PFE ポラライズドフラクタル効率とは?使い方と計算方法を徹底解説

PFE(Polarized Fractal Efficiency)とは?使い方と計算方法を徹底解説の画像

PFE(Polarized Fractal Efficiency・ポラライズドフラクタル効率)は、直近の値動きを「始点から終点までの直線の長さ」と「実際に通った道のりの長さ」で比べ、価格がどれだけ無駄なく一方向へ進んだかを−100〜+100で示すオシレーターです。一般には、プラスなら上昇の効率、マイナスなら下降の効率が高く、0付近はレンジとされます。シストレ.COMが自社運用のMT4/MT5環境で蓄積したtickデータ(Dukascopy・5通貨ペア・2016〜2025年・1時間足)で計測したところ、PFEの値が高い局面のあとも、トレンドが続きやすくなる傾向は確認できず、0を上下に抜けるたびに売買を入れ替えるルールのコスト後のPFは0.94でした。この記事では、PFEとは何か、計算式、見方、設定値、MT4・MT5への入れ方を、計測値つきで解説します。

目次

PFE(ポラライズドフラクタル効率)とは|直線の長さ÷道のりで、トレンドの効率を測る指標

PFEの計算を示した合成データの図。始点と終点が同じ2つの値動きで、なめらかに上がる動きは直線16.4に対し道のり16.5でPFEの素値が100、行ったり来たりして上がる動きは道のり61.9で素値が27になる
PFEの計算の考え方(合成データ・実際の相場ではありません。式で作った2つの値動きで、直線と道のりの比を示した図です)

PFEとは|意味と、何を測る指標か

PFEは、Polarized Fractal Efficiencyの頭文字で、日本語では「ポラライズドフラクタル効率」と呼ばれます。考案者はHans Hannula氏とされていますが、最初に発表された文献は確認できていません。名前の「フラクタル」は、値動きの折れ線の長さ(道のり)を使うことに由来します。フラクタルのインジケーター(高値・安値の山谷を探す指標)とは別物です。

測っているのは、「勢い」ではなく「無駄のなさ」です。同じ値幅を進むのでも、一直線に進めば効率は高く、行ったり来たりしながら進めば低くなります。符号は、期間の終点が始点より上か下かで決まります。上昇なら+、下降なら−です。

PFEの計算式|直線・道のり・平滑化

PFEは、期間をn本(既定は10本)として、次の3段階で計算します。図の上から順に対応しています。

  1. 直線の長さ=√((今の終値−n本前の終値)²+n²)
  2. 道のり=直近n本の、1本ごとの√((終値の差)²+1)の合計
  3. 素値=100×直線÷道のり(今の終値がn本前より低ければマイナス)。この素値を、期間5のEMAでなめらかにした値がPFEです。

PFE = EMA( 100 × √(値幅²+n²) ÷ Σ√(1本ごとの値幅²+1) 、5 ) ※下降のときは−をつける

図の2つの値動きは、始点と終点が同じなので、直線の長さは同じ16.4です。道のりは、なめらかな動きが16.5、行ったり来たりする動きが61.9で、素値は100と27になります。「直線÷道のり」が1に近いほど、無駄なく進んだことになります。この式は、TradeStationの解説やLuxAlgoの解説など複数の資料で同じ形を確認しています。

PFEの設定値|期間10・平滑5が一般的な初期値

設定は、期間(直線と道のりを測る本数)と、平滑化の期間の2つです。一般に紹介される初期値は、期間10・平滑5です。この記事の計測も、特に断らない限りこの値を使っています。当サイトの配布版は、MT4の画面でPFE(10)と表示される実画面を、後の章に載せています。

アドバイス

PFEは「まっすぐ進んだ度合い」を数字にしたものだよ。勢いの強さとは、少し違うんだね。

PFE(ポラライズドフラクタル効率)の見方|0を境にした向きと、±50・±80の実際の頻度

ユーロドル1時間足の価格と、下段にPFEを並べた図。PFEが0を上抜けた所に緑の上向き三角、下抜けた所に赤の下向き三角があり、120本の間に0を横切る回数は3回。PFEは±50の赤い破線の近くまで動く
EUR/USD 1時間足・120本(2023年4月11日から)・PFE(期間10・平滑5)。Dukascopyのティックからシストレ.COMが作成

0を上抜けたら上昇、下抜けたら下降が基本の見方

PFEの基本の見方は、0より上なら上昇の効率が高い局面、0より下なら下降の効率が高い局面です。±50のあたりは「強いトレンド」の目安として紹介されることが多く、0付近は方向感のないレンジと説明されます。図のように、PFEは価格の上昇・下降に合わせて山と谷を作り、0を上下に横切ります。

ただし、PFEは直近10本の動きを平滑化した値なので、価格が動いてから少し遅れて動きます。図でも、最初の売りサイン(赤い▼)の後に、すぐ買いサイン(緑の▲)が出ています。0を抜けた瞬間は、トレンドの終わりを示すこともあれば、ただの休みであることもあります。

計測の条件

シストレ.COM編集部が、自社運用のMT4/MT5環境で蓄積したtickデータ(Dukascopy)から1時間足を作り、USD/JPY・EUR/USD・GBP/USD・AUD/JPY・USD/CHFの5通貨ペア、2016年1月〜2025年12月で計測しました。起動直後の500本は除き、5通貨ペアの合計は約30.9万本です。PFEは、上で示した式のとおりに作り、期間10・平滑5、価格はpips単位で計算しています。売買は次の足の始値で、スプレッドは1時間ごとの実測平均値を、入りと出の平均で1取引ごとに差し引いています。ATRは直近14本の値幅(True Range)の平均です。以下の数字は、この条件の中での結果です。

PFEの値は、全体の約34%が±20以内で、±80を超えるのは0.8%だけ

PFEの値の分布を10刻みで示した棒グラフ。0を中心に左右対称で、絶対値が20以内が34%、絶対値50超が18%、絶対値80超は0.8%だけ。−100と+100の端はほとんど棒がない
5通貨ペア・2016〜2025年・1時間足(約30.9万本)。PFE(10・5)の値の居場所。Dukascopyのティックからシストレ.COMが作成

PFEが±20以内にいた足は34%、絶対値50を超えた足は18%、絶対値80を超えた足は0.8%でした。プラスの足は51.5%で、プラスとマイナスはほぼ半々です。つまり、「+80以上」「−80以下」は1時間足ではめったに出ず、10本の動きがほぼ一直線になるのは例外的です。「+80で買われすぎ」のような、端の値を使うルールは、そもそも出番が少なくなります。

価格の単位で、PFEの形が変わる

1時間足でPFEの絶対値が95以上に張り付いた足の割合を、5通貨ペアで比べた棒グラフ。価格をそのまま使うと34〜35%、pipsで計算するとどの通貨ペアでも0%
5通貨ペア・2016〜2025年・1時間足・PFE(10・5)。価格をそのまま使った場合と、pipsに直した場合の比較。Dukascopyのティックからシストレ.COMが作成

PFEの式には、価格の差のほかに、本数を表す「n」や「1」という足し算があります。このため、価格の単位が違うと、結果が変わります。為替の価格(たとえばドル円なら150.00、ユーロドルなら1.1000)をそのまま入れると、値幅(0.01〜0.5)が「1」に比べて極端に小さくなり、直線も道のりも本数の数え方だけで決まってしまいます。計測では、価格そのままだと、絶対値95以上に張り付いた足が5通貨ペアで34〜35%もありました。pipsに直すと、どの通貨ペアでも0%(0.03%未満)です。

ツールによって±50や±80の目安が合わない理由の1つが、この単位の違いです。他の記事や動画のPFEの数字を見るときは、価格の単位と設定値が同じか、確かめてください。

アドバイス

PFEの±80は、1時間足だと1000本に8本しか出ないんだ。端の値を待ちすぎると、出番がないよ。

PFEとカウフマンの効率比(ER)の違い|相関0.98でほぼ同じ形

ユーロドル1時間足のPFE素値(縦)とカウフマンの効率比×100(横)の散布図。点は右上がりの対角線の近くに集まり、相関は5通貨ペア平均で0.98。0付近では素値が効率比より少し大きい
EUR/USD 1時間足・10本・pips単位・3000点を無作為に抽出。相関は5通貨ペアの平均。Dukascopyのティックからシストレ.COMが作成

PFEの素値と、効率比(ER)の相関は0.98

カウフマンの効率比(ER)は、「n本の純移動÷n本の道のり」で、直線距離ではなく値幅の絶対値の合計を道のりに使う、よく似た指標です。同じ10本で、PFEの素値(平滑化の前)と効率比×100の相関を、5通貨ペアで数えたところ、0.97〜0.99(平均0.98)でした。図のように、ほとんどの点が同じ線の上に並びます。

違いは、0付近です。PFEの素値は、値幅が小さいときでも、式の中の「n」や「1」の分だけ、効率比より少し大きく出ます。PFEの素値がプラスなら、効率比も必ずプラスで、符号が逆になることはありません。つまり、PFEは「効率比に平滑化と少しの調整を足したもの」と捉えるのが実態に近く、「PFEだけが見える情報」は、この計測ではほとんどありませんでした。

ADX・Aroon・チョピネスとの使い分け

トレンドの有無や強さを測る指標は、ほかにもあります。ADXは方向の強さ、Aroonは高値・安値からの経過本数、チョピネスインデックスはレンジの度合いを測ります。この記事で計測したのはPFEと効率比の関係だけで、これらとの優劣やだましの少なさは計測していません。測るものが違うので、どれが優れているかではなく、何を確かめたいかで選んでください。

アドバイス

PFEは効率比とほぼ同じ形だったよ。「PFEだけの特別な情報」を期待しすぎないでね。

PFEの設定(best settings)|期間と平滑を8通り実測

PFEの期間と平滑を8通りに変えた0クロス売買のPFを、コスト前(灰)とコスト後(青)で並べた横棒グラフ。コスト後は5本・平滑3が0.88、10本・平滑5が0.94、20本・平滑10と40本・平滑10がほぼ1.00で、いずれも1.0を超えない
5通貨ペア・2016〜2025年・1時間足・0クロスのドテン売買のPF。濃い棒がコスト後。Dukascopyのティックからシストレ.COMが作成

PFEの最適な設定は計測できたか

「PFEのおすすめ設定(best settings)」を探している方は多いのですが、結論から言うと、1時間足の0クロス売買では、どの設定でも、コスト後のPFは1.0を超えませんでした。計測した8通りの設定は、次のとおりです。

スクロールできます
期間 / 平滑取引数(10年・5通貨ペア)PF(コスト前)PF(コスト後)1取引の平均(pips)
10 / 5(初期値)27,3421.010.94−0.79
5 / 350,2350.980.88−1.14
10 / 1(平滑なし)46,5671.000.91−0.87
10 / 1020,3711.010.95−0.72
20 / 518,5511.040.98−0.23
20 / 1013,1091.041.00−0.07
40 / 513,1321.020.96−0.59
40 / 109,1771.041.00−0.09

計測条件:USD/JPY・EUR/USD・GBP/USD・AUD/JPY・USD/CHFの5通貨ペア合計、2016年1月〜2025年12月、1時間足、PFEが0を上抜けたら買い・下抜けたら売りに入れ替え(ドテン)、次の足の始値で売買、スプレッドを差し引き。シストレ.COM自社計測です。PF(プロフィットファクター)は、総利益÷総損失です。コスト後のPF1.00は、0.996や0.995を四捨五入した値で、1.0を超えてはいません。

期間や平滑を短くするほど、取引数が増え、コスト後のPFは下がりました。期間5・平滑3は10年で5万回売買し、PFは0.88です。反対に、期間や平滑を長くして取引を減らした設定は、0.98〜1.00まで上がりました。ただし、いずれも1.0を超えていません。取引が多い設定ほど、コスト(1取引あたり平均約0.9pips)で負けているのが実態です。

「定番の設定」と、自分で確かめるときの注意

期間10・平滑5も、期間20・平滑10も、最適だという計測結果はありません。この記事の計測は、8通りを並べて、取引数と成績がどう変わるかを示したものです。設定を変えながら成績の良い組み合わせを探す方法(最適化)は、過去のデータに合わせすぎた結果になりやすいので、バックテストの信頼性も確かめてください。

アドバイス

期間や平滑を変えても、「これだ」という数字は出なかったよ。数字に魔法はないんだね。

PFEの使い方|値帯とその後の動き・0クロス売買の10年成績・フィルターの効果

PFEの絶対値の値帯ごとに、24本先までの動きを示した2段の図。上段は向きにそった動きのATR比で0〜20が0.00、20〜40が0.00、40〜60が0.04、60〜80が0.12、80〜100が0.35。年ごとの幅は大きい。下段は先24本の効率で、23、23、22、21、21と、全体23より下がる
5通貨ペア・2016〜2025年・1時間足。上段は24本先の終値の動き(PFEの向きにそった幅、ATR14比)の平均で、線は年別の最小〜最大。下段は先24本の純移動÷道のり。Dukascopyのティックからシストレ.COMが作成

PFEが高いと、その後もトレンドは続くのか

PFEの絶対値を5つの帯に分けて、その足から24本先までの動きを数えました。まず、PFEの符号の向き(プラスなら上)に、24本先の終値がどれだけ動いたかを、ATR14に対する比で平均しました。0〜20の帯は0.00(10.5万件)、20〜40は0.00(10.7万件)、40〜60は0.04(7.0万件)、60〜80は0.12(2.4万件)、80〜100は0.35(2,516件)でした。値が高い帯ほど、向きにそった動きが少し大きくなっています。

ただし、80〜100の帯は件数が少なく、年別に見ると−0.44〜+0.90と大きくぶれていて、10年を通じて安定していません。さらに、先24本の「効率」(純移動÷道のり)を見ると、0〜20の帯が23%、80〜100の帯が21%で、PFEが高い足のほうが、その後のトレンドの効率は少し低くなりました。PFEが高い足のあとも、トレンドが続きやすくなるという傾向は確認できませんでした。なお、1時間足の隣り合う足は重なった期間を使っているため、件数ほどの独立した結果ではありません。

0を上下に抜けるたびに売買した10年の結果

PFEが0を上抜けたら買い、下抜けたら売りに入れ替え、常にどちらかを持つルールで10年分を計測しました。損切りは置いていません。1時間足では、取引数27,342回、勝率32.2%、コスト前のPFは1.01でしたが、コストを引いたPFは0.94で、合計は−21,723pipsでした。1取引の平均は−0.79pips(誤差の目安±0.25pips)です。売買のたびにかかるコスト(平均0.88pips)が、わずかな利益を上回っています。

4時間足でも同じルールで測りました。取引数6,003回、勝率34.9%、コスト後のPFは0.99、1取引の平均は−0.15pips(誤差の目安±1.10pips)で、誤差の範囲に収まるため、ゼロと区別できません。通貨ペアごとのコスト後のPF(1時間足)は、ドル円が1.09(5,197取引・+6,348pips)、豪ドル円が0.97、ポンドドルが0.92、ユーロドルが0.91、ドルスイスフランが0.79です。1.0を超えたのはドル円だけで、ほかの4通貨ペアでは再現していません。ドル円の結果は、10年・1通貨ペアの結果にすぎないため、偶然と区別できません。

PFEの0クロスのドテン売買のコスト後PFを、1時間足と4時間足で年別に並べた棒グラフ。1時間足は2024年1.02、2025年1.01以外の8年が1.0未満で、2022年は0.83。4時間足は2020年1.53、2022年1.14と年によって大きく上下する
5通貨ペア・2016〜2025年・PFE(10・5)の0クロスのドテン売買のコスト後PF(年別)。全体のPFは1時間足0.94・4時間足0.99。Dukascopyのティックからシストレ.COMが作成

年別に見ると、1時間足でコスト後のPFが1.0以上だったのは、10年のうち2年(2024年1.02、2025年1.01)だけです。残りの8年は0.83(2022年)〜0.98(2021年)で負けていました。4時間足は、2020年の1.53、2022年の1.14、2025年の1.07がプラスでした。年によって大きく上下し、一定して勝つ形ではありません。

入る条件を変えても、PFは1を超えなかった

PFEの入る条件を4通りに変えたときの1時間足のPFを、コスト前(灰)とコスト後(青)で並べた横棒グラフ。0クロスが0.94、±20で入るが0.93、±50で入るが0.96、20SMAで絞るが0.93で、コスト後はすべて1.0未満
5通貨ペア・2016〜2025年・1時間足・PFE(10・5)。±20・±50は、その値を超えたら入り、0を割ったら手仕舞い。20SMAは価格が20期間の単純移動平均線と同じ側のときだけ入る。Dukascopyのティックからシストレ.COMが作成

「0ではなく、±20や±50を超えてから入れば、だましが減る」という使い方も紹介されます。1時間足で試すと、コスト後のPFは、±20で入るルールが0.93(17,696取引)、±50で入るルールが0.96(7,565取引)でした。±50で入るルールは、取引数が約4分の1に減り、1取引の平均は−0.59pipsと、0クロスの−0.79pipsより少しましですが、それでもコスト前のPFが1.02で、コスト後は負けです。年別では、10年のうち4年がプラス(2016年1.02、2020年1.04、2021年1.18、2025年1.02)で、2023年は0.78でした。

価格が20期間の単純移動平均線と同じ側にあるときだけ入るルールでも、コスト後のPFは0.93(30,653取引)で、改善しませんでした。

移動平均クロスの質を、PFEで仕分けられるか

20・50EMAのクロス1回あたりの平均損益を、クロスの足のPFEの向きで3つに分けた棒グラフ。PFEが売買と同じ向きで絶対値30以上は+3.7pips(3,257件)、同じ向きで30未満は−1.3pips(1,951件)、逆向きは−5.0pips(556件)で、全体の平均は+1.2pips
5通貨ペア・2016〜2025年・1時間足・20EMAと50EMAのクロスのドテン売買。棒の線は標準誤差。Dukascopyのティックからシストレ.COMが作成

「単独では使いにくくても、トレンドの裏付けとしては使える」という使い方も試しました。20期間と50期間のEMAがクロスしたときに、その足のPFEの向きが売買の向きと同じか、逆かで仕分けます。同じ向きは、絶対値30を境にさらに2つに分けました(30は計測前に決めた1通りだけで、ほかの値は試していません)。クロス全体の5,764回は、1取引の平均が+1.2pips(誤差の目安±1.2pips)、コスト後のPFは1.04でした。

PFEが同じ向きで30以上のクロスは3,257回で、平均+3.7pips(±1.7pips)、PFは1.14でした。同じ向きで30未満は1,951回で平均−1.3pips(±1.8pips)、逆向きは556回で平均−5.0pips(±2.9pips)で、PFは0.78でした。PFEが逆向きのクロスは、避けたほうがよかった結果です。同じ向きで30以上と逆向きの差は約8.7pipsで、誤差を考えると、偶然とは言い切れない大きさです。ただし、これは10年・5通貨ペアで1回測った結果で、別の期間や通貨ペアで再現するかは確かめていません。

PFEを使うなら|期待と現実の整理

PFEの0クロスだけで売買しても、10年・5通貨ペアでは安定して勝てませんでした。使うなら、売買の合図ではなく、「いまの値動きが、一直線に近いのか、行ったり来たりなのか」を見やすくする補助表示として使うのが現実的です。移動平均のクロスなどの別のサインに対して、PFEが逆を向いていないかを確かめる使い方は、この計測では、見送る目安として役に立つ結果でした。損切りの置き方は損切りのルール、値動きの大きさの測り方はATRで解説しています。

本記事は情報提供のみを目的としており、投資勧誘を目的とするものではありません。FX取引は元本を失うリスクがあります。投資は自己責任で、余剰資金の範囲で慎重に判断してください。過去の計測結果は将来の成績を保証しません。スプレッドの影響はスプレッドの解説も参考にしてください。

アドバイス

PFEは「他のサインと逆を向いていないか」の確認に使うのがよさそうだよ。単独で売買はしないでね。

PFEインジケーター|MT4・MT5のダウンロードと表示方法

ダウンロードしたzipの中身と入れる場所を示した図。MT4フォルダのPFE_systre.ex4はMT4のMQL4のIndicatorsへ、MT5フォルダのPFE_systre.ex5はMT5のMQL5のIndicatorsへ入れる
配布zip(pfe-indicator.zip)の中身と入れる場所

PFEインジケーター ダウンロード(PFE_systre)

以下のボタンから、「PFE_systre」(MT4用 .ex4・MT5用 .ex5)をダウンロードできます。

zipの中にMT4フォルダとMT5フォルダがあります。MT4のex4はMT5では動かないため、使うほうのファイルを取り出してください。PFEはMT4・MT5の標準のインジケーターには含まれないので、このように配布版を入れて使います。

MT4・MT5へのインストール手順

STEP
ダウンロードしたファイルを解凍する

上のボタンのzipを解凍すると、MT4フォルダ(PFE_systre.ex4)とMT5フォルダ(PFE_systre.ex5)が出てきます。使うほうのファイルを取り出します。

STEP
Indicatorsフォルダに入れる

メニュー「ファイル」→「データフォルダを開く」から、MT4なら「MQL4」→「Indicators」、MT5なら「MQL5」→「Indicators」を開き、ex4またはex5を移動します。MT4の基本操作はMT4の使い方にまとめています。

STEP
再起動してチャートに適用する

再起動するか、ナビゲーターで右クリックして「更新」を選びます。一覧に出たPFE_systreをチャートにドラッグ&ドロップすると、設定画面が開きます。期間を確認して「OK」を押すと、サブウィンドウにPFEが表示されます。

MT4のUSD/JPY 1時間足にPFE(10)を表示した実画面。上段はローソク足、下段にPFEの線があり、左上にPFE(10)の値として−0.1909と小数で表示されている
MT4のUSD/JPY 1時間足にPFE(10)を表示した実画面(下段がPFE)

注意点として、この実画面の配布版PFEは、値が−0.1909のように小数で表示され、±100ではなく±1前後の目盛りに見えます。この記事の計測や、一般に紹介される±50・±80の目安は−100〜+100の目盛りなので、そのままは比べられません。配布版の内部の計算式が、この記事で測った式と同じかどうかは、確認できていません。

利用上の注意

  • シストレ.COMの登録口座で利用できます。認証が行われていない口座では使えません。
  • 無料配布のサンプルです。商用利用と再配布は禁止です。
  • 出所のわからない改変版は、誤作動や情報流出の恐れがあります。配布元を確認してください。
アドバイス

入れたら、まず過去のチャートで、PFEが0を横切る前後の価格を見てみてね。「効いている」と思い込まないことが大事だよ。

要点
・PFEは、直線の長さ÷道のりで、直近の値動きがどれだけ一直線だったかを−100〜+100で示すオシレーターです。計算式は期間10・平滑5が一般的です。
・自社計測(5通貨ペア・1時間足・2016〜2025年)では、PFEは効率比と相関0.98でほぼ同じ形で、絶対値80を超えるのは0.8%だけでした。
・PFEの0クロスのドテン売買は、コスト後のPFが0.94(4時間足は0.99)で、設定を8通りに変えても1.0を超えませんでした。
・20・50EMAのクロスを、PFEが逆向きのものを除く仕分けには、見送りの目安としての効果が見られました。
・MT4・MT5では、配布zipのex4またはex5をIndicatorsフォルダに入れて表示します。

PFE(ポラライズドフラクタル効率)のよくある質問

PFE(ポラライズドフラクタル効率)とは?

直近の値動きの「直線の長さ」を「道のり」で割り、どれだけ一直線に進んだかを−100〜+100で示すオシレーターです。プラスなら上昇、マイナスなら下降の効率が高い局面とされます。自社計測では、絶対値が80を超える足は全体の0.8%でした。

PFEの計算式は?

100×直線÷道のりの素値を、期間5のEMAでなめらかにした値です。直線は√(n本の値幅²+n²)、道のりは1本ごとの√(値幅²+1)の合計で、nは一般に10本です。n本前より今の終値が低ければ、マイナスにします。

PFEの設定(best settings)は何がよいですか?

最適といえる設定は見つかりませんでした。自社計測(5通貨ペア・2016〜2025年・1時間足)で8通りを試したところ、0クロス売買のコスト後のPFは0.88〜1.00で、1.0を超えたものはありませんでした。一般的な初期値は、期間10・平滑5です。

PFEとカウフマンの効率比の違いは?

ほぼ同じ形です。10本で、PFEの素値と効率比×100の相関は、5通貨ペアの平均で0.98でした。PFEは、効率比に近い値に、平滑化と少しの調整を加えたものと捉えるのが実態に近くなります。

PFEの値が高いと、その後もトレンドは続きますか?

続きやすくなるという傾向は確認できませんでした。自社計測では、先24本の効率が、PFEの絶対値0〜20の帯で23%、80〜100の帯で21%でした。向きにそった動きのATR比は、0〜20の帯が0.00、80〜100の帯が0.35で、後者は件数が2,516件と少なく、年別に大きくぶれました。

PFEの0クロスは、売買サインとして使えますか?

単独では使えるといえません。自社計測で、1時間足の0クロスのドテン売買はコスト後のPFが0.94、4時間足でも0.99で、1取引の平均はゼロと区別できませんでした。±20や±50を超えてから入っても、1時間足のPFは0.93と0.96でした。

MT4・MT5でPFEを表示するには?

配布版のPFE_systreを、Indicatorsフォルダに入れて使います。zipの中のex4(MT4用)またはex5(MT5用)を、MQL4またはMQL5のIndicatorsに移し、再起動してチャートに適用します。PFEは標準のインジケーターには含まれていません。

PFE(ポラライズドフラクタル効率)のまとめ

PFE(ポラライズドフラクタル効率)は、直線の長さを道のりで割り、値動きの一直線らしさを−100〜+100で示す指標です。自社計測では、PFEはカウフマンの効率比と相関0.98でほぼ同じ形で、絶対値80を超える足は0.8%しかありませんでした。PFEの値が高い足のあとも、トレンドが続きやすくなる傾向は確認できず、0クロスのドテン売買は、1時間足でコスト後のPF 0.94、4時間足で0.99と、損益ゼロより下か近くでした。設定を8通りに変えても最適な設定は見つからず、±20や±50を超えてから入っても、改善しませんでした。一方で、20・50EMAのクロスに対し、PFEが逆向きを示すものを見送る使い方は、この計測では効果が見られました。PFEは、売買の合図というより、値動きの質を見る補助表示として使うのが現実的です。使う前に、通貨ペアと時間足を決めて過去のチャートで確かめ、デモ口座で検証してください。FXは元本を失うリスクがあり、過去の計測結果は将来の成績を保証しません。

⚠ リスクに関する注意事項

本記事は情報提供を目的としており、特定の金融商品の売買を推奨するものではありません。FX取引はレバレッジ取引の特性上、預託した証拠金以上の損失が生じる可能性があります。取引の際は、ご自身の判断と責任において行ってください。詳しくは特定商取引法に基づく表記をご確認ください。

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PFE(Polarized Fractal Efficiency)とは?使い方と計算方法を徹底解説の画像

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この記事を書いた人

シストレ.COM編集部は、FX自動売買(EA)とテクニカル分析を専門とするインターネットメディア「シストレ.COM」の編集チームです。200本以上のEAのフォワードテスト結果を公開し、実際の運用データに基づいた客観的な情報を発信しています。記事の執筆・監修はMetaTrader(MT4/MT5)での実運用経験を持つスタッフが担当。

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