
MT5のチャートの種類|バー・ローソク足・ラインの3つ

MT5のチャートは、MetaQuotes 社のヘルプによると、バーチャート、ローソク足、ラインチャートの3種類です。図は、同じ30本のUSD/JPY1時間足を、3つの種類で描いたものです。バーとローソク足は1本ごとの高値・安値まで見え、ラインは終値だけをつないだ線になります。
3つの種類の描き方

1本の足には、始値・高値・安値・終値の4つの価格があります。バーチャートは、縦線の下端が安値、上端が高値で、左の短い線が始値、右の短い線が終値です。ローソク足は、始値と終値の間を箱(実体)にして、高値と安値を細い線(ヒゲ)で描きます。ラインチャートは、終値を線でつなぎます。MetaQuotes のヘルプの説明をもとに、シストレ.COM で整理しました。
ヘルプによると、MT5のチャートはBid価格で作られます。板情報(気配値の深さ)が使える銘柄では、約定価格(Last)にもとづきます。この記事の図も、Dukascopy のbid価格から作った足です。ローソク足の読み方はFXチャートパターンの記事に、MT4でラインチャートとローソク足を比べた測定はMT4のチャート種類の記事にまとめています。
アドバイス種類は3つだよ。バーとローソク足は4本値が見えて、ラインは終値だけをつなぐんだ。
MT5でチャートの種類を変える方法|ツールバー・メニュー・ショートカット

ツールバーのアイコンで変える
いちばん手早いのは、ツールバーのアイコンです。画面では、バー・ローソク足・ラインの3つのアイコンが並んでいます。押したアイコンの種類が、いまのチャートの種類になります。MT5のヘルプには、スタンダード・ライン作成・時間軸の3つのツールバーがあると書かれています。
チャートメニューから変える

メニューの「チャート」を開くと、バーチャート(Alt+1)、ローソク足(Alt+2)、ラインチャート(Alt+3)の3項目があります。同じメニューに、グリッド(Ctrl+G)、自動スクロール、チャートシフト、ズームイン(+)、ズームアウト(−)、プロパティ(F8)もあります。
右クリックとプロパティで変える

チャート上で右クリックしても、同じ3つの種類を選べます。このメニューには、時間足設定、テンプレート、画像として保存、プロパティもあります。「プロパティ」を開くと、次の画面になります。

プロパティは、メニューの「チャート」からでも、右クリックからでも、F8キーでも開けます。「共有」タブの上にあるラジオボタンで、バーチャート・ローソク足・ラインチャートを選びます。その下には、チャートを前面に表示、チャートの右端移動、チャートの自動スクロール、スケールの設定があります。タブは「共有」「表示」「カラー」の3つです。英語版のヘルプでは、「共有」は Common と書かれています。
ショートカットキーで変える

キー操作は、MetaQuotes 社のホットキーの一覧に載っています。Alt+1がバーチャート、Alt+2がローソク足、Alt+3がラインチャートです。F8でプロパティ、Ctrl+Gでグリッド、F12でチャートを1本左へ、Shift+F12で1本右へ動かします。Ctrl+Iはインディケータリストです。MT4のキーはMT4のショートカットキーの記事にあります。
アドバイス切り替えは5通りあるよ。迷ったら、Alt+1・Alt+2・Alt+3だけ覚えておけばいいね。
MT5のチャートの色と、始値と終値が同じ足|カラータブの見方

色は、プロパティの「カラー」タブで決めます。画面の一番上の「基本配色」で、まとめて変えられます。MetaQuotes 社のヘルプには、Yellow on Black、Green on Black、Black on White、Color on White の4つが載っています。その下で、背景色、前景色、グリッド、上昇バー、下降バー、上昇ローソク足、下降ローソク足、ラインチャート、出来高、Bid・Ask・ラストプライスの線などを、1つずつ変えられます。
この画面(Green on Black)では、上昇ローソク足が Black、下降ローソク足が White です。上がった足と下がった足で色を分けておくと、箱の色だけで向きが分かります。ヘルプによると、「ラインチャート」の色は、線の色と、始値と終値が同じ足(十字線)の色にも使われます。
始値と終値が同じ足は、どれくらいあるか

始値と終値が同じ足は、ローソク足では実体がなくなり、ラインの色で描かれます。どれくらいあるかを、Dukascopy のティックから作った足で数えました。1分足と5分足は、USD/JPY・EUR/USD・GBP/USDの2025年1月〜2026年9月です。15分足・1時間足・4時間足は、これにEUR/JPY・AUD/JPYを足した5通貨ペアの2016年1月〜2026年10月です。足1本を1件と数え、実体は始値と終値の差で、1pipは10ポイントとしました。
始値と終値が同じ足の割合は、1分足が6.4%(1,949,753本中)、5分足が2.3%(391,727本中)、15分足が1.2%(1,347,482本中)、1時間足が0.5%(336,913本中)、4時間足が0.3%(87,087本中)でした。実体が1pip以下の足は、1分足で64.8%、5分足で36.2%、15分足で21.5%、1時間足で10.9%、4時間足で5.6%です。短い足ほど、実体がほとんど見えない足が増えます。ただし、始値と終値がぴったり同じ足は、1分足でも6.4%にとどまりました。
プロパティの3つのタブ

「共有」には、チャートの種類、前面表示、右端移動、自動スクロール、スケールがあります。「表示」には、OHLCの表示、Bid・Ask・ラストの線、期間区切り、グリッド、ボリュームなどがあります。「カラー」は、ここまで見てきた色の設定です。目的の項目がどのタブにあるか迷ったら、この表で探せます。
アドバイス色は「カラー」タブだよ。始値と終値がぴったり同じ足は、1分足でも6.4%、1時間足なら0.5%だったよ。
MT5の時間足|21種類と、5,000本でさかのぼれる期間

ツールバーの時間足ボタンは、初期の状態では、M1・M5・M15・M30・H1・H4・D1・W1・MNの9つです。押した時間足が、そのチャートの時間足になります。メニューの「チャート」にある「時間足設定」や、右クリックメニューからも変えられます。
時間足は全部で21種類

MQL5のドキュメントには、時間足が21種類載っています。分足がM1・M2・M3・M4・M5・M6・M10・M12・M15・M20・M30の11種類、時間足がH1・H2・H3・H4・H6・H8・H12の7種類、日足・週足・月足がD1・W1・MN1の3種類です。最も短い時間足はM1なので、1分より短い足はありません。ツールバーに無い時間足は、メニューの「時間足設定」から選びます。
最大バー数5,000本は、何週間分か

MetaQuotes 社のヘルプによると、設定の「チャート」にある「チャートの最大バー数」は、最小が5,000本で、変えたあとは再起動が必要です。初期値は、ヘルプに書かれていません。5,000本が何週間分になるかを、3通貨ペアの約91週分の本数の平均から計算しました。足の区切りはUTCで、週末の休場は除かれています。
1週間あたりの本数は、1分足が7,141本、5分足が1,435本、15分足が478本、1時間足が120本、4時間足が30.9本でした。5,000本でさかのぼれる期間は、1分足が0.7週間、5分足が3.5週間、15分足が10.5週間、1時間足が41.8週間、4時間足が162週間(約3.1年)です。1分足は、5,000本では1週間もさかのぼれません。長い期間を見たいときは、時間足を長くする必要があります。
アドバイス時間足は21種類で、いちばん短いのが1分足だよ。5,000本だと、1分足は0.7週間、4時間足は162週間分だね。
MT5のチャートを見やすくする設定|グリッド・右端移動・テンプレート

見やすさの感じ方は人によって違うので、「この設定が見やすい」とは測っていません。ここでは、MT5に用意されている設定の場所だけをまとめます。グリッドはCtrl+Gで表示と非表示を切り替えます。右端移動は、最新の足を右端から離して表示する設定です。自動スクロールは、新しいティックが来たときにチャートが動く設定です。ズームは、+と−のキーか、Ctrlを押しながらマウスホイールで変えます。
チャートを画像にしたいときは、右クリックの「画像として保存」を使います。ヘルプによると、保存形式はpngです。複数のチャートを画面配置ごと保存する方法は、MT5画面レイアウトのカスタマイズ方法で説明しています。
設定をテンプレートとプロファイルで使い回す

ヘルプによると、テンプレートには、チャートの種類と色、スケール、OHLCの行、EAとその設定、インディケータ、オブジェクト、日付の区切りが保存されます。ファイルはTPL形式で、MQL5\Profiles\Templates に入ります。default.tpl というテンプレートは、新しく開くチャートに最初に使われます。チャートの設定を別のチャートに写したいときは、このテンプレートを使います。保存と適用は、右クリックメニューの「テンプレート」から行います。
プロファイルは、開いているチャートの一式を保存します。DEFAULT というプロファイルは削除できません。テンプレートは1つのチャートの設定、プロファイルはチャートの並び全体、と分けて覚えると迷いません。
アドバイス1つのチャートの設定はテンプレート、チャートの並びはプロファイルだよ。テンプレートはTPLファイルで残るんだ。
MT5のティックチャート|ティックを見る場所と2,000ティックの長さ

ティックは、価格が動くたびに届く1回ごとの価格です。MetaQuotes 社のヘルプでは、気配値表示で銘柄を選び、「ティック」タブに切り替えると、ティックの一覧が見られます。保存されるのは、銘柄ごとに直近2,000ティックまでです。一方、ティックをメインのチャートに出す方法は、ヘルプに説明がありません。この記事では、ティックの一覧を見る方法までを扱います。ティックを足にしたチャートの考え方は、ティックチャートの記事にあります。
直近2,000ティックは、何分の長さか

2,000ティックが何分分かを、Dukascopy のティックで測りました。USD/JPY・EUR/USD・GBP/USD・EUR/JPY・AUD/JPYの2026年1月1日〜9月30日で、すべてのティックを先頭にした連続2,000ティックの窓を作りました。窓の数は109,712,573件です。時間幅は、窓の最初と最後のティックの時刻の差で、週末の休場をまたぐ窓も含みます。
5通貨ペアをまとめた時間幅の中央値は19.2分(1,150秒)でした。短い方から10%の窓は7.8分以内、長い方から10%の窓は49.8分以上で、1時間を超えた窓は6.5%です。通貨ペアごとの中央値は、USD/JPYが22分、EUR/USDが31分、GBP/USDが24分、EUR/JPYが14分、AUD/JPYが19分でした。先頭の時刻が日本時間の6時の窓では、中央値が67.5分と最も長く、23時の窓では11.4分と最も短くなりました。同じ2,000ティックでも、時間帯や通貨ペアで、見える長さは大きく変わります。
測っていないこと
この記事で測ったのは、足の種類ごとの始値=終値の割合、5,000本でさかのぼれる期間、2,000ティックの時間幅です。ティックの数は業者ごとに違うので、MT5の業者のティックでは数字が変わります。時間帯ごとに長さが違う理由は、測っていません。どの色や設定が見やすいか、売買の成績への影響、足の区切り(サーバー時間)の違いも、測っていません。
アドバイスティックは「ティック」タブで見られて、保存されるのは2,000ティックまでだよ。その長さは、中央値で19.2分だったね。
要点
・MT5のチャートは、バーチャート・ローソク足・ラインチャートの3種類。Alt+1・Alt+2・Alt+3で切り替えられる
・変更の場所は、ツールバー、チャートメニュー、右クリック、プロパティ(F8)。プロパティのタブは「共有」「表示」「カラー」
・始値と終値が同じ足の割合は、1分足6.4%(1,949,753本中)、1時間足0.5%(336,913本中)、4時間足0.3%(87,087本中)
・時間足は21種類で、最短はM1。最大バー数の下限5,000本は、1分足で0.7週間、1時間足で41.8週間、4時間足で162週間分
・設定の使い回しはテンプレート(TPLファイル)、チャートの並びはプロファイル
・ティックの一覧は気配値表示の「ティック」タブで、直近2,000ティックまで。その時間幅は中央値で19.2分
・測っていないのは、見やすい設定の効果、売買の成績、時間帯で長さが変わる理由
MT5のチャートのよくある質問
MT5のチャートの種類は何種類ありますか?
3種類です。バーチャート、ローソク足、ラインチャートで、ツールバー、チャートメニュー、右クリック、プロパティから切り替えられます。
チャートの種類を一瞬で切り替えるショートカットはありますか?
Alt+1がバー、Alt+2がローソク足、Alt+3がラインです。プロパティはF8、グリッドはCtrl+Gです。
チャートの設定を別のチャートにコピーするには?
テンプレートを使います。テンプレートには、チャートの種類と色、スケール、EAとその設定、インディケータなどが保存されます。チャートの並び全体を残したいときは、プロファイルを使います。
1分足より短い時間足はありますか?
ありません。MQL5の定義にある21種類の時間足で、最も短いのはM1(1分足)です。1分足の5,000本は、0.7週間分でした。
ティックチャートはメインチャートに表示できますか?
ヘルプに説明がないので、この記事では扱いません。気配値表示の「ティック」タブでは、直近2,000ティックまでの一覧が見られます。
見やすいチャートの設定はありますか?
どの設定が見やすいかは測っていません。グリッド(Ctrl+G)、基本配色、上昇・下降ローソク足の色、右端移動などが、見え方に関わる設定です。
MT5のチャートのまとめ
MT5のチャートは、バーチャート・ローソク足・ラインチャートの3種類で、Alt+1・Alt+2・Alt+3で切り替えられます。色の設定は、プロパティの「カラー」タブにあります。Dukascopy のティックから作った足では、始値と終値が同じ足は、1分足で6.4%、1時間足で0.5%、4時間足で0.3%でした。時間足は21種類で、最大バー数の下限5,000本は、1分足で0.7週間、4時間足で162週間分にあたります。
設定の使い回しはテンプレート、チャートの並びはプロファイルです。ティックの一覧は「ティック」タブで見られ、直近2,000ティックの時間幅は、中央値で19.2分でした。どの設定が見やすいかや、売買の成績への影響は、測っていません。自分の使い方で試してから決めてください。画面の並べ方はMT5画面レイアウトの記事に、平均足は平均足の記事にまとめています。
この記事はMT5の操作と測定結果の情報提供で、特定の取引をすすめるものではありません。FXには価格変動のリスクがあり、元本を超える損失が出ることもあります。取引は自己責任で、リスク管理を自分で決めて行ってください。
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