
cTraderとは|Spotware社のFX・CFD取引プラットフォーム

開発元と提供形態
cTraderは、Spotware Systems社が開発・運営しているプラットフォームです。公式サイトによると、Spotware社はキプロス共和国で設立された会社です。ダウンロードできるのは、Windows版・Mac版・Web版・iOS版・Android版です。MT4やMT5と同じく、取引は対応する業者の口座で行います。
注文は、成行・指値・逆指値・ストップリミットの4種類です。損切りと利確は、pipsでも価格でも指定できます。この記事は、公式ヘルプで確認できた内容と、自分で測った数字だけで書いています。
cTraderの探し方と注意
cTraderを使えるかどうかは、口座を開く業者が対応しているかで決まります。公式サイトには業者の一覧ページがありますが、掲載の有無や条件は変わります。使いたい業者の公式ページで、cTraderの口座があるかを先に確かめてください。
アドバイスcTraderは、業者の口座で使うプラットフォームだよ。注文は4種類で、自動売買はC#などだね。
cTraderとMT4・MT5の違い|言語・時間足・板情報

言語と時間足の違い
自動売買の言語は、cTraderがC#など、MT4がMQL4、MT5がMQL5です。標準の時間足の数は、cTraderが26種類、MT4が9種類、MT5が21種類です。cTraderの26種類は、1分足から月足までの分・時間・日・週・月で区切る標準の時間足の数です。cTraderには、このほかにティック・レンコ・レンジ・平均足の期間もあります。
標準で入っているインジケーターの数は、MT4が30種類、MT5が38種類と公式ページに書かれています。cTraderの公式ヘルプには、総数の表示を見つけられなかったので、数の比較はしていません。
板情報はMT4・MT5にもある
板情報(DOM、各価格に並ぶ買いと売りの注文量)は、cTraderだけの機能ではありません。MT4のヘルプには、気配値表示から開くDepth Of Marketのメニューが載っています。MT5のヘルプには、取引所の銘柄で使えるかどうかは業者によって決まると書かれています。どのプラットフォームでも、板が見える銘柄は、使う業者の配信しだいです。
MT4・MT5のEAはそのまま動かない
cTraderの自動売買はC#などで書くため、MQL4・MQL5で書いたEAのソースは、cTraderでは読み込めません。使うには、cBotとして書き直す必要があります。MT4・MT5のEAを動かしたいなら、MT4・MT5の口座を使います。EAの検証の考え方は、MT4のEAバックテストの記事にまとめています。
アドバイス言語が違うから、MQLのEAはcTraderでは動かないよ。板情報はMT4・MT5にもあるんだね。
cTraderの機能と使い方|注文・板情報・チャート・cTrader Copy

注文と決済
損切り(ストップロス)と利確(テイクプロフィット)は、現在価格からのpipsでも、価格そのものでも指定できます。利確は、複数の目標を置くこともできます。追従逆指値(トレーリングストップ)は、全ての注文タイプで使えます。
板情報の3つの画面
cTraderの板情報には、3つの画面があります。標準のDOMは、見るだけの画面で、注文はできません。価格ごとのDOM(Price DOM)は、表から指値・逆指値の買いと売りを出せて、持っているポジションの管理もできます。VWAP DOMは、取引量ごとの平均の約定価格を示し、大きな量を取引するときに使います。
チャートの期間と種類
チャートの期間は、標準の時間足のほか、ティック・レンコ・レンジ・平均足を選べます。チャートの種類は、バー・ローソク足・ライン・ドット・エリア・HLCの6種類です。チャートを別ウィンドウに切り離す機能は、cTraderのWindows版とMac版にあります。
cTrader Copyの仕組み
cTrader Copyは、他の人(ストラテジープロバイダー)の取引を、自分の口座へ複製する機能です。ヘルプによると、コピーする量は「自分の資金÷提供者の資金×提供者の取引量」で決まります。損切りと利確の注文そのものはコピーされませんが、提供者の損切りや利確でポジションが閉じたときは、コピー側のポジションも閉じます。コピーをやめると、その戦略からコピーした全てのポジションが自動で閉じられます。
手数料には、成功報酬・管理手数料・取引量に応じた手数料の3種類があり、組み合わせて設定できます。上限の金額や率は、ヘルプのページによって数字が違って見えたため、この記事には書きません。コピーを始める前に、画面に表示される手数料を確認してください。
アドバイス板情報は3画面で、注文できるのは価格ごとのDOMとVWAP DOMの2つだよ。Copyは、損切りの注文そのものはコピーされないんだ。
cTraderの自動売買|cBotはC#などで作る

cBotとインジケーターの開発
cTrader Algoでは、cBotとインジケーターを、C#などで開発して動かせます。開発には、.NET SDKと、WindowsかMacのcTraderが必要です。MT4・MT5のEAとは別の仕組みなので、既にあるEAを使うのではなく、cBotを新しく作るか、cTrader用に配布されているものを使います。
バックテストで選べるデータ
cTraderのデスクトップ版で選べるデータは、サーバーのティック、サーバーの1分足、自分のCSVの1分足、サーバーの1時間足です。公式のガイドでは、サーバーの1分足を、精度と負荷の折衷として勧めています。コマンドラインのcTrader CLIでは、データモードを5つから選びます。ティック足・レンジ足・レンコ足のバックテストには、サーバーのティックを使うticksが必要です。
バックテストの数字は、過去のデータに対する結果で、将来の成績を保証するものではありません。検証の考え方は、MT4のEAバックテストの記事と同じで、自動売買全般の基礎はFXの自動売買(EA)の記事にあります。
アドバイスティック足やレンコ足のバックテストは、ticksモードが必須だよ。精度が高いぶん、時間もかかるんだ。
cTraderの手数料を実測|往復手数料は1時間足の値幅の3.7〜6.0%

測り方と手数料の前提
測ったのは、往復の手数料が、1時間足1本の値幅(高値-安値)の何%にあたるかです。対象は、USD/JPY・EUR/USD・GBP/USD・EUR/JPY・AUD/JPYの1時間足336,349本で、1通貨あたり約67,000本です。足は、Dukascopy のティックから作った足(bid)で、世界標準時の1時間ごとに区切り、2016年1月から2026年10月までを使いました。足1本を1件と数えています。
手数料は、IC Marketsの公式ページ(2026年10月29日に確認)の値です。cTraderのRaw Spread口座は、100,000米ドルの取引あたり片道3米ドルで、往復は6米ドルです。MetaTraderのRaw Spread口座は、1ロットあたり片道3.5米ドルで、往復は7米ドルです。cTraderの手数料は取引額で決まるので、ユーロ・ポンド・豪ドルが基準の通貨ペアは、その足の始値で米ドルに直しました。米ドルからpipsへの換算は、EUR/USDとGBP/USDが1pipあたり10米ドル、円の通貨ペアが1,000円÷その足のUSD/JPYです。
通貨ペアごとの結果

1時間足の値幅の中央値は、EUR/USDが11.2pips、USD/JPYとAUD/JPYが14.3pips、GBP/USDが15.5pips、EUR/JPYが17.1pipsでした。cTraderの往復手数料の中央値は、0.51〜0.79pipsです。1本ごとに「往復手数料÷値幅」を出して、その中央値を比べると、cTraderが3.7〜6.0%、MetaTraderが4.5〜6.2%でした。GBP/USDではMetaTraderが小さく、AUD/JPYではcTraderが小さくなり、通貨ペアによって順番が変わります。
手数料が値幅の10%以上になる足の割合は、cTraderが2.6〜22.1%、MetaTraderが10.5〜23.4%です。値幅が往復手数料以下の足は、5通貨とも約67,000本のうち0〜2本でした。参考に、Dukascopyの足ごとの買値と売値の差の平均(中央値は0.3〜0.9pips)を手数料に足しても、値幅以下の足は0.2〜0.4%です。これはDukascopyの価格差で、IC Marketsの実際のスプレッドではありません。
年ごとの変化と測っていないこと
手数料は米ドルで決まっているので、円の通貨ペアでは、円安になるほどpipsに直した手数料が増えます。cTraderの往復手数料の中央値は、USD/JPYが2016年の0.65pipsから2026年(10月まで)の0.95pipsに、EUR/JPYが0.73pipsから1.10pipsになりました。EUR/USDは、年ごとに0.63〜0.71pipsでした。
測っていないのは、実際の約定価格のずれ(スリッページ)、業者のスプレッド、取引量による手数料の変化、売買の損益です。手数料の条件は変わることがあるため、この記事の数字は2026年10月29日の表示にもとづきます。
アドバイス往復手数料は、1時間足の値幅の中央値に対して3.7〜6.0%だったよ。通貨ペアによって、cTraderとMetaTraderの順番が変わるんだね。
cTraderを使うときの注意点と業者の選び方

手数料の単位を確かめる
同じ業者でも、プラットフォームによって手数料の単位が違います。IC Marketsでは、cTraderが「100,000米ドルの取引あたり」、MetaTraderが「1ロットあたり」です。表示が片道か往復かも、必ず確かめてください。IC Marketsのスプレッドと手数料のページには、cTraderとTradingViewの手数料は、100,000米ドルの取引あたり片道3米ドルと書かれています。
業者を選ぶときの確認項目
- cTraderの口座があるか。MT4・MT5だけの業者もあります
- 手数料の単位と、片道か往復か
- 最小ロットと最低入金。IC MarketsのcTraderのページでは、最小ロットが0.01ロットで、Raw Spread口座の最低入金は0米ドルと表示されています
- 金融ライセンスと規制当局、出金のルール
この記事は、特定の業者をすすめるものではありません。IC Marketsは、手数料を公式ページで確認できた一例です。海外の業者を使うと、レバレッジや出金のルールが国内と違います。損失が口座資金を超えないように、資金管理を先に決めておいてください。考え方はEAの資金管理の記事にあります。
アドバイス手数料は、単位と片道・往復を見てから比べてね。条件は変わるから、口座を開く前に最新の表示で確かめよう。
要点
・cTraderは、Spotware Systems社(キプロス)のFX・CFD取引プラットフォーム。Windows・Mac・Web・iOS・Androidで使え、取引は対応業者の口座で行う
・自動売買(cBot)はC#など。MT4はMQL4、MT5はMQL5なので、MQLのEAはそのままでは動かない
・標準の時間足は、cTraderが26種類、MT4が9種類、MT5が21種類。板情報はMT4・MT5にもある
・注文は成行・指値・逆指値・ストップリミットの4種類。板情報は3画面で、注文できるのは2画面
・1時間足336,349本(5通貨・2016年1月〜2026年10月)で、cTraderの往復手数料は、1本ごとの値幅に対して中央値が3.7〜6.0%(MetaTraderは4.5〜6.2%)
・測っていないのは、スリッページ、業者のスプレッド、売買の損益
cTraderのよくある質問
cTraderとは何ですか?
キプロスのSpotware Systems社が開発した、取引用のソフトです。パソコン・ブラウザ・スマホで動き、取引は対応している業者の口座で行います。
MT4のEAはcTraderで使えますか?
そのままでは使えません。MT4のEAはMQL4、cTraderの自動売買はC#などで書くためで、使うならcBotとして書き直します。
cTraderの手数料は高いですか?
IC MarketsのRaw Spread口座では、往復6米ドル(100,000米ドルあたり)です。5通貨の1時間足336,349本で、1本ごとの値幅に対する往復手数料の中央値は3.7〜6.0%でした。スリッページと業者のスプレッドは、測っていません。
スマホでも使えますか?
iOS版とAndroid版があります。パソコン版(Windows・Mac)とWeb版も用意されていて、自動売買の開発に使うのはWindows版かMac版です。
cTrader Copyは、損切りもコピーされますか?
損切りと利確の注文そのものは、コピーされません。ただし、提供者の損切りや利確でポジションが閉じたときは、コピー側のポジションも閉じます。
cTraderのまとめ
cTraderは、Spotware Systems社のFX・CFD取引プラットフォームで、自動売買はC#などで作ります。標準の時間足はcTraderが26種類、MT4が9種類、MT5が21種類です。板情報はMT4・MT5にもあり、cTraderは3画面で、注文できるのはそのうち2画面です。MT4・MT5のEAは、言語が違うため、そのままでは動きません。
Dukascopy のティックから作った5通貨の1時間足(2016年1月〜2026年10月、336,349本)では、IC Marketsの公式ページにあるcTraderの往復手数料は、1本ごとの値幅に対して中央値が3.7〜6.0%でした。MetaTraderは4.5〜6.2%です。スリッページと業者のスプレッド、売買の損益は測っていないので、口座を開く前に、使う業者の最新の表示で手数料の単位と条件を確かめてください。
この記事はFXの情報提供で、特定の取引や業者をすすめるものではありません。FXには価格変動のリスクがあり、元本を超える損失が出ることもあります。取引は自己責任で、リスク管理を自分で決めて行ってください。
⚠ リスクに関する注意事項
本記事は情報提供を目的としており、特定の金融商品の売買を推奨するものではありません。FX取引はレバレッジ取引の特性上、預託した証拠金以上の損失が生じる可能性があります。取引の際は、ご自身の判断と責任において行ってください。詳しくは特定商取引法に基づく表記をご確認ください。













