
ユーロ円(EUR/JPY)とは|ユーロと円の組み合わせと10年の動き

ユーロ円の見方
ユーロ円は、1ユーロを何円で買えるかを表します。2026年10月28日までの高値は187.949円、安値は175.093円でした。通貨の組み合わせの考え方は、通貨ペアの記事にまとめています。ユーロ円は、ユーロと円が動くたびに価格が変わります。ユーロとドルの組み合わせは、ユーロドルの記事で扱っています。
年ごとの高値と安値
図は、2016年から2026年までの11年を、年ごとの高値から安値までの幅で並べたものです。2016年の終値は123.117円、2025年の終値は184.017円でした。高値から安値までの幅は、2021年の9.0円から2025年の30.1円まで、年によって大きく違います。2026年は10月28日までの214日で、幅は12.9円です。
アドバイスユーロ円は、年によって動く幅がかなり違うね。図では、2021年が9.0円、2025年が30.1円だったよ。
ユーロ円(EUR/JPY)の値幅|ドル円・ポンド円と比べた1日の動き

1日の値幅の中央値
1日の値幅は、日本時間の朝7時から翌朝7時までを1日とした日足の、高値と安値の差です。1日を1件と数え、ユーロ円は2,809日、ドル円も2,809日、ポンド円は2,797日で、足が20本に満たない日は除きました。全期間の中央値は、ユーロ円が96pips、ドル円が83pips、ポンド円が132pipsでした。
ユーロ円の中央値は、11年の全ての年でポンド円より小さくなりました。ドル円より大きい年は8年で、2023年から2025年の3年は、ドル円のほうが大きくなりました。年ごとの差には、偶然も含まれます。
1日の値幅の分かれ方

ユーロ円の2,809日を、値幅の階級に分けました。全体では、0.5〜1円の日が1,286日で最も多く、1円を超える日は1,309日(46.6%)です。期間を2016〜2021年の1,557日と、2022年から2026年10月28日までの1,252日に分けると、1円を超える日の割合は33.5%から62.9%に増え、日足の値幅の中央値は84pipsから115pipsになりました。
値幅が大きい日

値幅が2円以上の日は、2,809日のうち230日(8.2%)で、そのうち3円以上は47日でした。2円以上の日は、2022年が48日、2023年が37日、2024年が45日で、この3年で130日と、全体の約57%にあたります。2021年は1日だけでした。最も大きかった日は2016年6月24日で、値幅が12.3円、始値から終値までは8.4円下がりました。次は2022年12月20日の7.0円で、この日は日銀の決定会合の最終日でした。
アドバイス1日の値幅は、全体の中央値が96pipsだったよ。2円以上動いた日は230日で、2022〜2024年に多かったね。
ユーロ円(EUR/JPY)のスプレッド|取引コストと広がる時間

スプレッドの大きさ
スプレッドは、売値と買値の差で、取引のたびにかかるコストです。ここでは、1時間足ごとにティックのスプレッドの中央値を出し、全ての足(ユーロ円は67,480本)でさらに中央値にしました。ユーロ円は0.8pips、ドル円は0.4pips、ポンド円は1.7pipsでした。1日の値幅の中央値をスプレッドで割った倍率は、ユーロ円が約120倍、ドル円が約208倍、ポンド円が約77倍です。これはDukascopyの提示値で、FX会社が出すスプレッドとは異なります。スプレッドの基本は、スプレッドの記事で説明しています。
スプレッドが広がる時間

図は、ロンドンが夏時間の期間の1時間足40,317本を、日本時間の開始時刻ごとの中央値にしたものです。日本時間の6時台は4.3pipsと、ほかの時間の0.6〜1.3pipsより大きく広がりました。この時刻は、ニューヨークの現地17時にあたります。ロンドンが標準時の期間(27,163本)では、広がる時間が1時間ずれて、日本時間の7時台が2.8pipsでした。
アドバイススプレッドの中央値は、ユーロ円が0.8pipsだったよ。日本時間の6時台は4.3pipsに広がったから、時刻も見ておこうね。
ユーロ円(EUR/JPY)の取引時間帯|時間ごとの値幅

時刻ごとの値幅
1時間の値幅は、1時間足の高値と安値の差です。日本時間の開始時刻ごとに、ロンドンが夏時間の期間(40,317本)と標準時の期間(27,163本)に分けて中央値を出しました。夏時間の期間では、23時台が26.8pips、16時台が26.1pips、22時台が25.0pipsと大きく、5時台は10.8pipsで最も小さくなりました。標準時の期間では、0時台が27.3pips、17時台が25.6pips、23時台が24.7pipsで、6時台は11.5pipsです。
9時台にも山があります。直前の8時台に比べて、夏時間の期間は12.3pipsから21.4pips、標準時の期間は15.1pipsから22.2pipsに増えました。この時間の動きの特徴は、アジア時間の記事にまとめています。
東京・ロンドン・NYの時間帯

時間帯は、東京が日本時間の9〜16時、ロンドンが現地の8〜13時、NYが現地の8〜13時です。ユーロ円の1時間の値幅の中央値は、東京が15.9pips(19,712本)、ロンドンが20.6pips(14,045本)、NYが22.1pips(14,045本)、全ての時間が17.1pipsでした。ドル円は14.3・14.9・19.2pips、ポンド円は20.2・30.0・31.3pipsです。ロンドンの時間は、ロンドン時間の記事、NYの時間はニューヨーク時間の記事で扱っています。
アドバイス1時間の値幅は、夏時間の期間だと23時台が26.8pips、5時台が10.8pipsだったよ。ロンドンとNYは、東京より大きかったね。
ユーロ円(EUR/JPY)の連動|ドル円・ユーロドルとの相関

ドル円との連動
相関係数は、2つの値動きがどれだけ同じ向きに動くかを、-1から1で表した数です。1に近いほど、同じ向きに動いた日が多くなります。日足の終値の前日比で、年ごとに出しました。全期間2,808日でのユーロ円とドル円の相関は0.67で、年ごとでは、2021年の0.47から2024年の0.82の間でした。
ユーロドルとの連動
ユーロ円とユーロドルの相関は、全期間で0.35でした。年ごとでは、2018年の0.62から2024年の0.09まで開き、2024年からは、2024年が0.09、2025年が0.20、2026年が0.15です。2026年は10月28日までの214日でした。この3年は、相関が0.2以下と小さくなりました。
アドバイスドル円との相関は、全期間で0.67、ユーロドルとは0.35だったよ。ユーロドルとの相関は、2024年に0.09まで下がったんだ。
ユーロ円(EUR/JPY)と日銀の決定日|値幅を無作為の平日と比べる

決定日の測り方
日銀の金融政策決定会合は、日本銀行の過去の日程にある、2016年から2025年の最終日81日を対象にしました。決定日1日を1件と数え、東京の時間(日本時間の9〜16時)の値幅と、1日(日本時間の7時区切り)の値幅を測っています。比べる相手は、決定日以外の平日(土日と祝日を除く)です。東京の時間は2,382日、1日は2,375日あります。
決定日と同じ81日を、それ以外の平日から無作為に選んで中央値を出すことを5,000回くり返し、その90%の範囲を灰色の帯にしました。経済指標全般の見方は、経済指標の記事にあります。
決定日の値幅
東京の時間の値幅の中央値は、決定日が67.0pips、無作為の範囲が39.9〜51.3pipsで、決定日は範囲を上回りました。1日の値幅は、決定日が123.5pips、範囲が87.1〜106.8pipsで、こちらも上回りました。決定日以外の平日の中央値は、東京の時間が45.2pips、1日が96.1pipsです。
ただし、決定日ごとの差は大きくなりました。東京の時間の値幅は、25%点から75%点が37.4〜134.8pipsで、決定日以外の平日の31.1〜64.4pipsより広くなっています。決定会合の内容による違いと、動いた向きは測っていません。
アドバイス決定日の東京の時間は、中央値が67.0pipsだったよ。無作為の範囲は39.9〜51.3pipsだから、上回ったんだ。
ユーロ円(EUR/JPY)の取引のコツ|値幅の目安と日の終わり方

足ごとの値幅の目安
損切りや利確の幅を決めるときは、その時間足の値幅が目安の1つになります。ユーロ円の足の高値と安値の差を小さい順に並べると、1時間足(67,480本)は、50%の位置が17pips、75%が26pips、90%が38pips、99%が79pipsです。4時間足は、1時間足を日本時間の9時・13時・17時・21時・1時・5時で区切った、4本そろっているもの16,299本で、36・53・76・153pipsでした。日足(2,809日)は、96・133・187・362pipsです。
1時間足の半分は、値幅が17pips以下です。つまり、15pipsの損切り幅には、1時間の間に届く足が半分以上あります。損切りと利確の幅の組み合わせは、リスクリワードの記事で説明しています。この表は値幅の分布で、売買の損益は測っていません。
日の終わり方

始値から終値までの距離を、その日の値幅(高値と安値の差)で割った値を調べました。0.8以上は、値幅の8割以上を進んで終わった日です。ユーロ円は、〜2割が21%、2〜4割が21%、4〜6割が25%、6〜8割が23%、8割〜が9%で、中央値は約45%でした。ドル円は、20%・23%・24%・24%・10%で、中央値は約46%です。割合は四捨五入しているため、合計は100%になりません。値幅の8割以上を進んで終わる日は、どちらも1割ほどです。
移動平均線やRSIなどのテクニカル指標の見方は、移動平均線の記事、RSIの記事、MACDの記事にまとめています。この記事では、テクニカル指標を使った売買の成績は測っていません。
アドバイス1時間足の値幅は、50%の位置が17pips、90%の位置が38pipsだったよ。日足で値幅の8割以上を進んだ日は、9%だったね。
要点
・単位はpips(1pips=0.01円)。Dukascopy のティックから作った足(買値)で、2016年1月〜2026年10月28日の1時間足67,480本・日足2,809日を測った
・1日の値幅の中央値は、ユーロ円96pips、ドル円83pips、ポンド円132pips。2円以上動いた日は230日で、2022〜2024年が130日
・スプレッドの中央値はユーロ円0.8pips。日本時間の6時台(ロンドン夏時間の期間)は4.3pipsに広がった
・1時間の値幅の中央値は、東京15.9pips、ロンドン20.6pips、NY22.1pips。時刻ごとでは、夏時間の期間の23時台が26.8pips、5時台が10.8pips
・ドル円との相関は全期間0.67、ユーロドルとは0.35(2024年以降は0.09〜0.20)
・日銀の決定日81日の東京の時間の値幅は中央値67.0pipsで、無作為の範囲39.9〜51.3pipsを上回った
・測っていないのは、売買の損益、勝率、経済指標ごとの動きの向き
ユーロ円(EUR/JPY)のよくある質問
ユーロ円(EUR/JPY)はどんな通貨ペアですか?
1ユーロが何円かを表す通貨ペアです。2026年10月28日までの高値は187.949円でした。
一番動く時間帯はいつですか?
日本時間の夜です。ロンドンが夏時間の期間は、23時台と16時台が大きく、5時台が小さくなりました。
ボラティリティ(値動きの大きさ)は大きいですか?
ドル円より大きく、ポンド円より小さい結果でした。日足の値幅の中央値は、96pips、83pips、132pipsです。
トレンドとレンジのどちらが多いですか?
どちらが多いかは測っていません。測ったのは、日の終わり方です。値幅の8割以上を進んで終わる日は9%でした。
日銀の決定日は、値動きが大きくなりますか?
81日の中央値では、大きくなりました。ただし日ごとの差は大きく、動いた向きは測っていません。
ユーロ円(EUR/JPY)のまとめ
ユーロ円は、1日の値幅の中央値が96pipsで、ドル円の83pipsより大きく、ポンド円の132pipsより小さい通貨ペアでした。測ったのは、Dukascopy のティックから作った足(買値)の、2016年1月〜2026年10月28日の1時間足67,480本と日足2,809日です。スプレッドの中央値は0.8pipsで、日本時間の6時台に広がります。1時間の値幅は、東京よりロンドンとNYのほうが大きくなりました。
日銀の決定日81日は、東京の時間の中央値が67.0pipsで、無作為の範囲(39.9〜51.3pips)を上回りました。ただし、売買の損益や勝率、経済指標ごとの動きの向きは測っていません。取引に使うときは、自分のデータで確かめてから使ってください。
シストレ.COMで掲載しているユーロ円のEA
EA(自動売買)は、決めた条件で、パソコンやVPSが売買を続ける仕組みです。この記事で測った時間帯ごとの値幅やスプレッドは、EAの稼働時間や損切り幅を考えるときの材料になります。シストレ.COMには、ユーロ円で使えるEAが掲載されています。一覧は、次のリンクから確認できます。
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