1時間足72本のローソク足の下に、CCI(期間14)の線と+100・−100の線、抜けた足の印を重ねたチャート
出典: Dukascopy のティックから作った足(bid)。USD/JPYの1時間足72本(日本時間の2026年7月15日0時から3日間)に、CCI(期間14)を重ねた図。

CCIの計算式

CCIは、足ごとに「TP(高値・安値・終値の平均)」を出し、それが直近n本のTPの平均(SMATP)から、どれだけ離れているかを表します。離れた幅を、直近n本の平均偏差(MAD)の0.015倍で割った値です。式にすると、次のとおりです。

CCIの計算式の画像。TPからSMATPを引いた値を、平均偏差の0.015倍で割る式
CCIの計算式(TPの偏差を、平均偏差の0.015倍で割る)。

0.015は、値の多くが−100から+100の間に入るように決められた係数です(TradingViewのヘルプ)。期間nの初期値は、TradingViewでは20、MT4・MT5に付属するCCIでは14です。この記事の測定は、期間14で行っています。

計算の例

USD/JPYの1時間足1本について、TP・SMATP・MADからCCIが127.4になる計算を順に並べた表
出典: Dukascopy のティックから作った足(bid)。USD/JPYの1時間足1本で、CCIを式のとおりに計算した表。

上のチャートの▲の1つめ、日本時間の7月15日16時の足で計算しました。高値162.310・安値162.196・終値162.267なので、TPは162.2577です。直近14本のTPの平均は162.1778、平均偏差は0.0418なので、CCIは(162.2577−162.1778)÷(0.015×0.0418)=127.4になります。直前の足は100以下だったので、この足で+100を下から上へ抜けたことになります。

チャートの72本では、+100を上へ抜けた足が2回、−100を下へ抜けた足が2回ありました。CCIの最大は245.9、最小は−265.8でした。CCIは、RSIのように0〜100の枠がありません。

アドバイス

CCIは、足の平均が直近の平均から離れた幅を表すよ。図の72本では、+100を上へ抜けた足が2回あったね。

±100の内側にいた割合

1時間足と日足の期間14・期間20について、CCIが±100の内側・±200の内側にいた足の割合を、約70〜80%の帯と並べた棒グラフ
出典: Dukascopy のティックから作った足(bid)、2016年1月〜2026年10月。5通貨の1時間足と日足で、±100・±200の内側にいた足の割合。

CCIの説明では、値の約70〜80%が±100の内側に入ると書かれることがあります(英語版Wikipedia)。5通貨で測ると、1時間足は期間14で59.5%、期間20で59.2%、日足は期間14で58.7%、期間20で58.5%でした。説明の「約70〜80%」より小さい値です。日足は、ニューヨーク時間の17時で区切った足です。

±200の内側は、1時間足の期間14で93.7%、日足の期間14で95.7%です。±100の外にいる足は、1時間足の期間14で40.5%ありました。「±100を超えたら、めったにない動き」とは言えない頻度です。

CCIの期間設定|期間で±100の外へ出る回数が変わる

CCIの期間を5・10・14・20・30・50・100に変えたときの、±100の内側の割合と、±100の外へ出た回数を1時間足と日足で並べた表
出典: Dukascopy のティックから作った足(bid)、2016年1月〜2026年10月。5通貨の1時間足と日足で、期間ごとの±100の外へ出た回数。

期間と外へ出た回数

期間を、5・10・14・20・30・50・100に変えて、±100の外へ出た回数を数えました。外へ出た回数は、CCIが100以下から100超へ上がった回数と、−100以上から−100未満へ下がった回数の合計で、1,000本あたりで出しています。1回を1件と数えました。

1時間足では、期間5が222.3回、期間14が115.7回、期間20が92.9回、期間100が37.5回でした。日足も同じで、期間5が224.8回、期間14が114.5回、期間20が94.7回、期間100が40.0回です。期間を長くするほど、外へ出る回数は減ります。±100の内側にいた割合は、1時間足で期間5が63.1%、期間14が59.5%、期間100が57.2%で、期間を長くすると少し小さくなりました。

サインの数と期間の選び方

期間14の1時間足では、5通貨で38,978回でした。1通貨・1年あたりにならすと、約700回です。短い期間にするほど、サインは増えます。ただし、どの期間が良いかは、この記事では測っていません。

アドバイス

期間を長くすると、外へ出る回数は減るよ。1時間足だと、期間5が222.3回、期間100が37.5回だったね。

CCIの使い方|±100と0のあとの値動きを測った結果

CCIが+100を上へ抜けた・−100を下へ抜けた・−100を上へ戻った・+100を下へ戻った1・5・10・20本後に、価格が合図の向きへ進んだ割合を、ランダムの範囲と並べた図
出典: Dukascopy のティックから作った足(bid)、2016年1月〜2026年10月。5通貨の1時間足で、±100の合図のあとに合図の向きへ進んだ割合。

±100の合図のあとの向き

CCIの使い方には、±100を超えたら勢いが出たとみる順張りと、±100の外から戻ったら反転とみる逆張りがあります。英語版Wikipediaには、ランバートが1980年に紹介したとき、+100を超えたら買い、+100を下回ったら手じまい、−100を割ったら売り、とした使い方が書かれています。そこで、合図を4つに分けました。外へ出た足は「抜けた」、内側へ戻った足は「戻った」と呼びます。

4つの合図は、+100を上へ抜けた足(前の足は100以下、その足は100超)、−100を下へ抜けた足、−100を上へ戻った足(前の足は−100未満、その足は−100以上)、+100を下へ戻った足です。上へ抜けた・上へ戻った合図は、その足の終値から1・5・10・20本後の終値が上がった割合を、下へ抜けた・下へ戻った合図は下がった割合を数えました。合図1回を1件と数え、件数は約1.9万〜2.0万件です。

比べる相手には、同じ条件の全ての足から同じ数の足を選んだときの割合を中心に、二項分布の正規近似で計算した90%の範囲(ランダムの範囲)を使いました。この基準は50%ではありません。全ての足では、1〜20本後に上がった割合が50.5〜51.7%、下がった割合が48.2〜48.9%でした。終値が変わらない足もあるため、同じ本数後の2つを足しても100%にはなりません。

+100を上へ抜けたあとに上がった割合は、1本後が48.4%、5本後が50.5%、10本後が50.8%、20本後が51.5%でした。−100を下へ抜けたあとに下がった割合は、46.9%、47.7%、47.6%、48.5%です。−100を上へ戻ったあとに上がった割合は、50.1%、51.3%、52.0%、51.4%で、+100を下へ戻ったあとに下がった割合は、48.1%、48.7%、48.6%、47.9%でした。

4つの合図×4つの期間の16通りのうち、7通りが範囲を下回り、上回ったものはありませんでした。割合と範囲の中心の差は、最大でも2.1ポイントです。この範囲は、足が1本ずつ独立に選ばれると仮定した計算で、合図が近い足に続くと、実際の範囲は広がります。測った範囲では、±100の合図のあとに、合図の向きへ大きく偏るとは言えませんでした。

0を横切ったあと

CCIが0を上へ横切った・下へ横切った1・5・10・20本後に、価格が横切った向きへ進んだ割合を、ランダムの範囲と並べた図
出典: Dukascopy のティックから作った足(bid)、2016年1月〜2026年10月。5通貨の1時間足で、0を横切ったあとに横切った向きへ進んだ割合。

CCIが0を下から上へ横切った足は、そのあと上がった割合を、上から下へ横切った足は下がった割合を、同じ方法で数えました。件数は、どちらも約2.0万件です。上へ横切ったあとに上がった割合は、1本後が49.1%、5本後が50.6%、10本後が51.2%、20本後が51.9%でした。下へ横切ったあとに下がった割合は、47.3%、48.0%、47.8%、48.2%です。

8通りのうち、範囲を下回ったのは3通りで、上回ったものはありません。割合と範囲の中心の差は、最大1.6ポイントでした。0を横切ったあとに、横切った向きへ進むとは言えませんでした。

長い平均線の側で分けると

±100の4つの合図を、終値が100本の移動平均線の同じ側か逆側かで分けたときの、5本後に合図の向きへ進んだ割合と件数・ランダムの範囲の表
出典: Dukascopy のティックから作った足(bid)、2016年1月〜2026年10月。5通貨の1時間足で、平均線の側で分けた5本後の割合。

長い平均線の向きと合わせると良いのかを確かめるため、合図の足の終値が、100本の単純移動平均(SMA)の上か下かで分けました。合図の向き(上がるか下がるか)と、終値がSMAの上か下かの向きが同じ場合を「同じ側」、違う場合を「逆側」と呼びます。SMAが出る100本目以降の足だけを使ったので、合計は先の件数より、合図1つあたり15〜29件少なくなります。

5本後の割合は、+100を上へ抜けた足が同じ側51.0%・逆側49.5%、−100を下へ抜けた足が47.6%・47.9%、−100を上へ戻った足が50.1%・52.0%、+100を下へ戻った足が48.7%・48.7%でした。8つのうち、範囲を外れたのは、+100を上へ抜けた足の逆側の1つ(49.5%、範囲50.7〜52.7%)だけで、範囲を下回りました。同じ側の方が逆側より高いとは、言えませんでした。

測っていないこと

この記事で測ったのは、合図のあとの価格の向きと、±100の内側にいた割合、外へ出た回数です。売買の損益、損切りや利確の幅、勝率、ダイバージェンス(価格とCCIの向きのずれ)、ほかの指標との組み合わせ、通貨ペアごとの違いは測っていません。期間も14を中心に測っており、どの期間が良いかは分かりません。測った範囲では、±100や0のあとの価格の向きは、ランダムの範囲と大きく変わりませんでした。

アドバイス

±100を上へ抜けたあとに上がった割合は、48.4〜51.5%だったよ。同じ条件の全ての足と、ほぼ同じだね。

CCIとRSIの違い|極端になる足の数が違う

CCIが+100超・−100未満の足のうちRSIも70以上・30以下だった割合と、RSIが70以上・30以下の足のうちCCIも外だった割合を並べた棒グラフ
出典: Dukascopy のティックから作った足(bid)、2016年1月〜2026年10月。5通貨の1時間足で、CCIとRSIが同じ足で極端になった割合。

RSIとの計算の違い

RSI(相対力指数)は、一定期間の上げ幅と下げ幅から、勢いを0〜100で表す指標で、70以上が買われすぎ、30以下が売られすぎの目安です。CCIには0〜100の枠がなく、±100を目安にします。計算も違います。RSIは終値の上げ下げ幅を使い、CCIは高値・安値・終値の平均が直近の平均から離れた幅を使います。

極端になる足の重なり

同じ期間14で、どれくらい重なるかを測りました。CCIが+100を超えた71,435本のうち、RSIも70以上だったのは21.5%でした。逆に、RSIが70以上の20,803本のうち、CCIも+100を超えていたのは73.9%です。−100未満の側は、CCIが64,897本で、RSIも30以下だったのが20.9%、RSIが30以下の17,956本のうち、CCIも−100未満だったのが75.5%でした。

±100の外にいる足は全体の40.5%、RSIが70以上か30以下の足は11.5%で、CCIが外にいる足の方が、約3.5倍多くなっています。RSIが極端な足の約4分の3は、CCIも±100の外にありますが、CCIが±100の外にいる足のうち、RSIも極端なのは約2割でした。RSIの基本はRSIの記事、ダイバージェンスはダイバージェンスの記事、移動平均線は移動平均線の記事にまとめています。

アドバイス

±100の外にいる足は、70以上・30以下のRSIの足より、約3.5倍あるよ。

CCIのMT4・MT5での入れ方|ZIPの中身と手順

CCI_systreのファイルをMT4とMT5に入れる5つの手順と、置くフォルダの違いを並べた表
シストレ.COMで配布しているCCI_systreを、MT4とMT5に入れる手順。

MT4の入れ方

  1. ダウンロードしたZIPを展開し、MT4フォルダの中の CCI_systre.ex4 を取り出します。
  2. MT4の「ファイル」から「データフォルダを開く」を選び、「MQL4」の中の「Indicators」に、ex4ファイルを置きます。
  3. ナビゲーターの「インディケータ」を右クリックして「更新」を選ぶか、MT4を再起動します。
  4. 「挿入」から「インディケータ」「カスタム」を選び、CCI_systreをチャートに出します。

MT5の入れ方

MT5も手順は同じで、違うのは取り出すファイルと置くフォルダだけです。ZIPのMT5フォルダの中の CCI_systre.ex5 を取り出し、「ファイル」の「データフォルダを開く」から「MQL5」の中の「Indicators」に置きます。そのあと、ナビゲーターで更新し、「挿入」「インディケータ」「カスタム」から表示します。

ダウンロードと使える口座

ZIPには、MT4用のex4ファイルとMT5用のex5ファイルが、それぞれのフォルダに入っています。ex4はMT4用、ex5はMT5用なので、入れる先を間違えないでください。表示したときに出る設定画面で、期間を確認してください。この記事の測定は期間14です。

このインジケーターは、シストレ.COMの登録口座専用です。未認証の口座では使えないので、事前に口座開設を済ませてください。

アドバイス

ファイルの置き場所は、MT4がMQL4、MT5がMQL5のIndicatorsだよ。置いたあとは、更新を忘れないでね。

要点
・CCIは、高値・安値・終値の平均(TP)が、直近n本の平均から離れた幅を、平均偏差の0.015倍で割った指標。この記事の測定は期間14
・5通貨の1時間足336,848本で、−100〜+100の内側にいた足は59.5%。「約70〜80%」という説明より小さい
・期間を5から100に長くすると、±100の外へ出る回数は1,000本あたり222.3回から37.5回に減った(1時間足)
・+100を上へ抜けたあとに上がった割合は、1・5・10・20本後で48.4〜51.5%。ランダムの範囲とほぼ重なる
・0を横切ったあと、長い平均線の側で分けた場合も、横切った向きへ大きく偏るとは言えなかった
・測っていないのは、売買の損益、勝率、ダイバージェンス、ほかの指標との組み合わせ

CCIのよくある質問

CCIとは何ですか?

足の平均が、直近の平均から離れた幅を表す指標です。±100を目安にします。

おすすめの期間はありますか?

おすすめは測っていません。初期値はTradingViewが20、MT4・MT5付属のCCIが14です。期間を長くすると、±100の外へ出る回数は減ります。

+100を超えたら買いですか?

売買の損益は測っていません。+100を上へ抜けたあとに上がった割合は、1〜20本後で48.4〜51.5%でした。

RSIとどちらを使えばよいですか?

優劣は測っていません。±100の外にいる足は、70以上・30以下のRSIの足より約3.5倍あります。

MT4とMT5のどちらでも使えますか?

どちらでも使えます。ZIPに、MT4用のex4とMT5用のex5が入っています。

CCIのまとめ

CCIは、高値・安値・終値の平均が、直近の平均から離れた幅を表す指標です。Dukascopy のティックから作った5通貨の1時間足(2016年1月〜2026年10月、336,848本、期間14)では、−100から+100の間にいた足は59.5%で、「約70〜80%」という説明より小さい値でした。期間を5から100に長くすると、±100の外へ出る回数は1,000本あたり222.3回から37.5回に減りました。

+100を上へ抜けたあとに上がった割合は、1〜20本後で48.4〜51.5%で、ランダムの範囲とほぼ重なりました。0を横切ったあと、平均線の側で分けた場合も、横切った向きへ大きく偏るとは言えませんでした。測っていない売買の損益や、ほかの指標との組み合わせは、自分のデータで確かめてから使ってください。EAの選び方はEAの記事にまとめています。

この記事はFXの手法の情報提供で、特定の取引をすすめるものではありません。FXには価格変動のリスクがあり、元本を超える損失が出ることもあります。取引は自己責任で、リスク管理を自分で決めて行ってください。

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本記事は情報提供を目的としており、特定の金融商品の売買を推奨するものではありません。FX取引はレバレッジ取引の特性上、預託した証拠金以上の損失が生じる可能性があります。取引の際は、ご自身の判断と責任において行ってください。詳しくは特定商取引法に基づく表記をご確認ください。

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この記事を書いた人

シストレ.COM編集部は、FX自動売買(EA)とテクニカル分析を専門とするインターネットメディア「シストレ.COM」の編集チームです。200本以上のEAのフォワードテスト結果を公開し、実際の運用データに基づいた客観的な情報を発信しています。記事の執筆・監修はMetaTrader(MT4/MT5)での実運用経験を持つスタッフが担当。

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