
出来高の表示方法|MT4はメニューかCtrl+L、MT5は設定で選ぶ

MT4の「チャート」メニューかCtrl+Lで出す
出来高を出したいチャートを選び、メニューの「チャート」から「出来高」を選ぶと、チャートの下に出来高の棒が出ます。同じ操作は、キーボードのCtrl+Lでもできます。もう一度同じ操作をすると、棒が消えます。
プロパティの「出来高の表示」で切り替える

チャートの上で右クリックして「プロパティ」を選ぶか、F8を押すと、チャートのプロパティが開きます。「全般」タブの「出来高の表示」にチェックを入れると表示され、外すと消えます。MetaQuotes のMT4のヘルプ(2026年10月30日に確認)でも、この項目は「Show volumes」として、チャートの下部の出来高の表示と非表示を切り替えるものと説明されています。
出来高の棒が出たチャート

この画面の出来高の棒は、上げた足も下げた足も同じ緑一色です。棒の色は、価格が上がったか下がったかを表していません。棒の高さだけが、その足の出来高を表します。
出来高が出ないときの確認

MT4で棒が出ないときは、まず「スケールの固定」にチェックが入っていないかを見てください。MT4のヘルプには、スケールを固定している間は出来高の表示が働かないと書かれています。次に、全般タブの「出来高の表示」がオンかを見ます。数が口座によって違うのは、MT4が数えるのが、その口座に届いたティックだからです。
MT5の出来高の選び方

MT5は、チャートの設定の「Show」タブで、ティックボリュームかリアルボリュームを選びます。MetaQuotes のMT5のヘルプ(2026年10月30日に確認)では、ティックボリュームはティックの数をもとに計算し、リアルボリュームは実際に約定した取引の量をもとに計算すると説明されています。リアルボリュームを使えるのは、取引所で取引される銘柄だけです。プログラムで読むときも、MQL5のMqlRatesには、tick_volume(ティックボリューム)とreal_volume(取引量)が別々に入っています。MT4側では、MQL4のiVolumeが返すのがティックボリュームです。
アドバイスMT4は、メニューの「チャート」→「出来高」かCtrl+Lだよ。棒が出ないときは「スケールの固定」を見てね。
出来高の正体|MT4が数えているのはティックの数

MT4の出来高はティックボリューム
ティックとは、レートが1回更新されたことです。MT4の出来高は、1本の足の間に何回ティックが届いたかを数えた値で、ティックボリュームと呼ばれます。1回のティックで動いた金額や、売買された量は含みません。1回の更新が1ロットの売買でも100ロットの売買でも、数えるのは1回です。
FXには取引所の出来高がない
FXは、取引所に注文が集まる市場ではなく、銀行や業者が相対で取引するOTC(店頭)市場です。BISの調査の解説(2026年10月30日に確認)は、世界の外国為替OTC市場の売買額を、2025年4月で1日あたり9.6兆ドルとしています。これは銀行や業者への3年ごとの調査の数字で、MT4の出来高とは別のものです。MT4の画面で、世界全体の売買量を見ているわけではありません。
実際の足と出来高を並べると

図は、日本時間の2026年10月21日0時から2日間の、USD/JPYの1時間足48本です。下の棒がティックの数で、最も少ない足が821、中央値が約3,200、最も多い足が12,027でした。同じ1時間でも、ティックの数は15倍近く違います。ティックは価格が動くたびに配信されるので、値幅が大きい足ほど数が増えやすいと考えられます。次の節で、これを5通貨で測りました。
アドバイスMT4の出来高は、売買の量じゃなくて、ティックの回数だよ。1回の更新は、大きな取引でも小さな取引でも1回なんだ。
出来高と値幅の関係|Dukascopyのティックで5通貨を測った結果

測った条件
Dukascopy のティックから作った足(bid)で、USD/JPY・EUR/USD・GBP/USD・EUR/JPY・AUD/JPYの1時間足を、2016年1月4日から2026年10月28日(日本時間)まで集めました。足の数は、USD/JPYが67,093本、EUR/USDが67,458本、GBP/USDが67,453本、EUR/JPYが67,456本、AUD/JPYが67,453本で、合計336,913本です。1本を1件と数えます。
出来高は、その足に入ったティックの数で、MT4の出来高に当たります。値幅は、高値と安値の差を、その通貨・その年の全足の値幅の中央値で割った倍率です。1倍が、その通貨・その年の普通の値幅になります。足は、通貨・年・日本時間の時刻ごとに、ティック数の少ない順に並べて5等分しました。群1が少ない側、群5が多い側で、足の数は、群1から順に67,627本・67,485本・67,365本・67,485本・66,951本で、合計と一致します。時刻ごとに分けたのは、時刻でティック数が大きく変わるためです。次の足は1時間後の足で、途切れていない333,961件だけを使いました。
同じ足と次の足の値幅

同じ足の値幅は、群1が0.69倍、群2が0.87倍、群3が1.01倍、群4が1.17倍、群5が1.59倍でした。ティック数が増えるほど、値幅も大きくなっています。群5の値幅は、群1の約2.3倍です。次の足の値幅は、群1が0.76倍、群2が0.90倍、群3が1.00倍、群4が1.10倍、群5が1.36倍で、同じ足より差は小さくなりますが、並びは同じです。
順位の相関

順位の相関(スピアマン)は、2つの数の並び順がどれだけ似ているかを、1に近いほど似ているとして表す数字です。ティック数と同じ足の値幅は、USD/JPYが0.63、EUR/USDが0.73、GBP/USDが0.72、EUR/JPYが0.62、AUD/JPYが0.60でした。次の足の値幅では、0.44、0.57、0.58、0.43、0.40で、同じ足より低くなります。同じ足の相関は強く、次の足への相関はそれより弱い、という結果です。

散布図は、USD/JPYの2025年の1時間足6,226本を、倍率にせずpipsのまま描いたものです。右にいくほど点が上にも広がりますが、同じティック数でも値幅にはばらつきがあります。この図の順位の相関は0.73で、全期間を倍率で数えたUSD/JPYの0.63とは、数え方が違います。
次の足が大きく動いた割合

次の足の値幅が、通貨・年の中央値の2倍以上だった割合は、群1が4.9%、群2が7.7%、群3が10.0%、群4が13.8%、群5が25.6%でした。比べる相手として、群5と同じ件数(66,265件)を、同じ通貨・年・時刻の足から無作為に選ぶ操作を2,000回行ったところ、割合は12.2〜12.6%(5〜95%の範囲)で、中央値は12.4%でした。群5の25.6%は、この範囲の約2倍です。ティック数が最も多い側の足の次の足は、2倍以上動くことが、無作為な足の次より多い、という結果です。
上げ下げの向きとの関係

上げた足(終値が始値より上)の割合は、群1が52.8%、群2が51.4%、群3が51.1%、群4が50.7%、群5が49.7%で、どの群も50%の近くです。最も差が出た群1でも、50%との差は2.8ポイントです。次の足が上げの割合は50.7〜51.4%、次の足が同じ向きだった割合は48.5〜48.8%で、群による差は小さく、0.3〜0.7ポイントでした。始値と終値が同じ足は除いています。値動きの大きさはティック数とともに変わりますが、上げと下げのどちらに動くかは、ほとんど変わりませんでした。
測っていないこと
この記事で測ったのは、ティック数と値幅の関係です。売買の損益、損切りや利確の幅、勝率は測っていません。1時間足以外の時間足、5通貨以外の通貨、ほかの会社のレートで数えたティック数も測っていません。値動きの大きさの出来高との関係を見るだけで、売買の判断材料になるかは、この結果からは決められません。隣り合う足は同じ値動きを共有しているので、件数は多くても独立な33万件ではなく、差の大きさは目安として見てください。出来高を使った分析の考え方はFXの出来高分析の記事、出来高の増減をオシレーターで見る方法はボリュームオシレーターの記事にまとめています。
アドバイスティック数が多い足の次は、2倍以上動く割合が25.6%だったよ。無作為だと12.4%だから、約2倍だね。でも、上がるか下がるかは分からなかったよ。
出来高を見るときの注意|時刻・年・口座でティック数は大きく変わる

日本時間の時刻で変わる
ティック数の中央値は、日本時間の時刻で変わります。各通貨の全体の中央値を1とすると、最も少ないのは日本時間の6時で、USD/JPYが0.43倍、EUR/USDが0.38倍です。最も多いのは日本時間の23時で、USD/JPYが1.87倍、EUR/USDが2.14倍でした。時刻の理由は測っていません。出来高の棒が高いか低いかは、同じ時刻の足と比べないと決められません。
年ごとに2〜3倍違う

USD/JPYの1時間足のティック数の中央値は、2016年が4,642、2021年が1,968、2023年が6,025、2026年が3,438でした。2021年から2023年で約3倍です。年が違うと、同じ棒の高さでも意味が変わるので、過去の棒と比べるときは、同じ時期の中で比べてください。
足1本ごとのばらつき

USD/JPYの2025年の1時間足6,226本では、ティック数の中央値は約4,400、小さい側から5%の位置が1,138、95%の位置が13,390でした。20,000以上の足も98本あり、最大は38,827、最小は17です。口座のレート配信が違えば数も変わるので、Dukascopy で測ったこの数字は、MT4のあなたの口座の数と一致しません。ティックチャートやMT5のヒストリカルデータの記事も、あわせて見てください。
アドバイス出来高の高さは、時刻・年・口座で変わるよ。見るときは、同じ口座の、同じ時刻の足と比べよう。
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要点
・MT4は、メニューの「チャート」→「出来高」かCtrl+Lで表示。棒が出ないときは「スケールの固定」を確認
・MT4の出来高は、足の間に届いたティックの数。売買された量ではない。MT5はティックボリュームとリアルボリュームを選べる
・5通貨の1時間足336,913本で、ティック数が最も少ない群の値幅は0.69倍、最も多い群は1.59倍
・最も多い群の次の足が中央値の2倍以上動いた割合は25.6%。無作為に選ぶと12.4%
・上げた足の割合は、どの群も49.7〜52.8%で50%の近く。向きは分からなかった
・ティック数は時刻・年・口座で変わる。測っていないのは、売買の損益と勝率
出来高に関するよくある質問
MT4で出来高を表示するには、どうしますか?
「チャート」メニューの「出来高」か、Ctrl+Lです。プロパティ(F8)の「全般」タブにある「出来高の表示」でも切り替えられます。
FXの出来高とは、何の数ですか?
MT4では、足の間に届いたレート更新(ティック)の回数です。FXに取引所の出来高はないので、売買された量そのものではありません。
MT4とMT5の出来高は、どう違いますか?
MT5には、ティックボリュームのほかにリアルボリュームがあります。リアルボリュームは実際の約定量で、取引所で取引される銘柄だけで使えます。
出来高が増えると、値動きも大きくなりますか?
5通貨の1時間足では、大きくなる傾向がありました。同じ足の値幅は、ティック数が少ない群で0.69倍、多い群で1.59倍です。ただし、同じティック数でも値幅にはばらつきがあります。
出来高が増えたら、上がりますか、下がりますか?
向きは分かりませんでした。上げた足の割合は、ティック数の群によらず49.7〜52.8%で、50%の近くでした。
ほかの口座の出来高と、数は同じですか?
同じとは限りません。MT4が数えるのは、その口座に届いたティックです。比べるときは、同じ口座の、同じ時刻の足を使ってください。
出来高のまとめ
MT4の出来高は、メニューの「チャート」→「出来高」かCtrl+Lで出せます。数えているのは売買された量ではなく、足の間に届いたティックの数です。MT5では、ティックボリュームとリアルボリュームを選べます。
Dukascopy のティックから作った5通貨の1時間足(2016年1月〜2026年10月、336,913本)では、ティック数が多い足ほど値幅が大きく、群1が0.69倍、群5が1.59倍でした。群5の次の足が中央値の2倍以上動いた割合は25.6%で、無作為に選んだ12.4%の約2倍です。上げた足の割合は49.7〜52.8%で、向きは分かりませんでした。測っていない売買の損益は、自分のデータで確かめてから使ってください。
この記事はFXの手法の情報提供で、特定の取引をすすめるものではありません。FXには価格変動のリスクがあり、元本を超える損失が出ることもあります。取引は自己責任で、リスク管理を自分で決めて行ってください。
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本記事は情報提供を目的としており、特定の金融商品の売買を推奨するものではありません。FX取引はレバレッジ取引の特性上、預託した証拠金以上の損失が生じる可能性があります。取引の際は、ご自身の判断と責任において行ってください。詳しくは特定商取引法に基づく表記をご確認ください。













